経理と総務は管理系統の職種として人気があるので、どちらを選択するのか迷うことは多いのではないでしょうか。
私は経理を経験した後に、海外駐在となり管理部門として総務も担当しており経理と総務の両方の経験があります。
経理と総務は業務の性質が大きく異なるので事前に仕事内容や、慎重に職種の選択をすることをおすすめします。
この記事では、経理と総務の職種選択で迷っている方に向けて、おすすめの職種を紹介します。実際に経理と総務の両方の職種を経験したので、お役に立てると思います。
では、纏めていきますね。
【前提】経理と総務の仕事内容を調べる
経理と総務に迷っている場合には、まずはそれぞれの仕事内容を調べることをおすすめします。
仕事内容が分からないと各職種の働くイメージが出来ずに、入社してからイメージが違ったと後悔する可能性が高いです。
例えば、
経理の仕事は決算を纏めるだけではなく、管理会計で数値を分析する仕事や新たな会計基準を導入する仕事もあります。人事の仕事は採用活動だけでなく、研修計画・会社のフィロソフィー(考え方)の教育もメインの業務内容となります。
経理と人事の両方経験しましたが、経理と人事の仕事は担当範囲が広く1つの業務だけ担当すればOKということはありませんでした。
<経理の仕事が分かる本>
上場企業の経理の仕事が分かる本→【上場企業の経理の仕事内容が勉強できる本5選】本当に実務で役立つ書籍を紹介
<総務の仕事が分かる本>
【参考】ベンチャー企業や中小企業なら経理と総務の両方を経験できる
経理と総務に決められないから、両方を経験してみたいと思っているならば中小企業やベンチャー企業に転職することをおすすめします。
私は上場企業に転職する前に中小企業で勤務していましたが、中小企業では管理部門の人手が足りないため経理と総務を兼務するケースが多いです。
経理と総務を兼務すると忙しいデメリットはありますが、経理と総務の両方の経験を短期間で積めるメリットがあります。
中小企業で数年勤務した後に、上場企業に自分が向いている職種に再度転職するのも選択肢の一つですよ。
<中小企業の転職におすすめな転職エージェント>
中小企業やベンチャー企業は転職エージェントに会社の評判を聞いてみるのがおすすめです。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
マイナビエージェント | マイナビエージェントでは、各企業の人事担当者と直接会って、求人票だけでは分からない詳細な情報を入手しています。 できるだけその企業や業界について深く理解した上で、応募先企業を決めることができるので安心です。 | 【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
マイナビジョブ20's | 人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。 マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。 通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。 | ※マイナビエージェントの体験談を参照 |
【宣伝】経理のキャリア相談を承ります
経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。
例えば、
- 年齢
- 将来経理以外の職種につきたいか
- マネジメントをしたいか
- 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
- 未経験から経理になるには何をしたら良いか
貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。
また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。
ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります
【結論】経理と総務で迷ったら<経理>がおすすめする理由5つ
経理と総務で迷ったら経理をお勧めする理由を解説します。
まずは、経理をおすすめする理由を箇条書きで紹介しますね。
- 経理から総務は転職をしやすい
- 人事より経理は仕事が楽
- 経理はキャリアプランを描きやすい
- 経理は企業から需要が高く働く場所に困らない
- 経理は努力と成果が連動しやすい
では、一つ一つ解説していきますね。
①経理から総務は転職をしやすい
総務から経理より、経理から総務が転職をしやすいです。
理由は大きく分けて2つあります。
- 経理は実務経験を重視するので未経験からスタートの場合は若手を好む
- 経理と総務を兼務するポジションを採用する場合は経理経験が優先される
経理は簿記など一定程度の知識と実務経験がないと全く業務が行えません。一方人事は未経験からスタートしてもある程度の業務は担当できますので、経理よりは未経験者でも戦力になることができます。
海外駐在の管理部門は経理出身者がGM(部長クラス)に就任して、経理・人事・総務などを管轄することが多いですよ。
実際に勤め先の管理部門の駐在員は全て経理出身なので、経理と人事を兼務するポジションでは経理経験が優先されています。
ベンチャー企業や中小企業で総務を兼務する管理部門の部長クラスのポジションも経理出身なら狙いやすいです。
