経営企画は人により向き不向きが大きく分かれる部門です。
経営企画は自分で課題を見つけて改善策を生み出し各部門に動いて貰うので、一人では何もできません。
私は営業、経理、海外駐在(子会社の経営企画)を経験しましたが、経営企画が1番難しく感じました。
この記事では、経営企画のネガティブな内容が知りたい方に向けて、経営企画の辛さと改善策を解説します。実際に経営企画で働いているので、リアルな内容となっていますよ。
では、纏めていきますね。
【前提】経営企画は出世コースの可能性が高い
経営企画は会社から期待された人材が集まる部門です。
会社の中枢に関わる仕事を経験した後に、管理職・役員を目指して欲しい人材を経営企画に集めて教育をします。
経営企画の仕事は簡単ではないですが、結果を出せば将来子会社の社長や役員になれるチャンスが高いです。
例えば、勤め先の出世コースの例を何個か紹介します。
- 開発→経営企画→子会社社長→開発役員
- 営業→経営企画→営業部長→営業役員
- 経理→子会社経理→経営企画→子会社社長
- 経営企画(転職で入社)→経営企画部長→子会社社長
他の部門でコアの専門性を磨き、経営企画でマネジメント感覚を身につけるのが通例です。
なので、経営企画に新卒から配属されるケースは少なく、他の部署からの異動や転職で入社した方が活躍していますよ。
経営企画が花形である理由→【経営企画部は花形?エリート?】同期にメリットとデメリットも聞いてみた
【結論】経営企画がつらい理由と改善策5つ
では、経営企画がつらい理由とその改善策を紹介します。
まずは箇条書きで纏めていきますね。
- 資料作成の頻度が多い
- 自分で実行できることはない
- 広範囲の知識が必要となる
- 責任が重い
- 自分で仕事を取りにいく必要がある
では、一つ一つ解説していきますね。
①資料作成の頻度が多い
営業や経理でも資料作成はしていましたが、経営企画では他部署の2倍以上は資料を作成しています。
毎月の定例報告、新たな施策の提案書など、役員との距離が近いと報告資料の作成頻度が多くなりますよ。
全ての資料が有効活用されているとは感じないので、資料作成の工数だけが増えて面倒くさいと感じることが多々あります。
また、資料作成は会計と異なりルールがないと思っていたので、資料作成の度にフォーマットに悩み苦痛でした。
【改善策】資料作成はルール化する
資料作成もルール化できることが分かってからは、資料作りの苦痛が軽減しました。
デザインや資料の構成はルールに従って作れば、資料の内容だけに集中できるので中身がある報告ができます。
資料作成のルール化に役立つ本は下記の記事に纏めていますので良かったらみてくださいね。
資料作成に役立つ本→【資料作成が上手くなるおすすめの本5選】パワポやグラフも学べる書籍を紹介
②自分で実行できることはない
経営企画はプランを立案するのが主な仕事です。
経営企画が立案したプランに基づいて、専門性がある他部署に実務を行って貰います。
交渉力や折衝力がなく立案したプランを説明できないと、経営企画は偉そう、いらないと言われます。
経営企画は専門性がないので、実務を隅から隅まで理解はできません。
なので、自分が立案したプラン通りに他部署が動いてくれないと、現場と上層部に挟まれて辛い立場になります。
【改善策】交渉力や折衝力を身につける
他部署も他の仕事があるので、メリットや強制力がないと思い通りに動いてくれません。
逆に言えば、経営企画が立案したプランが他部署や会社にどのような影響を与えるかを理論的に説明できれば他部署も動きますよ。
理論的に交渉や折衝を行うコツは下記の本で学べますので良かったらみてくださいね。
交渉力や折衝力が学べる本→【交渉力が身につくおすすめの本】折衝力を高めるのに役立つ書籍を紹介
③広範囲の知識が必要となる
経営企画は経営全般のプロジェクトを担当することが多いです。
そのため、専門性は必要ありませんが、各項目の基本的な知識を身につける必要があります。
例えば、
- 会計、税務、資金
- IT(DX)
- マーケティング
- マネジメント
- 人材育成
- 開発、技術領域(メーカー)
経営企画は会社全般が業務範囲なので、毎回新しい知識が必要となり勉強が大変と感じることがあります。
私は営業、経理出身だったので、会計・マーケティングの知識はありましたがIT(DX)の知識は薄かったです。
IT関連のプロジェクトに携わるときは、用語意味を始めとして基本的な知識から勉強をしました。
また、メーカーの場合には管理部門であっても、最低限度の技術領域の知識は必要となりますよ。
【改善策】事前に勉強をする
経営企画に求められるスキルは決まっているので、事前に勉強することができます。
実際に仕事が始まってから勉強をすると、仕事が難しく感じて経営企画が嫌になります。なので、事前に勉強をしてスタートダッシュを決めることをおすすめします。
経営企画に必要なスキルが学べる本は下記の記事で纏めていますので良かったらみてくださいね。
経営企画に必要なスキルが学べる本→【経営企画の勉強におすすめの本5選】勉強方法に迷ったら読んで欲しい書籍を紹介
④責任が重い
経営企画で扱うプロジェクトは金額が大きく、社内でも注目を浴びます。
やりがいがある反面、責任が重いのは事実です。プロジェクトが上手くいっていないときは、多くの方々から批判的なコメントを貰います。
最初から最後まで上手くいくプロジェクトは少ないので、上手くいかない時は精神的に辛く感じます。
【改善策】命までは取られないと考える
給料を貰っていますので全力で仕事はしますが、失敗をしても過度に気にする必要はありません。
景気動向、プロジェクトメンバー、会社の方針など、自分の力だけではどうにもならないことはあります。なので、与えられた条件の中で失敗をしたら、素直に反省をして次に活かしましょう。
経営企画の経験があれば、転職先も沢山ありますので社内の出世の可能性が低ければ転職するのもありですよ。
転職エージェントを利用する場合には大手がおすすめです。無料で合否の連絡のフォローや面接後に面接官へのフォローもしてくれるので、心強いです。
<経営企画に強い転職エージェント纏め>
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
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ストレス軽減に繋がる美味しいお菓子→【仕事中のお菓子おすすめ8選】仕事の合間や休憩の間食にも最適なおやつを紹介
⑤自分で仕事を取りにいく必要がある
経営企画は定型業務が少ないので、自分で仕事を取りにいく必要があります。
具体的には会社のビジョンや大方針を達成するために、具体的な全社施策を自分達で考えていきます。
例えば、
- 大方針:営業利益10%達成→新規受注先の検討をする
- 大方針:海外売上2倍→海外子会社の設立検討をする
- 大方針:IT化の推進→全社共通のシステム導入の検討
指示待ちでは何も進まないので、常に考えて行動をする必要があります。
【改善策】情報が自分に集まる仕組みを作る
自分で仕事を取りにいくには、社内のトレンド情報が必要不可欠です。
上層部が現在は何に困っているかが分かれば、その困りごとを解決する提案をするのがおすすめのです。
なので、上司や役員と普段から雑談などでコミュニケーションを取ると良いですよ。
出世をしたい方におすすめの本→【出世したい人におすすめの本】社内の役員と部長に役立つ書籍を聞いてみた
【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
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具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
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仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
経営企画がつらいときの纏め
経営企画部は定型業務が少ないので、何をすれば良いか戸惑うときがあります。
経営企画は自分主導で仕事を提案できる楽しさもあるので、考えることが好きな人にはおすすめな職種です。
経営企画で経験を積めば市場価値が上がるので将来高年収を目指せますよ。
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