一人経理は全ての業務を一人でこなす必要があるので、業務に慣れるまではとても不安に感じますよね。
また、一人経理の場合には経理の業務だけでなく、労務や総務系統の知識も必要となるので、幅広い知識が必要となります。
一人経理は不安に感じたり休みにくいなどデメリットもありますが、全ての業務を担当できるのでスキルアップにも繋がりますよ。
この記事では、一人経理が不安な方に向けて、業務を上手くこなすコツを紹介します。実際に中小企業で経験した一人経理の体験に基づき記載していますので、同じ悩みをもつ方のお役に立てると思います。
では、纏めていきます。
【前提】中小企業の一人経理は経理未経験からでも問題なし
経理未経験なので、教えてくれる人がいない一人経理は難しいと思うかもしれません。
私も一人経理だと聞いたときは、未経験なので入社を諦めようかと思いました。
しかし、実際に入社してみると、未経験でもコツさえ掴めば一人経理は十分に対応できることが分かりました。
一人経理が未経験でも対応できる具体的な理由は4つです
- 業務の量は多いが一つ一つの内容は本を読むなどで対応できる
- 一人経理なので自分の好きなやり方で業務改善ができる
- 一人経理の仕事の情報は本やインターネットで収集できる
- 顧問税理士がいる場合には税理士を上手く使えば専門的な仕事は怖くない
一人経理は色々な業務が経験できるので、経理の最初のキャリアとしてはおすすめできますよ。一人経理の業務では資金繰りの理解が重要となりますので、資金繰りの勉強はしておくことをおすすめします。
資金繰りの勉強におすすめな本→【資金繰りを学ぶのにおすすめな本5冊】解説が分かりやすい書籍を紹介
【宣伝】経理のキャリア相談を承ります
経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。
例えば、
- 年齢
- 将来経理以外の職種につきたいか
- マネジメントをしたいか
- 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
- 未経験から経理になるには何をしたら良いか
貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。
また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。
ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります
【結論】中小企業の一人経理の不安を解消するコツ5つ
一人経理の不安を解消するには、一人経理の仕事を自信を持って担当できることが重要となります。
なので、一人経理の仕事を上手くこなすコツを紹介しますね。
まずは、箇条書きで纏めていきますね。
- Excelを徹底的にマスターする
- 経理・労務・総務の知識を身につける
- 担当業務のマニュアルを全て作る
- 一人経理のミスは仕組みで防ぐ
- 顧問税理士の使い方をマスターする
では、一つ一つ解説をしていきますね。
①Excelを徹底的にマスターする
一人経理は3つの観点からExcelの技能を重視すべきです。
- 手打ちによるミスを減らす
- データ入力や集計作業の時間を減らす
- 自分が休む場合に他の方に業務を依頼しやすい
中小企業は経理システムに投資する余裕がない企業が多いので、手作業の業務が中心となります。
なので、業務の自動化はExcelの基本的な関数を知っているだけで大幅に効率化できますよ。
Excelの技能は経理でキャリアアップする場合には必須の知識となりますので、1番始めに身につけることをお勧めします。
経理に必要なExcelが学べる本→【経理で使うExcelの勉強におすすめな本】現役経理が解説
②経理・労務・総務の知識を身につける
一人経理の場合は経理の知識だけでなく、労務と総務の知識が必要となります。
経理をメインとして担当していても、労務や総務関連業務を兼務して担当することが多く、管理部門の全般的な知識を身につけることを求められます。
経理業務も給与関連は労務、福利厚生関連は総務と連携して進めます。
なので、労務や総務の知識は経理業務を行うにも必須の知識となります。
中小企業の経理におすすめな本→【中小企業の経理実務を学ぶのにおすすめな本5冊】分かりやすい書籍を紹介
③担当業務のマニュアルを全て作る【一人経理でも休める】
一人経理だからマニュアルなんて必要ないのでは?と思うかもしれません。
しかし、一人経理だからこそマニュアルを作るメリットがあります。
例えば、
- マニュアルを作れば一人経理でも休みやすい
- マニュアルを作成することで自分の業務理解度を確認できる
- マニュアルがあれば年1回の業務も忘れないので業務効率化できる
私は入社してから1年で100件近くのマニュアルを作成しました。
簡単な作業はでもマニュアルを作っておくと気軽に休めます。例えば、資料の場所なども細かくマニュアルを作成しておけば数日は休めるようになります。
新しい作業をしたらマニュアルの作成も業務の一部と考える癖を付けることをお勧めします。
④一人経理のミスは仕組みで防ぐ
一人経理は2重確認が十分に行えないため、ミスの流出を防ぐのが難しいです。
ミスを完璧に防ぐのは難しいですが、ミス流出の可能性を下げる仕組みは構築できます。
例えば、
- Excelで自動のチェック機能を付ける
- マニュアルで確認ポイントを明確にして自分で再度チェックをする
- 重要な箇所だけは上司(社長)にマニュアルを用いて確認・承認を貰う
- 過去に流出したミスはExcelで再発防止を工夫する
目視で何となくチェックをすると確認漏れが発生しますので、仕組みでチェックをするポイントを絞るのが重要です。
私は大雑把な性格なのでミスはしやすい方ですが、マニュアルで手順を明確にするとミスを発見しやすくなりましたよ。
一人経理でのミスに悩んでいる方は試してみてくださいね。
⑤顧問税理士の使い方をマスターする
一人経理の会社には顧問税理士が付いていることがほとんどです。
顧問税理士は法人税や消費税の申告をするだけが仕事ではありません。
包括的な顧問契約を結んでいれば、経理処理や税務処理の問い合わせも答えてくれますよ。
なので、専門的な税務や会計処理で迷ったら、1度顧問税理士に確認すると安心して業務を進められますよ。
一人経理の場合には消費税関連の処理で悩むことが多いので、基本的な消費税の知識を身につけることをおすすめします。
消費税が理解できる本→【消費税法の実務を学ぶのにおすすめな本5冊】解説が分かりやすい書籍を紹介
【参考】一人経理はストレスを感じやすいが過度に気にしないのも大事
一人経理は作業量も多いので、ミスをすることもあるでしょう。
私もミスをして怒られることは度々あり、業務を行うのに不安とストレスを感じました。
給与を貰っている以上ミスをしないように最善の努力をしますが、完璧にミスを0にするのは不可能に近いです。
なので、一人経理にしているのは会社の方針でもあるので、過度に一人経理を担当している人間が責任やストレスを感じる必要はありません。
過度にミスを責められる環境では萎縮して良いパフォーマンスを発揮できないので、転職を検討することをお勧めします。
一人経理を辞めた体験談→【一人経理を辞めたい】おすすめの転職先を紹介【一人経理の退職体験談】
【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
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仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
一人経理の不安解消のコツ 纏め
一人経理は不安になることが多いので、ストレスを感じますよね。
不安を完璧に0にすることはできませんが、仕組みを作れば自信をもって業務を行うことができます。
一人経理は、業務をマスターすればキャリアアップにも繋がりますので頑張っていきましょう。
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