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【税理士科目合格】簿財持ちにおすすめな転職先を紹介【BIG4も狙える】

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税理士試験の簿記論と財務諸表論に合格をした後に転職を検討される方も多いのではないでしょうか。

私は簿記論と財務諸表論の合格後に営業から未経験で経理に転職をしました。現在は再度転職をして海外駐在員として働いています。

税理士試験の科目合格は認知度が低いと思われがちですが、会計事務所や経理職種では評価が高いのでアピールになりますよ。

この記事では、税理士の簿財持ちで転職を検討している方に向けて、おすすめな転職先を紹介します。実際に税理士試験の簿記論と財務諸表論を取得した後の2度の転職、一般企業の経理での採用担当の経験を元に解説するのでお役に立てるかと思います。

では、纏めていきますね。

【前提】税理士科目合格は2科目(簿財)は転職で強力な武器となる

税理士科目合格の評価は会計業界では非常に高いです。

例えば、上場企業で経理の募集をすると簿記1級以上(税理士科目合格含む)を取得している人材は10%にも満たないです。大半は簿記2級以下なので、簿財を取得しているだけで有利な状態で選考がスタートになります。

超大手企業でも有利になる、日商簿記1級を基準に科目合格の価値を考えてみます。

採用する側の目線では、下記の通りの評価です。

  • 日商簿記1級=税理士試験の科目合格 簿記論 or 財務諸表論
  • 日商簿記1級<税理士試験の科目合格 簿記論 and 財務諸表論
  • 日商簿記1級<税理士試験の科目合格 消費税法 or 法人税法

日商簿記1級と税理士試験の科目合格の差は大きくありません。少なくもその差で決め手になることはほとんどありません。

日商簿記2級と、日商簿記1級・税理士試験の科目合格の評価差は大きいので、書類選考は基本的に通過しますよ。

もし、職務経歴書の書き方に自信がなければ、第三者からアドバイスを受けるのがおすすめです。

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【宣伝】経理のキャリア相談を承ります

経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。

例えば、

  1. 年齢
  2. 将来経理以外の職種につきたいか
  3. マネジメントをしたいか
  4. 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
  5. 未経験から経理になるには何をしたら良いか

貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。

また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。

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【結論】税理士の簿財持ちにおすすめな転職先3つ

では、税理士の簿財持ちにおすすめな転職先を紹介しますね。

まずは、箇条書きで纏めていきます。

  1. Big4【20代限定】or 大規模税理士法人【30代前半迄】
  2. 上場企業の経理【20代限定】 or 上場企業の子会社経理【30代前半迄】
  3. 中規模、小規模の会計事務所【40代迄】

では、一つ一つ解説していきますね。

①Big4【20代限定】or 大規模税理士法人【30代前半迄】

20代前半で簿記論or財務諸表論、20代後半で簿記論と財務諸表論を合格をしていればBig4も狙えます。

Big4とは税理士業界でTOPクラスの法人4社を指し、トーマツ税理士法人、EY税理士法人、PwC税理士法人、KPMG税理士法人で構成されています。大規模税理士法人はBig4に次ぐ税理士法人で、太陽グラントソントン税理士法人、朝日税理士法人、税理士法人山田&パートナーズ、辻・本郷税理士法人などが挙げられます。

私は20代中盤で簿記論と財務諸表論を合格していましたが、Big4の全ての会社からスカウトが来ましたので応募要件は確実に満たしています。

また、転職エージェントからもBig4案件の様々なポジションの紹介を受けたので20代であれば勝負はできますよ。

Big4のメリット

  • 高年収を確保できる
  • 独立、サラリーマンの両方のキャリアプランに対応できる
  • 周りが優秀なので良い刺激を受ける

Big4での業務経験は企業の経理としても高く評価されるので、独立を諦めたときでも高年収&高いポジションで一般企業に転職ができます。また、Big4は独立をする場合でも元Big4勤務の箔や優秀な人脈が作れるなど大きな利点があります。

Big4の最大のメリットは独立、サラリーマンの両方のキャリアプランに対応できることです。

Big4のデメリット

  • 激務のため税理士試験の勉強がきつい
  • 周りが優秀なので劣等感を感じることがある
  • サービス業である

Big4と言えど顧客から顧問報酬を貰うのでサービス業となります。サービス業は顧客の都合で業務を行う必要があるので、残業が発生しやすく税理士試験の勉強の時間が確保しにくいです。

Big4は近年ワークライフバランスを意識しているようですが、顧問先のBig4の状況を見ると定時帰りは難しそうです。

Big4がおすすめな人

下記に当てはまる人はBig4を目指すことをおすすめします。

  • 若くして高年収(20代後半で700万~1000万程度)を確保したい
  • 将来独立するかサラリーマンとして働くか決めていない
  • 高レベルな友人を作りたい
  • 自己研鑽を継続できる
  • 激務は我慢できる

Big4への転職は大手転職エージェントが案件を保有しているので相談してみてはいかがでしょうか。

<Big4に強いおすすめの転職エージェント纏め>

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②上場企業の経理【20代限定】or 上場企業の子会社経理【30代前半迄】

20代なら上場企業の経理、30代前半なら上場企業の子会社経理を狙えます。

上場企業の経理も会計知識がある人材が不足しており、簿財持ち(簿記1級)クラスの人材の採用には積極的です。

私は上場企業の経理で勤務していますが、採用を担当していた部長から簿記論と財務諸表論に合格していたから採用したと言われました。

他にも理由はあるとは思いますが、簿財持ちが大きなアドバンテージとなったのは間違いありません。

上場企業の経理 or 上場企業の子会社経理のメリット

  • ワークライフバランスを確保できる
  • 簿財持ちは貴重なので出世しやすい
  • 定年まで働ける

上場企業、上場企業の子会社は世間体からワークライフバランスに力を入れています。私が本社の経理で勤務していたときは基本的には定時帰りで決算時期に10~20時間程度残業する程度でした。

