人事は会社に必ずなくてはならない存在なので、人事の仕事に興味を持つ方も多いのではないでしょうか。
実際に私も人事の仕事をしてみると仕事の幅が広く、人事の仕事をする前と後では人事への見方が変わりました。
一方で人事は仕事は従業員と密接に関わるため向き不向きが分かれる職種とも言えるので、人事に転職をしたい方は落ち着いて考えてみることをおすすめします。
この記事では、人事の向き不向きを知りたい方に向けて、人事に向いている人と向いてない人の特徴を解説します。実際に海外子会社で人事部長も兼務していますので、お役に立てるかと思います。
では、纏めていきます。
【前提】人事は向き不向きが大きく分かれる
人事は対人関係がメインのお仕事となるので、向き不向きが大きく分かれます。
例えば、営業であれば外回りに逃げる、経理であれば専門知識があれば実力で勝負するなど人間関係で悩みを緩和する方法があります。しかし、人事は基本的に逃げ場がなく社内で上手く立ち回るスキルが重要となります。
正直に言えば、私が人事に向いているかと言われれば面倒くさいくて好きにはなれません。経理を専門でやっていた時の方が楽でした。
しかし、人事は従業員に感謝をされたり、自分が採用した人材が他部門で活躍する姿をみられるなど人事ならでは面白さもあります。
人事の仕事が面白ければ天職と言えるほど、人事の仕事を楽しんでいる部下もいるので、向き不向きが大きく分かれる職種です。
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【結論】総務に向いていない人の特徴5つ
では、早速ですが人事にに向いていない人の特徴5つを紹介します。
まずは、箇条書きで纏めていきますね。
- 人が好きな理由で人事になりたい人
- クレームに耐性がない人
- 人の好き嫌いが激しい人
- 情報管理・整理整頓ができない人
- 長期的な戦略を考えられない人
では、一つ一つ解説していきますね。
① 人が好きな理由で人事になりたい人
「人が好きだから人事がやりたい」という理由だけでは、人事の職には不十分です。
人事は人から嫌われることが基本の仕事です。なぜなら、企業の利益に貢献する観点からは、全ての人を満足させることは不可能だからです。
例えば、
- 評価を相対評価で付ける場合には下位の評価の人は必ず存在します
- 全ての候補者を採用することはできないので必ず不合格となる人はいます
- 福利厚生の変更をするときに従業員に不利益となる人もいます
- 懲罰対象とまる社員は必ず不満となります
- リストラするときは対象者は想像を絶する反応をします
人が好きなだけでは上記の業務に携わったときに大きなギャップが生まれて必ず後悔します。
人事は嫌われるけど会社の役に立つので、人事になりたいと思う人が人事に向いています。
② クレームに耐性がない人
人事には日々何らかの意見や要望が寄せられます。
例えば、
- 上司に怒られた(パワハラではないか?)
- 部下が言うことを聞かないので異動したい
- 仕事ができる部下を配属して欲しい
- 評価制度が曖昧だから修正して欲しい
- 評価が妥当でない
挙げれば切りがないですが、多種多様な意見が来るたび調査をして回答をする必要があります。
会社を良くしたいと本気で思って寄せられる意見を反映して、実際に改善したときは全社で表彰されたりやりがいがある場面もあります。しかし、時には無茶苦茶な要求でクレームに近いと感じるものすらありますが、人事の立場上とりあえず意見を聞く必要がありますよ。
アルバイトなどで理不尽なクレームを受けても受け流すことができるタイプなら人事は向いてますが、反論を直ぐにしたくなる人は人事に向いてません。
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③ 人の好き嫌いが激しい人
人事は公平かつ中立的な判断を下す必要があります。
誰しも相性が良い人と悪い人がいますが、人事においては人を好き嫌いで絶対に判断してはいけません。偏見や先入観を持つ人は、採用や昇進の決定において不公平な判断を下す可能性があります。
人の好き嫌いで評価や採用を決めると職場の士気や生産性に悪影響を及ぼし業績の悪化に繋がります。
もし、人事が採用した人材が全く活躍しなかった場合には、人事自身も責任を問われるので自分としても不利益となります。
なので、人の好き嫌いが激しい人は人事はおすすめしません。
④ 情報管理・整理整頓ができない人
人事は企業の機密情報を扱うことが多く、これを安全に管理する能力が求められます。
個人情報や給与データ、採用計画など、様々な機密情報を取り扱います。これらの情報を適切に管理できない、または秘密を保持することができない人は、人事の職には不向きです。
例えば、整理整頓ができず候補者の履歴書や職務経歴書を紛失して、情報が流出した場合に大きな責任を問われます。
また、人事で同期に人事情報を先行で流して懲罰となった人事も存在します。
なので、人事で情報管理や整理整頓ができない人は人事をおすすめできません。
⑤ 長期的な戦略を考えられない人
人事は単なる採用や人材管理にとどまらず、企業の戦略的な目標達成に貢献する役割を担います。
従業員の能力開発、組織構造の最適化、業績向上のための人材配置など、戦略的な思考が求められます。
このような大局的な視点を持ち合わせていない人は、人事の職に適していないと言えるでしょう。
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【参考】人事に向いているかを科学的に調べてみる
人事に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
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具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
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仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
人事の向き不向きの纏め
人事は向き不向きが大きく分かれる職種です。
向いていると感じれば残業も少なく働きやすい職種ですよ。
人事は全ての会社に必要なので募集も多く未経験からでも転職するチャンスはあるので挑戦してみてはいかがでしょうか。