CFOになりたい人におすすめな本→【CFOを目指す人におすすめな本5選】経理のキャリアが学べる書籍を紹介
②総務より経理は仕事が楽
経理と総務を両方経験したので言えますが、総務より経理の方が仕事が楽に感じます。
例えば、
- 経理:答えが決まったているので理論的に議論ができる
- 人事:雑務や人間関係の細々した問題を処理しなければならないので自分で仕事をコントロールしにくい
経理は答えがある程度決まっているので、答えを出すために努力をするだけなので精神的に楽です。しかし、総務は従業員従業員満足度を上げるなど従業員をお客様として扱う必要ががあり精神的にも疲れます。
実際に総務を担当していると食堂の食事やロッカーでの持ち物紛失など多種多様なことに巻き込まれます。
会社のお金は限られたいるので従業員の全ての要求を受け入れることはできません。一方で上層部からは離職率を下げたり従業員の満足度を高める取り組みも求められるのでバランスが難しいです。
なので、精神的に楽な仕事を選ぶのであれば経理をお勧めします。
経理が楽な理由→【経理は楽なの?】現役経理が特に楽な業界と仕事の特徴を語る
③経理はキャリアプランを描きやすい
経理は担当できる仕事により市場価値が大まかに決まっています。
例えば、
- 単体決算の経験3年:500万円前後
- 連結決算の経験3年:700万円前後
- 経理で海外駐在経験5年:1000万円前後
経理は担当できる仕事=年収に直結するので、自分の市場価値が直ぐに分かります。
総務もある程度は経験により差がありますが、求人票を見ると経理よりバラツキが大きいです。
経理であれば相場が700万円の仕事をしているのに年収500万円しか貰っていなければ、転職をすれば直ぐに年収の問題は解決できますよ。
なので、経理は欲しい年収から逆算をしてキャリアプランを建てれば、希望年収に到達することは簡単ですよ。
経理の市場価値は年収に応じた求人票の応募要件を眺めれば傾向が分かりますよ。また、転職エージェントにキャリアプランを相談してみるのもおすすめです。
<大手に強いおすすめの転職エージェント纏め>
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
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④経理は企業から需要が高く働く場所に困らない
経理はお金を取り扱うので、全ての企業に必要な人材となります。
経理だけできる人材と総務だけできる人材であれば、総務だけできる人材が需要が高くなります。
経理だけできる人材は、経理・人事兼務の職や経営企画にも転職することができます。総務だけできる人材は、経理・総務兼務の職や経営企画に転職するのは経理経験がなければ難しいです。
経理経験者は経理だけでなく経理関連職にも転職できる強みがあり、転職の選択肢が多く働く場所には困りません。
外資やコンサルティングなどの経理出身者は5回以上転職をしている人もおり転職はキャリアアップと考えている会社も多いです。
経理が転職をしやすい理由→【経理が転職しやすい理由5つ】経理はつぶしがきくので職種変更も有利
⑤経理は努力と成果が連動しやすい
経理は実務に勉強で学んだことを活かしやすい職種です。
経理で代表的な資格は簿記が上げられますが、実際に簿記を取得すると実務に役に立ちます。
上場企業の経理管理職クラスは簿記2級を取得していること多く、簿記2級は経理部内でも高く評価されていますよ。
経理は知識がないと仕事ができないので、知識を多く保有している人が出世には有利となります。
なので、経理は努力で出世できる部署と言えますよ。
簿記の勉強におすすめな本→【簿記初心者におすすめな本5選】現役経理が分かりやすい入門テキストを紹介
【注意】総務はやめとけ!と思う人の特徴と性格
総務をすぐに退職する人には特徴があります。
もし、あなたが特徴に当てはまるならば総務はおすすめできません。
総務が向いていない人の特徴5つ
- 社内調整が苦手ない人
- クレームに耐性がない人
- 年上が苦手な人
- イベントの企画が苦手な人
- 雑用をやりたくない人
総務に向いてない人の特徴→【総務に向いていない人は?】向いている人も科学的に診断【現役総務が解説】
【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
経理と総務はどっちがおすすめかの纏め
経理と総務を両方経験すると、経理・総務のメリットとデメリットが理解できます。
数値を扱うのが苦手でなければ経理はおすすめできる職種ですが、総務は人に感謝される楽しさもあります。
職種の選択は将来のキャリアプランを考える上で重要なのでしっかりと調べてから決めることをおすすめします。
市場価値の上げ方に着目して解説しています。転職だけを正解とせずに、現職に留まりながら市場価値を上げる方法も述べられており、選択肢が多くて参考になります。転職を検討している方は是非読んでみてください。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。
本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。
【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較
転職に関するオススメな本は下記に纏めていますので良かったら見て下さいね。