日商簿記2級は、世間一般では経理の転職に有利と紹介されていますよね。
履歴書に記載する価値がある資格なのは間違いありませんが、転職や就職に有利になるかは企業の規模によります。
しかし、簿記2級はコスパ抜群で食いっぱぐれない資格であることは間違いありませんよ。
この記事では、簿記2級の価値が知りたい方に向けて、簿記2級が食いっぱぐれないのでコスパ抜群な理由を解説します。実際に簿記2級を取得しており企業側の採用も経験したことがあるのでお役に立てると思います。
では、纏めていきますね。
【前提】簿記2級は経理の転職では大手企業以外は有利
簿記2級が転職で有利になるかは、他の候補者のレベルに大きく依存をします。
極端な話ですが応募者全員が、簿記2級を取得していたら簿記2級は有利とは言えませんよね。
なので、受ける企業のレベルで日商簿記2級が有利になるかを判断すべきです。
大手企業は応募者数は書類選考の段階で100を超えるので、日商簿記2級を持つ方が珍しくはありません。なので日商簿記2級だけで、書類選考が有利になることはないです。
大手企業で有利になるのは、希少価値が高い日商簿記1級からですね。日商簿記1級を取得していると、書類選考の通過率は上がり有利になります。
しかし、東証二部、マザーズ上場では企業によっては、日商簿記2級を持つ候補者数が少ないので有利になります。また、未上場企業の経理では他の候補者のレベルを勘案すると有利ですね。
経理で狙い目な会社と業界は下記の記事で紹介をしていますので良かったら見てくださいね。
経理におすすめな業界→【経理でおすすめな業界はIT?】ホワイトで楽な業界も紹介
【新卒採用】日商簿記2級は就活で有利になるか
新卒採用では簿記2級は大きな武器になります。
経理の職種に限らず簿記の知識は会社のお金に関わる全ての業務に必要となる知識です。
学生の時点で簿記2級まで取得しているのは、企業としては将来経営に携わる幹部候補として見込みがある人材となります。
なので、新卒採用においては簿記2級を取得していることはアピールになり、他の候補者と差をつけることができますよ。
新卒で経理を目指す方法→【新卒で経理は難しい?】大学生が経理を目指す方法2つ【現役経理が解説】
【前提】簿記2級が食いっぱぐれないのでコスパ抜群の理由4つ
簿記2級は数ある資格の中でも食いっぱぐれなくコスパが抜群の検定です。
食いっぱぐれなくコスパが抜群の検定である理由は大きく分けて4つありますよ。
- 最も簿記2級が活かせる経理、事務の求人が多いので転職や就職が容易
- 経理以外の職種でも簿記2級を必要とする職種(経営企画、会計事務所など)が多数ある
- 実務を行う上でも簿記2級の知識が活かせる仕事が多い
- 日商簿記2級は絶対評価で合格率が30%程度なので半年程度頑張れば取得ができる
では、一つ一つ解説していきますね。
① 最も簿記2級が活かせる経理、事務の求人が多いので転職や就職が容易
法務が無い企業はあっても経理が無い企業は存在しません。
企業は営利目的で活動をするので利益の計算や分析をする経理の職種の需要は尽きませんよ。
簿記2級を持っていれば一定程度の経理能力が証明できるので、多数の経理職種の応募することができます。
経理職種の道が未経験でも開けることを考えれば、簿記2級はコスパ抜群の資格といえます。
【宣伝】経理のキャリア相談を承ります
経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。
例えば、
- 年齢
- 将来経理以外の職種につきたいか
- マネジメントをしたいか
- 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
- 未経験から経理になるには何をしたら良いか
貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。
また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。
ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります
② 経理以外の職種でも簿記2級を必要とする職種(経営企画、会計事務所など)が多数ある
簿記2級の知識が評価されるのは、経理だけではありません。
簿記2級は会社の利益を計算する方法を学べるので、会社の利益をコントロールする部署では必須の知識となります。
経理以外で簿記2級が必要となる職種の代表例は、会社の全体を管理する経営企画です。
