新卒や未経験の総務募集で採用活動をすると【縁の下の力持ち】と言うフレーズを何回も聞きます。
面接官は【縁の下の力持ち】と聞いた瞬間に総務の本質が分かっていない!と感じることが多いです。
確かに【縁の下の力持ち】のような仕事は多々ありますが、総務の本質はサポートではなく能動的に会社を変える姿勢です。
この記事では、新卒や未経験から総務に就きたいと考えている方に向けて、総務の志望動機の作り方を例文で解説します。実際に採用担当として総務の採用に携わっているのでお役に立てるかと思います。
では、纏めていきます。
【前提】総務に求められることを知る
志望動機を作る前に総務に求められることを知る必要があります。
相手が求めるものを知らないと適切なアピールはできません。例えば、冷たい飲み物が飲みたい人に美味しいけど熱いココアが売れないのと同じ原理です。
なので、会社が総務に求められ人物像を理解して、求められる人物像に沿った志望動機を作ることが大事となります。
新卒や未経験の総務に求められ人物像は下記の2つです。
- 企画や改善を主体的に行い従業員のモチベーションを上げ従業員生産性を向上できる人材
- 新しいツールの導入などで業務改善を行い作業効率を上げてくれる人材
企業により総務に求められ仕事は異なりますが総務に求められ本質は同じです。
【縁の下の力持ち】の考え方でサポートが得意な人よりも自ら積極的に改善業務を行ってくれる主体的な人物が好まれます。
近年の総務は主体的な人材を集めて企業に直接貢献する戦略総務の考え方がトレンドなので、戦略総務の考え方は1度理解しておくことをおすすめします。
戦略総務を学ぶのにおすすめな本→【戦略総務の勉強におすすめな本3選】解説が分かりやすい書籍を紹介【現役総務が解説】
【結論】総務の志望動機の例文【作り方も解説】
では、早速ですが総務の志望動機の作り方を解説していきます。
まずは、ステップごとにやるべきことを紹介します。
- 総務でやりたいことを明確にする
- 総務を志望したきっかけを書く
- 総務で働くために努力したことを書く
- 総務で貢献できることを書く(企業側にメリットの提示)
- 総務志望動機の例文の紹介
では、一つ一つ解説していきますね。
【前提】総務でやりたいことを明確にする
総務は幅広い仕事があり自分がどのような総務の仕事を行うか明確にする必要があります。
例えば、
- 社内イベントを盛り上げて従業員満足度を高めて生産性を上げる
- ITツールの導入やExcel・マクロの知識を活かして事務作業の業務改善を行う
- 安全衛生の活動を通じて災害発生の防止に取り組む
求人票を見ながら具体的にやってみたい仕事を連想することをおすすめします。
従業員のサポート業務をしたい!と言うよりも具体的に総務の何の仕事がしたいと決めると志望動機の作成が楽になります。
総務の仕事が分からない場合には本などで総務の仕事についてエージェントに相談してみることをおすすめします。
に応募する件数を増やせばそれだけ内定の確率は上がりますので、3社~5社程度転職エージェントは利用してみましょう。
【無料相談可能】未経験者の転職におすすめな転職エージェント
私が未経験で転職をしたときは、下記の4社を中心に転職活動を進めていました。無料相談可能なので気になったら利用してみましょう。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
doda | dodaが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。 自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。 | 【dodaの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
マイナビエージェント | マイナビエージェントでは、各企業の人事担当者と直接会って、求人票だけでは分からない詳細な情報を入手しています。 できるだけその企業や業界について深く理解した上で、応募先企業を決めることができるので安心です。 | 【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
マイナビジョブ20's | 人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。 マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。 通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。 | ※マイナビエージェントの体験談を参照 |
