中小企業の経理は人数が少なく業務範囲が広いので、経理に関連する広範囲な知識が必要となります。
私は中小企業の経理と上場企業の経理の両方に勤務したことがありますが、中小企業の方が担当する業務範囲は広いです。
なので、中小企業の経理実務を行う方は、中小企業の経理業務に関する本を1冊読んでおくと知識が身につき安心ですよ。
この記事では、中小企業の経理を学ぶためにおすすめな本を紹介します。実際に私が経理の実務を行うために使っていた本なので、中小企業の経理に携わっている方に役立つ書籍ですよ。
では、纏めていきます。
目次
【前提】中小企業の経理の実務にはExcelが欠かせない
中小企業の特徴として、Excelでの作業が多いことが上げられます。
中小企業は大規模なシステム導入が難しいので、Excelの関数で経理の数値を集計していることも多いです。
なので、経理の知識があってもExcelの関数が使えないと実務で苦労します。
まずは、経理知識も大事ですが、実務を効率的に行うためにExcelの関数も併せて勉強することをお勧めします。
経理のExcelの勉強におすすの本→【経理で使うExcelの勉強におすすめな本】現役経理が解説
【おすすめ】中小企業の経理実務の解説が分かりやすい書籍5選
では、おすすめ書籍を纏めていきます。
まずは、箇条書きで紹介します。
- オールカラー はじめてでもスイスイわかる! 経理「超」入門 (1年目の教科書)
- オールカラー 一番わかる! 経理の教科書
- 小さな会社の経理・人事・総務がぜんぶ自分でできる本
- 月次決算書の見方・説明の仕方
- 中小・ベンチャー企業 CFOの教科書
では、一つ一つ解説していきますね。
【図解:初心者向け】オールカラー はじめてでもスイスイわかる! 経理「超」入門 (1年目の教科書)
<内容>
図解を用いて経理初心者でも理解できるように平易な言葉で経理実務を解説しています。本書を読めば経理の仕事は何かを理解できますよ。
<実際に読んでみて>
仕訳から始まり経理実務で最初に必要となる知識を重点的に解説しています。初めて経理の実務を行う方におすすめな本です。
【図解:初学者向け】オールカラー 一番わかる! 経理の教科書
<内容>
経理初心者が全体像を掴むために年間の実務で重要な部分にポイントを絞って解説しています。本書を読めば経理の仕事の全体像が理解できます。
<実際に読んでみて>
仕訳から始まり年次決算まで順を追って学べる構成になっています。経理実務の一通りの流れが知りたい方にはおすすめの本です。
【初学者向け】小さな会社の経理・人事・総務がぜんぶ自分でできる本
<内容>
中小企業の管理部門に必要な知識を網羅的に解説しています。本書を読めば中小企業で必要な管理部門の知識は身につきますよ。
<実際に読んでみて>
中小企業の経理の場合には、経理メインであっても労務や総務の仕事をすることがあります。労務や総務の基本的な知識を、経理と併せて身につける必要がある方にはおすすめの本です。
【実務者向け】月次決算書の見方・説明の仕方
<内容>
経理の実務で重要な月次決算に焦点を当てて解説している本です。本書を読めば月次決算の実務から作成の目的まで一通り理解できます。
<実際に読んでみて>
月次決算において経営層が知りたいことは何かを重点的に解説しています。月次決算の作成や報告を担当している方にはおすすめの本です。
財務諸表の基本が理解できるおすすめの本→【決算書の読み方】が学べるおすすめの本5冊【分かりやすい書籍を経理が激選】
【実務者向け】中小・ベンチャー企業 CFOの教科書
<内容>
CFOの役割から本来の経理のあり方を学べる本です。本来を読めばCFOの役割の基本的なことは理解できますよ。
<実際に読んでみて>
CFOの役割を学ぶことで、本来の経理実務の役割と経営層は経理に何を求めているかを理解できます。将来CFOを目指したいと思う方にはおすすめの本です。
経理のキャリアアップに役立つ本→【CFOを目指す人におすすめな本】経理のキャリアアップの方法が分かる
【参考】経理の実務は簿記と並行して学習すると相性が良い

経理の実務は仕訳の意味を理解して、システムに仕訳を入力できることが重要になります。
仕訳を理解するには日商簿記で学習するのが1番効率的です。経理の全般的な流れは本で勉強し、仕訳の具体的な処理は日商簿記で勉強すると相乗効果があって実務に早く馴染めますよ。
簿記を全く勉強したことがない場合には、3級から勉強してみてはいかがでしょうか。
簿記のおすすめポイント3つ
- 転職で年収UPに繋がる
- 問題を解くことにより知識が定着する
- 簿記3級は絶対評価なので合格しやすい
<簿記3級の独学でおすすめなテキスト>
経理で年収UPする方法→【経理は年収が低い?】給料が低い場合の改善策は1つだけ【現役経理が解説】
中小企業の経理実務を学ぶのにおすすめな本の纏め
中小企業の経理は総務や人事を兼務することが多いので、経理知識だけでなく管理部門全体の知識が求められます。
簿記の勉強は仕訳の学習には必要ですが、中小企業の経理の全体像を掴むには本が最適ですよ。
経理は1度業務の全体像を掴めば、転職をしても知識を活かせるので、勉強してみることをお勧めします。
一番のおすすめはオールカラー 一番わかる! 経理の教科書です。本書は中小企業の経理の全体の流れが分かりやすく記載をされているので、初心者の方にもおすすめできます。気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。
本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。
【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較