経理キャリアUP

【経理の目標設定のおすすめの具体例5つ】1年目~3年目までにやるべきことも紹介

※記事内にPRを含む場合があります
スポンサーリンク

経理はノルマがないので目標設定と言われても迷ってしまいますよね

私の勤め先でも目標設定をする必要があり、設定した目標の達成度合いで評価をされる仕組みがあります。

なので、目標設定はテキトウに行わずにしっかりと考えて行うことをおすすめします。

この記事では、経理の目標設定に悩んでいる方に向けて目標設定の具体例を紹介します。実際に経理で働いており最年少で海外駐在になったのでお役に立てると思います。

では、纏めていきます。

【前提】経理の目標設定は数値化すべき

目標設定は期限がきたら、目標を達成できたか判断する必要があります。

なので、目標は明確に達成できたか判断できるものを設定する必要があります。目標達成の判断ができない=目標が達成できないと判断される可能性が高いので自分が損をしないためにも目標設定は明確にしましょう。

例えば、

悪い例:単体決算をできるようになる

良い例:単体決算を稼働3日で閉めれるようにする

稼働3日で閉めれたかは自分も上司も明らかに分かるので、目標設定としては明確で分かりやすいです。

【宣伝】経理のキャリア相談を承ります

経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。

例えば、

  1. 年齢
  2. 将来経理以外の職種につきたいか
  3. マネジメントをしたいか
  4. 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
  5. 未経験から経理になるには何をしたら良いか

貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。

また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。

ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります

【結論】経理の目標設定の具体例5つ【新人でも使えます】

経理1年目

では、早速ですが経理の目標設定のおすすめの具体例を紹介します。

まずは、箇条書きで紹介しますね。

  1. 残業時間の削減
  2. マニュアル作成の件数
  3. 業務に関連した資格の取得
  4. 改善提案の件数
  5. 精度保証100%

では、一つ一つ解説していきますね。

① 残業時間の削減

経理で最も使う目標設定は残業時間の削減ではないでしょうか。

業務の習熟、効率化により、前年度より残業時間の削減することを目標とします。

例えば、去年の残業時間の平均が10H/月ならば、今年の残業時間の平均を5H/月と目標設定とするイメージです。具体的には、×××の業務を△△△により残業時間を前年比○○%削減する。と纏めると分かりやすい目標設定になりますよ。

残業時間削減にはExcelのスキルが欠かせないので、Excelは勉強をしておくことをおすすめします。

経理のExcelの勉強に欠かせない本→【経理で使うExcelが学べる本5選】エクセルで業務効率化を狙える書籍を紹介【資料作成の本も併せて紹介】

② マニュアル作成の件数【新卒や1年目におすすめ】

新卒におすすめな目標設定はマニュアルの作成件数です。

大企業でも全ての業務がマニュアル化されており、マニュアルを見れば全て解決することは少ないです。また、マニュアルがあったとしても業務手順が古かったり、見づらいことが多々ありませんか。

自分が担当している業務でマニュアルがないものを片っ端からマニュアル化すれば、自分が理解できかつ引き継ぎが楽になりますよ。

簡単な業務はマニュアル化して他の人に引継ぎ自分は決算など市場価値が高い経理業務を経験できるように工夫しましょう。

<マニュアル化に役立つ本>

【要注意】決算経験が積めない企業は直ぐに転職がおすすめ

経理としてキャリアアップを考えている場合には、決算業務の経験を積めないの企業で経理を続けるのは致命的です。

決算業務の経験がない場合には、経理としての市場価値が上がらないので将来の年収が低いままとなってしまいます。

経理に勤務をしていて庶務や雑務しか任せて貰えない場合には、会社の経理の教育体制が下手と言わざるを得ないです。

なので、決算業務の経験を積める会社に転職をしてキャリアアップを目指しましょう。

経理におすすめな転職エージェント

経理経験が浅くても無料で丁寧にキャリア相談に乗ってくれる転職エージェントを紹介しますので良かったら利用してみてくださいね。

エージェント種類オススメなポイント体験談
リクルートエージェントリクルートエージェントは求人数No.1
非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。
【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します
dodadodaが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。
自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。
【dodaの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します
マイナビエージェントマイナビエージェントでは、各企業の人事担当者と直接会って、求人票だけでは分からない詳細な情報を入手しています。
できるだけその企業や業界について深く理解した上で、応募先企業を決めることができるので安心です。
【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します
パソナキャリアはじめての転職ならではの不安や疑問を解消できるよう、転職活動のやり方や自己PRの仕方など、丁寧にサポートします。
創業40周年を迎えるパソナグループでは、創業時から女性の就労支援をおこなってきたノウハウを基にした女性への転職支援が得意。
【パソナキャリアの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説
マイナビジョブ20's人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。
マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。
通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。
※マイナビエージェントの体験談を参照

経理に強い転職エージェント→【経理に強い転職エージェントのおすすめ】未経験者と経験者別に紹介

③ 業務に関連した資格の取得

経理は実務に役立つ資格があるので、資格取得を目標とするのもおすすめです。

何の資格を取るか迷ったら簿記2級を目指せばOKですよ。

簿記2級は単体決算で必要な知識を一通り学べる設計になっているので、簿記2級は経理で必ず役立つ資格となります。簿記2級を取得すれば目標を達成できるだけでなく、企業からも会計知識を客観的に保有している人材として一目置かれますよ。