ワークライフバランスが整っているので、税理士試験の勉強に集中できるのも嬉しいです。

上場企業の経理 or 上場企業の子会社経理のデメリット

  • 暇で苦痛なことがある
  • 独立に必要な知識はほとんど身につかない
  • 若手の給与は安い(年功序列)

上場企業の経理 or 上場企業の子会社の経理は、一般企業の経理なので独立に必要な税務知識はほとんど身につきません。例えば、会計事務所では当たり前の所得税申告は経験できませんし、税務担当でなければ法人税の申告も経験できません。

将来絶対に独立をしたいと考えており、最短で独立までのコースを歩みたい方には業務がつまらなく感じると思います。

上場企業の経理 or 上場企業の子会社経理がおすすめな人

下記に当てはまる人は上場企業の経理 or 上場企業の子会社経理を目指すことをおすすめします。

  • 税理士になるまでは勉強に集中したい
  • 安定して働きたい
  • サラリーマンとして40代、50代で高年収になればよい

上場企業の経理 or 上場企業の子会社経理の転職もBig4と同じく大手の転職エージェントが非公開求人を多く保有しています。

<上場企業の経理 or 上場企業の子会社経理に強いおすすめの転職エージェント纏め>

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※マイナビエージェントの体験談を参照

③中規模、小規模の会計事務所【40代迄】

中規模、小規模の会計事務所は人手不足から受かりやすいです。

中規模、小規模の会計事務所で経験を積んで独立or大規模税理士法人に転職をする選択肢もありますよ。

中規模、小規模の会計事務所は所長との相性が1番大事となりますので、面接で少しでも違和感を感じたら辞退するのがおすすめです。

中規模、小規模の会計事務所のメリット

  • 独立に繋がる経験ができる
  • 40代でも内定は取りやすい
  • 若手でも経験が積みやすい

税理士資格を取得したら即独立を考えている方には、中規模、小規模の会計事務所がおすすめです。独立した場合には小規模の会計事務所からスタートになるので、中規模、小規模の会計事務所での経験が、独立したときにそのまま活かせます。

また、40代から税理士へのキャリアチェンジを考えている方が経験を積める場所でもあります。

中規模、小規模の会計事務所のデメリット

  • 給与水準は低い(未経験だと300万~400万程度)
  • 所長のワンマン経営
  • 一般企業の経理にキャリアチェンジが難しい

中規模、小規模の会計事務所は未経験の場合の給与水準が低いです。担当する顧問数が増えれば年収も上がりますが、年功序列ではないため40代でも未経験ならば400万程度の年収となります。

一般企業で40代の場合には年功序列で年収が上がっているので、会計事務所へ転職したときは給与ダウンが避けられません。

中規模、小規模の会計事務所がおすすめな人

下記に当てはまる人は中規模、小規模の会計事務所を目指すことをおすすめします。

  • 30代後半から税理士を目指す
  • 給与水準は気にしない
  • 独立まで最短コースを歩みたい

中規模、小規模の会計事務所で3~5年程度勤務をすれば独立に必要な知識は一通り学ぶことができますよ。

<未経験の転職に強いおすすめな転職エージェント>

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【参考】税理士科目合格でBIG4を狙えるラインを年代別に解説【未経験者限定】

税理士科目合格した人は必ず1度はBIG4への転職を考えるのではないでしょうか。

実際に私も税理士科目合格をした後に、上場企業の経理かBIG4で悩み続けたことを鮮明に覚えいます。

上場企業の経理や海外駐在を経験するとBIG4の方々と懇親会やプライベートで飲みにいく機会が増えます。なので、自然と転職の採用に関する話も聞けるので参考にお伝えします。

明確な採用基準ではなく大まかな目安となりますが、年代と科目合格別の採用確度は下記の通りです。

  • 20代前半:簿記論 or 財務諸表論 50%(3科目以上 or 英語力があれば80%)
  • 20代後半:簿記論 and 財務諸表論 30%(3科目以上 or 英語力があれば70%)
  • 30代前半:3科目以上 50%(英語力があれば70%)
  • 30代後半:基本的に厳しい(上場企業の国際税務や応募業務に関連した経験+3科目合格+英語力があれば経験者扱いで採用可能性があり)

尚、税法は法人税法・消費税法が評価され、それ以外の科目で3科目合格でも評価は低いです。また、英語力は非常に重視されており、英語力がある方を優先して採用する傾向が強いですよ。

詳細の採用の基準を知りたい方は、 MS-JapanヒュープロなどBIG4を得意とする転職エージェントに聞いてみてはいかがでしょうか。

【参考】自分の適職を科学的に調べてみる

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コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。

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具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。

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適職診断で使うのは、【職務適性】です。

実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。

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仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由

税理士の簿財持ちにおすすめな転職先の纏め

税理士試験の科目合格は転職において大きなアドバンテージとなります。

税理士試験は働きながらであれば、1科目合格するにも1年間本気で勉強を継続しないと合格できません。

だからこそ1科目の合格でも大きな価値がありますよ。

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  • この記事を書いた人
星のおじさん

星のおじさん

【上場企業!IFRS!経理大好き!】【資格】税理士試験4科目合格(簿・財・法・消)TOEIC800点以上 【経歴】経理未経験→6年後に海外駐在(経営企画系統)【転職】20代:2回 【一言】税理士を目指したら海外で働くことになりました|会計の専門書マニアです(笑)

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