【STEP1】総務を志望したきっかけを書く
まずは、総務を何故目指したのかを明確に相手に伝える必要があります。
きっかけは身近な出来事や仕事での経験から具体的に記載すると印象に残ります。
例えば、良い例は下記の通りです。
- 学生時代から企画が好きなので盛り上がる社内イベントを開催したい
- 問題点を見つけて一つ一つ改善することが好きなので会社全体の業務効率化に貢献したい
- 労働災害が職場で起きたことをきっかけに未然に災害を防ぐ活動をしたい
注意点はありきたりな志望動機や受け身の志望動機にならないようにすることです。
例えば、悪い例は下記の通りです。
- 従業員のサポート業務をして従業員に感謝されたい
- 営業職で培った気配りを活かせると思った
- ホスピタリティを活かして縁の下の力持ちとして会社を支えたい
総務になりたいと思ったきっかけが具体的であればあるほど、本気で総務になりたい気持ちが面接官に伝わりますよ。
【STEP2】総務で働くために努力したことを書く
総務になりたいと理由の次は総務になるために何の行動をしたかです。
総務になりたい!だけでは志望動機として弱く他の候補者と差別化するには総務になるために自主的に努力したことを伝える必要があります。
例えば、
- 企画を成功させるためにマーケティングを勉強した
- Excelスキルを向上させるためにMOSの資格を取得した
- 労働災害を未然に防ぐための同業他社の工場を見学して分析した
総務の志望動機で差がつくのは、総務になるために【何の努力】をしたかです。
口だけでなく実際に行動した成果を志望動機に織り込むと説得力があります。
【STEP3】総務で貢献できることを書く(企業側にメリットの提示)
最後に未経験で雇用してもメリットがある旨を企業にアピールします。
企業側に具体的に貢献できることを示して、採用に向けて最後のひと押しをすると印象に残りやすいですよ。
例えば、
- マーケティング能力を活かして従業員のニーズを的確に捉えて従業員満足度が高いイベントが開催できる
- Excelの技術を活かしてデータベースを作成して業務の自動化に取り組むことができる
- 現場を経験したので現場目線で安全対策ができる
未経験だから最初は戦力にならない!と決めつけずに何か強みを探して積極的にアピールする姿勢は好印象を残しますよ。
【参考】例文紹介
では、最後に上記の内容を踏まえて例文の紹介をします。
総務を志望した理由は学生時代から好きなイベントの企画力を活かしたいと思ったからです。企画力を高めるためにマーケティングの勉強に力を入れており、マーケティングに関する本を毎月1冊読むようにしています。また、実際に企画したイベントでは参加者の満足度は平均90%超えることができました。総務でもマーケティング能力を活かして従業員のニーズを的確に捉えて従業員満足度が高いイベントが開催をして、従業員の生産性の向上に繋がる取り組みをしていきたいと思います。
志望動機だけでなく職務経歴書は第三者の客観的な視点があると魅力的な内容に仕上がりますので第三者に1度添削して貰うことをおすすめします。
有料・無料の職務経歴書の添削サービス→【職務経歴書・履歴書の添削サービス】有料・無料ごとにおすすめを紹介
【参考】総務に向いているかを科学的に調べてみる
自分が総務に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
【新卒向け】新卒で総務を狙うなら志望動機だけでなく面接対策も重要
総務へ配属されるには、面接対策が重要となります。
面接官に貴方が総務に向いている人材であることをアピールする必要があります。
自己分析を科学的に行い、貴方の価値観から経理に向いていると伝えると相手に伝わりやすいですよ。
例えば、下記の価値観診断で向上心が高いと結果が出れば、経理は入社後も勉強が必要なので経理に向いていると伝えると好印象です。
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価値観の診断は自己PRを作成する上でも役立つので、隙間時間でやってみましょう。
キャリアチケットスカウトのメリットとデメリット→【キャリアチケットスカウト】のスカウト機能が優秀【メリットとデメリットも解説】
総務の志望動機の作り方の纏め
総務は【縁の下の力持ち】をアピールするより、主体的に取り組む姿を見せる方がアピールになります。
サポート業務だけであれば派遣や契約社員で十分です。
正社員は主体的に取り組み会社に貢献する姿勢が間接部門でも大事になりますよ。