簿記2級があれば会社の利益をコントロールする部署への転職は有利になるので、未経験から新たな職種への挑戦も可能となりますよ。
簿記2級を活かせる仕事→【日商簿記2級を活かせる仕事5つ】現役経理が簿記3級との違いも解説
③ 実務を行う上でも簿記2級の知識が活かされる仕事が多い
実際に簿記2級で学んだことは、経理や経営企画の実務で活かせます。
簿記2級で学べる財務諸表に関する知識は経理や経営企画の業務の必須知識と言っても過言ではありませんよ。
また、管理職は簿記2級の取得が推奨されている企業もありマネジメント層は財務諸表を読めるようになることを求められます。
簿記2級を勉強する前に財務諸表の勉強だけをしてみた方は、本で勉強をするのもおすすめですよ。
財務諸表の勉強ができる本→【決算書の読み方が勉強できるおすすめの本5選】財務諸表が読めるようになる
④ 簿記2級は絶対評価で合格率が30%程度なので半年程度頑張れば取得ができる
簿記2級は絶対評価なので自分が頑張れば必ず合格できるので、勉強すればするだけ合格の可能性が上がります。
簿記1級や税理士試験は相対評価なので自分が十分な知識を身に付けていても、他の人達が自分以上に出来ていたら合格はできません。
簿記2級は1日2Hを半年程度継続すれば十分に合格できるので、少し頑張れば誰でも取得できます。
簿記2級がコスパ抜群なのは、半年程度の勉強でキャリアアップのチャンスを掴めるからですよ。
簿記2級を活かしたキャリアアップを相談してみたい場合には、転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
【無料】転職エージェントのキャリア相談サービス
転職エージェントは無料でキャリア相談にも乗ってくれるので、直ぐに転職を考えていなくても利用する価値はありますよ。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
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【Q&A①】経理の転職は簿記2級を取得した後にすべき?
結論から言えば、日商簿記2級と転職活動を並行することをお勧めします。
理由は下記の通りです。
- 日商簿記2級の勉強中なら面接でアピールにはなる
- 希望条件にあった求人が無くなる可能性がある
- 転職活動をすることで企業の求めるレベルを肌で感じることができる
基本的に転職活動は資格を取得した後に行うよりも、転職したいと思った時に行うのがおすすめです。景気の動向により求人数は変わりますので、求人がある間に転職活動をするのも大事です。
なので、簿記2級の取得を待つのは得策ではありませんので、転職を検討するならばまずは転職エージェントに無料相談をすることをお勧めします。
経理に強い転職エージェント→【経理に強い転職エージェントのおすすめ】未経験者と経験者別に紹介
【Q&A②】簿記2級は独学でおすすめの参考書は?
簿記2級は無料講座や解説が詳しいテキストが増えてきたので独学でも十分に合格可能です。
しかし、会計基準や試験制度が頻繫に変わるので最新版のテキストを使用して学習することをおすすめします。
おすすめテキストは下記の記事で纏めていますので良かったら参照して下さいね。
簿記2級のおすすめテキスト→【簿記2級の独学】におすすめなテキスト
【Q&A③】経理は食いっぱぐれがないので安心?
簿記2級を取得して経理に転職をすれば、未来永劫食いぱっぐれがないかも気になりますよね。
経理は需要が高く転職でも頻繫に求人が出ていますが、全ての経理マンに需要があるわけではありません。
簿記2級を取得して上場企業レベルの単体決算を経験している人材であれば20代・30代前半はもちろん、30代後半でも内定がでる傾向があります。
実際に私はプライム上場企業で採用担当をした経験もありますが、上記の要件の人材を採用することが多かったです。
なので、簿記2級×上場企業の単体決算まで経験をすれば高年収で経理で食いっぱぐれがない人材になるでしょう。
【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
簿記2級が食いっぱぐれないのでコスパ抜群な理由の纏め
日商簿記2級は、経理の転職ではコスパ抜群の資格です。
転職活動で役立つのは勿論、実務でも有用な知識が学べます。
もし日商簿記2級を取得していなければ、学習をしてみてはいかがでしょうか。
勉強方法のヒントとなる本→【社会人が勉強のやる気UPに繋がる本5選】勉強方法を工夫してモチベーションを上げよう