一般事務や営業事務からのキャリアアップとして、経理や経理事務へ転職を希望される人は多くいます。
実際に私は経理の採用担当をしているときに、一般事務や営業事務からの転職希望者を書類選考や面接でよく見かけましたよ。
経理はワークライフバランスが取りやすく、専門性が高いので高年収を安定的に確保できるのでキャリアアップには最適です。
この記事では、一般事務や営業事務から経理・経理事務への転職を検討している方に向けて転職のコツを紹介します。実際に経理で働いており、経理の採用担当も行っていたのでお役に立てると思います。
では、纏めていきます。
【前提】一般事務や営業事務は将来が厳しい
一般事務や営業事務など定型業務を繰り返す業務は将来AIに仕事を奪われる可能性が高く、安定的に将来年収を確保するのが難しいと言えます。
経理もAIで仕事がなくなると言われていますが、経理の専門的な分野(管理損益、監査対応、国際税務など)は現時点のAIでは代替えが不可能です。
経理事務も定型業務が多いので将来仕事がなくなる可能性は高いですが、経理へのステップアップが他の職種より容易なので逃げ道があります。
将来も安定的に高年収を確保したいと考えるのであれば、最終的には経理として専門分野で活躍することをおすすめします。
<10年後に食える仕事 食えない仕事: AI、ロボット化で変わる職のカタチ >
【宣伝】経理のキャリア相談を承ります
経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。
例えば、
- 年齢
- 将来経理以外の職種につきたいか
- マネジメントをしたいか
- 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
- 未経験から経理になるには何をしたら良いか
貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。
また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。
ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります
【結論】一般事務・営業事務から経理・経理事務への転職のコツ5つ
では、一般事務・営業事務から経理・経理事務へ転職するためのコツを解説します。
まずは、箇条書きで纏めていきますね。
- 簿記2級を取得する
- MOSを取得する(Excelのスキルアピール)
- 業務内容が単体決算補助の求人を中心に応募する
- 職務経歴書を経理が好む内容にする
- 20代なら派遣社員から経験を積むことも考える
では、一つ一つ解説していきますね。
① 簿記2級を取得する
簿記2級は経理へ転職するために大きな武器になります。
簿記2級を取得するだけで、下記の3つの事項を簡単に証明できるのでコスパ抜群と言えます。
- 経理へ高い志望熱意
- 単体決算レベルの知識の保有者であること
- 継続して勉強できる力があること
経理の中途採用の選考を担当するのは、基本的に経理の管理職レベルです。経理の面接官は簿記2級の難易度も理解しており、簿記2級を取得した努力を適正に評価して貰えますよ。
簿記2級を取得していない人は、転職活動と同時に簿記の勉強を始めることをおすすめします。
簿記2級の取得済と比較すれば弱いですが、簿記を勉強しているだけでもアピールになりますので直ぐに勉強は開始しましょう。
簿記初心者向けにおすすめな本→【簿記初心者におすすめな本5選】現役経理が分かりやすい入門テキストを紹介【2023年版】
② MOSを取得する(Excelのスキルのアピール)
経理や経理事務は大量のデータを正確に集計する業務が多いので、Excelのスキルは重視されます。
マクロを組めるレベルまでは求められませんが、ピポットテーブル、SUMIF、VLOOKUPなどの関数は使いこなすことを求められますよ。
Excelのスキルは職務経歴書に必ず記載をして自分のExcelスキルをアピールすることをおすすめします。
他の候補者と差を付けるのであれば、Excelのスキルを証明する資格であるMOSを取得してみてはいかがでしょうか。
MOSがExcelが苦手な人でも100時間あれば合格できるので大きな負担とはなりません。
MOSに興味があれば公式サイトで詳細を確認して見てくださいね。→MOS公式サイト
MOSのおすすめテキスト
③ 業務内容が単体決算補助の求人を中心に応募する
経理の求人は沢山あるのでどのような求人に応募するか迷うことが多いのではないでしょうか。
求人票で見るべきポイントは大きく分けて2つです。
- 経理未経験者を対象としているか
- 単体決算補助の業務内容が含まれるているか
単体決算の補助業務は経理初心者が1番取り組みやすいかつ、キャリアアップに繋がる業務なので積極的に応募しましょう。
経理未経験者として応募をして雑用のような仕事を押し付ける求人も存在するので、職種だけでなく仕事内容もしっかりと吟味することをおすすめします。
求人の良し悪しを見分ける自信が無ければ、大手転職エージェントを使いましょう。
大手の転職エージェントは希望しっかりと伝えれば、希望からかけ離れた求人は出して来ません。
経理の未経験者におすすめな転職エージェント
私が営業から経理に未経験で転職をしたときは、下記の5社を中心に転職活動を進めていました。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
doda | dodaが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。 自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。 | 【dodaの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
マイナビエージェント | マイナビエージェントでは、各企業の人事担当者と直接会って、求人票だけでは分からない詳細な情報を入手しています。 できるだけその企業や業界について深く理解した上で、応募先企業を決めることができるので安心です。 | 【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
