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【会計事務所は人が辞めていく?】税理士の友人に退職理由を聞いてみた【改善策も紹介】

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会計事務所や税理士事務所に入社をしたけど、入社前のイメージと違ったので辞めたいとの声を聞くことがあります。

実際に会計事務所に転職をした税理士の友人も、離職率が高く人が根付かず、3年勤務をしたら事務所の半数の社員が入れ替わったとのことです。

なので、辞めたいと思うことは珍しいことではないので、将来に向けた改善策を考えてみませんか。

この記事では、会計事務所を辞めたいと思っている方に向けて、労働環境と年収を改善する方法を提案します。実際に会計事務所で勤務している友人の協力を得て記事を作成しましたので、お役に立てるかと思います。

では、纏めていきますね。

【前提】会計事務所や税理士事務所は人が辞めていくのが普通

前提として会計事務所や税理士事務所は離職率が高く数年間勤務したら半分以上の職員が入れ替わることもあります。

会計事務所や税理士事務所は税理士の業務を学ぶために修行をする場所を提供する【働かせてあげる】感覚の事務所があり、給与水準や労働環境に配慮が欠いている事務所があるのも事実です。

将来税理士として独立を考えている方は数年間を耐えれば良いです。

しかし、独立の予定がない方は立ち止まって会計事務所や税理士事務所で働くのが良いか再考することをお勧めします。

税理士補助で税理士を目指さないののはOK?→【税理士補助で税理士を目指さないはOK?】リスクも税理士事務所の友人聞いてみた

【参考】会計事務所の先輩が仕事を教えてくれない

全ての会計事務所に当てまるわけではありませんが、会計事務所は教育が下手くそなことが多いです。

大きく分けて理由は3つあります。

  1. 忙し過ぎて教育に時間を割く余裕がない
  2. 先輩社員が技術を盗まれたくない
  3. 入れ替わりが激しいため前任者が既に退職or辞めるので引継ぎを真面目にしない

会計事務所は基本的に社員が担当件数(20社程度)のノルマを持っています。

給与に反映されない新入社員の教育に割く時間があるなら、先輩社員は自分の業務を進めたいのが本音となります。なので、会計事務所や税理士事務所は新入社員への教育環境が整っていないことが多いですよ。

会計事務所や税理士事務所の仕事の全体像を知りたい方は、本で一通り勉強してみてはいかがでしょうか。

会計事務所の仕事が理解できる本→【会計事務所の仕事を勉強できるおすすめ本5選】税理士事務所の仕事も理解できる書籍を紹介

【宣伝】経理のキャリア相談を承ります

経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。

例えば、

  1. 年齢
  2. 将来経理以外の職種につきたいか
  3. マネジメントをしたいか
  4. 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
  5. 未経験から経理になるには何をしたら良いか

貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。

また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。

ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります

【結論】会計事務所を辞めたい理由(退職理由)と対策

会計事務所を辞めたいと思う代表的な理由は5つあります。

まずは、箇条書きであげていきますね。

  1. 顧客対応が辛い
  2. 会計事務所の内部の人間関係が辛い
  3. 会計事務所は忙しくて残業が多い(税理士試験の勉強ができない)
  4. 会計事務所は資格なしの職員の年収が低い
  5. キャリアアップが望めない

会計事務所を辞めたいと思う方は、上記の理由のいずれかに当てはまりませんか。

理由が明確になれば、次の職場で重視することもイメージがしやすいですよね。

では、一つ一つ解説をしていきますね。

①顧客対応が辛い

会計事務所は顧問料で運営が成り立っているので、顧客対応がメインの仕事となります。

顧客の中には、下記の特徴を持つような方もいます。

  • 経理知識が全くない
  • 理不尽に怒る
  • 申告に必要な資料を提出してくれない

しかし、会計事務所はサービス業なので強く文句を言うことはできません。

なので、顧客対応が辛く感じる方が多くいます。

顧客対応は交渉力や折衝力を向上させると楽になりますので、1度本で学んでみてはいかがでしょうか。

交渉力が学べる本→【交渉力が身につくおすすめの本】折衝力を高めるのに役立つ書籍を紹介

②会計事務所の内部の人間関係が辛い

人間関係は一般企業でも問題となることがありますが、会計事務所は一般企業よりも深刻化しやすいです。

何故なら、会計事務所には下記の特徴があるからです。

  • 少人数で村社会になりやすい
  • 所長の権限が絶大である

特に所長と相性が悪いと会計事務所で働いていくのは事実上不可能に近いと言っても過言ではありません。。

一般企業は数年単位でメンバーが入れ替り、上司もコンプライアンスで厳しく監視されているので理不尽な要求は少ない傾向にあります。

しかし、会計事務所は人間関係の問題は深刻化しやすく、辛く感じます。

人間関係は改善が難しいですがマネジメントの手法を知ることで、上司が求めていることが理解をしやすくなりますよ。

マネジメント能力が学べる本→【プレイングマネージャーにおすすめの本5選】係長にも読んで欲しい書籍を紹介

③会計事務所は忙しくて残業が多い(税理士試験の勉強ができない)

会計事務所は、担当する顧客の件数によっては残業前提の業務量となっているケースがあります。

また、申告時期が重なる繫忙期は残業をせざるを得ないので、勉強時間の確保が難しいです。

税理士を目指して会計事務所に入社した方の多くが税理士を諦めるのは、会計事務所の長時間労働が一因ではないでしょうか。

なので、税理士を本気で目指したい方や、ワークライフバランスを確保しながら働きたい方には会計事務所は辛く感じます。

データを加工する作業を効率的に行うにはExcelのスキルが必要不可欠なので、Excelのスキルの向上が最優先となります。

Excelが学べる本→【経理で使うExcelが学べる本5選】エクセルで業務効率化を狙える書籍を紹介

④会計事務所は資格なしの職員の年収が低い

会計事務所が利益を上げるには、費用の大半を占める従業員の給料を抑える必要があります。

なので、無資格の職員の年収は低いことが通常です。

未経験からのスタートだと300~400万円程度となり、昇給は所長の意向に大きく左右されます。

友人の事務所では無資格の場合には、350万円程度でスタートして、20社ほど顧問を担当できるようになったら450万円程度とのことです。

税理士以外は会計事務所で高年収を得ることが難しいので、労働に見合った給料は貰ってないと感じて辛く感じます。

無資格でも勉強して担当する顧問先を増やして売上に貢献することで、500万円~600万円程度までは無資格でも上げることができます。なので、税理士を目指さなくても最低限の勉強はすることをおすすめします。

また、会計士や税理士でなくても会計事務所で勤務する場合には会計と税務の知識が求められるので、簿記2級レベルの知識は身につけておくことをおすすめします。

簿記2級の独学におすすめなテキスト→【簿記2級の独学】におすすめなテキスト3選

⑤キャリアアップが望めない

会計事務所は小規模な事務所が多いです。

担当する顧客も上場企業など大企業ではなく、地元の中小企業の割合が高くなります。

基本的な申告業務を一通り学んだ後は、キャリアアップできる業務がありません。

30代後半になって転職を考えた時に、武器になるスキルが身につきにくいのが現状です。

なので、会計事務所で高難易度の業務を経験できずに、将来のキャリアを考えて辛く感じます。

会計事務所で勤務を継続するか、経理に転職をしてCFOを目指すのか、税理士になって独立するのか、現時点での最終的な目標を明確にしてみてはいかがでしょうか。目標が明確になれば自然とやるべきことも明確になり行動に移せますよ。

CFOを目指す人におすすめな本→【CFOを目指す人におすすめな本5選】経理のキャリアが学べる書籍を紹介

【結論】会計事務所や税理士事務所からの転職でおすすめの転職先3つ

会計事務所 辞めたい

会計事務所は社内異動もなく、所長が直ぐに変わる可能性もほとんどありません。

ならば、会計事務所から転職を検討するしかありません。会計事務所からの転職は若い方が有利なので、会計事務所を辞めたいと思うなら直ぐに行動を起こした方が解決します。

但し、おすすめな転職先は人によって異なりますが、下記に分類できます。

  1. 税理士を目指さない:一般企業の経理 or 一般企業の経理以外
  2. 税理士を目指す(合格数2科目以下):一般企業の経理
  3. 税理士を目指す(合格数3科目以上):税理士法人