パソナキャリア | はじめての転職ならではの不安や疑問を解消できるよう、転職活動のやり方や自己PRの仕方など、丁寧にサポートします。 創業40周年を迎えるパソナグループでは、創業時から女性の就労支援をおこなってきたノウハウを基にした女性への転職支援が得意。 | 【パソナキャリアの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説 |
マイナビジョブ20's | 人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。 マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。 通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。 | ※マイナビエージェントの体験談を参照 |
経理に強い転職エージェント→【経理に強い転職エージェントのおすすめ】未経験者と経験者別に紹介
④ 職務経歴書を経理が好む内容にする
経理の書類選考を担当して感じるのが、職務経歴書の書き方で損をしている人が多いです。
例えば下記のポイントを意識すると職務経歴書が読みやすくなります。
- 現職の業務内容が経理にどのように活かせるか記載しているか
- 改善業務は改善後と改善前で対比できるようになっているか
- 専門用語は一般的な用語に置き換えているか
職務経歴書は書類選考だけでなく、面接での参考資料としても使われます。
職務経歴書の出来栄えは内定を取れるかに直結するので、面倒くさいと感じますが最初は丁寧に作りましょう。
自信がある職務経歴書を1度作れるば、転職が終わるまで利用できるます。
もし、職務経歴書の作り方に不安を感じていれば第三者のサポートを受けてみてはいかがでしょうか。
有料・無料の職務経歴書の添削サービス→【職務経歴書・履歴書の添削サービス】有料・無料ごとにおすすめを紹介
⑤ 20代なら派遣社員から経験を積むことも考える
経理は人気がある職種なので正社員での転職が難しいことがあります。
正社員が難しければ、派遣社員や契約社員から経理経験を積む選択肢もありますよ。
具体的には経理の正社員の求人に10社応募をして、【書類選考】が1社も通過しない場合は派遣社員の検討をおすすめします。
書類選考が通っていればスキルは問題ないので、面接の相性が悪いだけで数をこなせば内定を得られる可能性が高いでしょう。
しかし、書類選考が通らない場合には現時点では、経理の正社員としてスキルが厳しいと判断されているので結果が変わる可能性は低いです。
派遣社員から経理のメリットとデメリット→【経理は派遣社員で経験を積める】経理派遣のメリットとデメリットを現役経理が解説
【参考】一般事務から経理への志望動機の例文
経理への転職では必ず【何故】経理を志望をしたかを聞かれます。
なので、経理への志望動機は必ず事前に準備しておくことをおすすめします。
参考に志望動機の例文を記載しますので、ご自身の状況に合わせて変更して使って見てくださいね。
例文
一般事務で経費の集計を行っていた時に、会計の知識があれば費用の分析もできコスト削減にも貢献できると思いました。。実際に簿記の勉強を始めて見たところ簿記が面白く感じ、現在は簿記1級の勉強をしております。簿記の勉強を継続しているうちに、経費の集計だけでなく実際に簿記の知識を活かして財務諸表を作る仕事に携わりたいとの思いが強くなり経理を志望するに至りました。
経理未経験者におすすめな転職エージェント纏め
私が営業から経理に未経験で転職をしたときは、下記の5社を中心に転職活動を進めていました。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
doda | dodaが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。 自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。 | 【dodaの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
マイナビエージェント | マイナビエージェントでは、各企業の人事担当者と直接会って、求人票だけでは分からない詳細な情報を入手しています。 できるだけその企業や業界について深く理解した上で、応募先企業を決めることができるので安心です。 | 【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
パソナキャリア | はじめての転職ならではの不安や疑問を解消できるよう、転職活動のやり方や自己PRの仕方など、丁寧にサポートします。 創業40周年を迎えるパソナグループでは、創業時から女性の就労支援をおこなってきたノウハウを基にした女性への転職支援が得意。 | 【パソナキャリアの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説 |
マイナビジョブ20's | 人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。 マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。 通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。 | ※マイナビエージェントの体験談を参照 |
経理に強みい転職エージェント→【経理に強い転職エージェントのおすすめ】未経験者と経験者別に紹介
【参考】経理に向いているか科学的に調べてみる
経理に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
一般事務・営業事務から経理・経理事務への転職のコツの纏め
一般事務・営業事務から経理・経理事務への転職は同じオフィスワークなので相性は良いです。
実際に勤め先でも一般事務や営業事務から経理に転職をして活躍している人もいますよ。
簿記とExcelをマスターして高年収を安定的に確保できる経理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
市場価値の上げ方に着目して解説しています。転職だけを正解とせずに、現職に留まりながら市場価値を上げる方法も述べられており、選択肢が多くて参考になります。転職を検討している方は是非読んでみてください。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。
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