念のためですが、税理士試験は会計事務所以外でも働きながら合格できます。実際に私は一般企業の経理に勤務しながら4科目合格をしているので全く問題ありません。

では、一つ一つ解説しますね。

①【税理士を目指さない方向け】のおすすめ転職先:一般企業の経理 or 一般企業の経理以外

税理士を目指さない場合には、会計事務所で働くメリットは少ないので一般企業への転職をおすすめします。

一般企業のメリットは、会計事務所よりも労働環境が良い可能性が高く、ワークライフバランスを確保しながら働けます。

職種は経理に拘る必要はありませんが、会計事務所の経験を活かすならば経理の転職に強い転職エージェントにキャリア相談がおすすめです。

のイメージが付かなければ無料で経理に強い転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

経理未経験におすすめな転職エージェント

私が営業から経理に未経験で転職をしたときは、下記の5社を中心に転職活動を進めていました。

エージェント種類オススメなポイント体験談
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【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します
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※マイナビエージェントの体験談を参照

②【税理士を目指す(合格数2科目以下)方向け】:一般企業の経理

税理士を目指す方でも合格数が2科目以下の場合には一般企業の経理をおすすめします。

一般企業の経理をおすすめする理由は下記の通りです。

  1. 一般企業の経理はワークライフバランスを確保しやすいので勉強時間が確保できる
  2. 一般企業の経理キャリアは税理士を目指さなくなった場合のリスクヘッジになる
  3. 3科目合格できれば、税理士に成れる確率が飛躍的に高まる

税理士の科目合格が3科目に達すれば、大学院で論文を書いて2科目の免除を受けることができます。

なので、3科目を受かるまでは税理士試験に集中しやすい環境で勉強をすることをおすすめします。税理士の実務経験は3科目合格した後に、税理士法人に再度転職をして積んでも遅くはありません。

また、税理士試験の科目合格者(簿・財)は、一般企業の経理においては高く評価されますので転職は他の候補者よりも有利ですよ。

経理の仕事内容が分かる本→【中小企業の経理実務の勉強におすすめな本5冊】分かりやすい書籍を紹介

③【税理士を目指す(合格数3科目以上)方向け】:税理士法人

科目合格数は3つ以上あれば、税理士法人の転職をおすすめします。

税理士法人は税理士が2名以上いないと設立ができないため、会計事務所よりも規模が大きい傾向が強いです。規模が大きい分、会計事務所よりは所長の権限が低下します。なので、組織的に働きたい方には相性が良いです。

税理士法人でも目指す税理士のキャリアにより、おすすめできる税理士法人は異なります。

  • 独立を考えている:独立した時に強みとしたい業務が経験できる税理士法人(例:相続、コンサル)
  • 勤務税理士として高年収を狙う:Big4税理士法人(DTT・E&Y・PwC・KPMG)

勤務税理士として高年収を狙うなら、Big4が断トツでおすすめです。英語×税務のスキルは需要が高く、国際税務を経験すると年収1000万円程度も視野に入ります。

税理士事務所や会計事務所の転職におすすめな転職エージェント

税理士事務所や会計事務所の転職に強い転職エージェントを紹介します。迷ったら最大手であるヒュープロに登録しておけば間違いはありません。

エージェント種類オススメなポイント体験談
リクルートエージェントリクルートエージェントは求人数No.1
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【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します
ヒュープロヒュープロは士業・管理部門特化の転職支援サービスです。 上場/上場予定企業の管理部門(経理・法務)や税理士法人・会計事務所とのネットワークが非常に広く、 業界最大級のマッチング数や日本の主要都市をはじめとして全国9000件以上の掲載求人数を誇ります。
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マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。
通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。
【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します

※マイナビエージェントの体験談を参照

【参考】自分の適職を科学的に調べてみる

自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。

選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。

コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。

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具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。

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適職診断で使うのは、【職務適性】です。

実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。

※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。

仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由

会計事務所を辞めたい理由と対策の纏め

会計事務所は業界全体で労働環境が厳しくなる可能性が高いです。

所長が努力して運営されている会計事務所もありますが、収益が顧問料に依存するので中々体質を変えるのが難しいのが現状です。

キャリアチェンジは若い方がおすすめなので、会計事務所が合わないと思う場合には転職を検討するのも選択肢の一つです。

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  • この記事を書いた人
星のおじさん

星のおじさん

【上場企業!IFRS!経理大好き!】【資格】税理士試験4科目合格(簿・財・法・消)TOEIC800点以上 【経歴】経理未経験→6年後に海外駐在(経営企画系統)【転職】20代:2回 【一言】税理士を目指したら海外で働くことになりました|会計の専門書マニアです(笑)

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