簿記2級にいきなり挑戦するのはハードルが高い場合には、簿記初心者向けの本を読んでみてはいかがでしょうか。

簿記初心者におすすめな本→【簿記初心者におすすめな本5選】現役経理が分かりやすい入門テキストを紹介【2023年版】

④ 改善提案の件数

経理業務を行うと効率が悪いな~と思う箇所が多々出てくるかと思います。

効率が悪いと思った箇所は残業やミスを誘発する原因となっていることが多いですよ。

改善提案は効率が悪いと思った箇所を分析して修正するのが目標となります。

一つ一つは効果が小さいかもしれませんが、10件も集めれば業務効率に大きく貢献できますよ。

<業務改善におすすめな本>

⑤ 精度保証100%

担当業務のミスの流出防止を目標とするのも経理の目標としてはおすすめです。

私は連絡決算のチームリーダーを勤めていた時の目標の1つとして、監査指摘0件を掲げていました。

ミスを0にするのは難しいですが目標として掲げておくと、自分自身が本気でミスをしない仕組みを考える習慣がつきます。

少し難しいですがチャレンジ目標としてミスの流出防止をあげてみてはいかがでしょうか。

【参考】経理1年目(新卒)の本当の目標【四半期ごとに解説】

経理1年目で具体的にやるべきおすすめことを四半期ごとに解説します。

3ヶ月ごとにブレイクダウンすることで、やるべき業務が明確になりますよ。

それでは、各四半期ごとに解説をしていきますね。

①入社1ヶ月~3ヶ月目の目標

入社1ヶ月~3ヶ月目までの過ごし方で、経理部の上司やメンバーに対する貴方の印象は大方決まります。

最初に与える印象を覆すのは難しいので、この期間にマイナスとなる印象を持たれないように注意してくださいね。

この段階では、経理の実務は庶務的な仕事がほとんどですので、人間関係に気を配りながら過ごしましょう。

では、やるべきことを纏めていきますね。

項目理由
実務のキーマンを見つける社内に1人は会計や税務に詳しいスーパーマンがいますので、まずはそれが誰か見つけ出して下さい。ポイントはマニュアル通りできる方ではなく、会計や税務の基準に従って説明してくれる方です。
実務のキーマンと仲良くする実務のキーマンは貴方が目指すべき最初の目標なので、近くで学ばせて貰えるように仲良くしましょう。仲良くすると、実務のキーマンが上司に掛け合って貴方に重要な業務を任さてくれたり、プロジェクトの相方に指名したりしてくれます。
お局様と仲良くするお局様は情報を持っていたり、社内への影響力があるので、好かれると仕事がやりやすくなります。仲良くして損はないです。
経理部のメンバーの業務内容を覚えるメンバーの業務内容を全て覚えると、経理部全体の仕事が分かるのでおすすめです。将来担当したい業務は、誰が何を担当しているか理解していると、自分が業務をやる時に誰が情報を持っているか分かるので仕事が早くなります。
子会社や拠点の経理のキーマンに名前を覚えて貰う子会社や製作所は、実務で頻繫にやり取りしますので早めに名前を覚えて貰いましょう。
経理部と関係がある部署のメンバーに名前を覚えて貰う他部門は、実務で頻繫にやり取りしますので早めに名前を覚えて貰いましょう。
関連会社や拠点の名称や特徴を覚える子会社や拠点の名称は、実務を教えて貰うときに、頻繫に名前が出てくるので予習しておきましょう。また、子会社なのか、持分会社なのかなどの特徴も、主要な関連会社は抑えておきましょう。教える側からすると、子会社や拠点の名前と特徴を覚えていると、教える工数が削減できるので印象が良いです。
雑務は積極的に引き受ける書類整理や会議準備など頼まれたら積極的にやりましょう。今後OJTで教えて貰うのでgive-and-takeです。
電話に出る電話を取り次ぐことで、子会社や拠点の方に名前を覚えて貰えます。また、メンバーの名前や業務も早く覚えられますので、積極的に出ましょう。
Excelを勉強する経理はExcelを業務で使用する機会が多いので、SumIF,VloohUp,ピポットテーブル,IFは、使いこなせるようにしていきましょう。
システムの操作を覚える伝票起票や監査法人への帳票提出でシステムを触る機会があります。システムは今後も使うので、時間がある時は操作してシステムに慣れておきましょう。
定例の仕訳入力定例の仕訳を通じて勘定科目を覚えていきましょう。勘定科目の意味と、BS・PLのどこに計上される科目なのかを意識すると勉強になります。

この時期の目標は、人間関係を構築することが目標です。関係者に名前を覚えて貰い、気軽に業務のことを聞けるメンバーを沢山作れたら大成功です。飲み会などは、最初は全て参加してコミュニケーションを促進しましょう。人間関係に慣れてきたら、徐々に参加率を落とせば部内で浮かないので問題ありません。

最初は慣れないことばかりなので、仕事はとても疲れると思います。

慣れるまでは、自己研鑽などは無理をせずに、体をゆっくりと休めましょう。

体調不良で休みにくい時期なので、体調管理には気を付けて過ごすことをおすすめします。

業務の効率化には、Excelの知識が欠かせないので最優先で1冊本を読んで必須の関数は覚えておきましょう。

経理におすすめなExcelの本→【経理で使うExcelが学べる本5選】エクセルで業務効率化を狙える書籍を紹介

②入社4ヶ月~6ヶ月目の目標

この時期になると、少し業務にも余裕が出て来ます。

任された業務を一つ一つこなして、周りの信頼を積み上げていきましょう。

この段階で任される業務は決算の補助業務や請求書発行など簡単な経理業務がメインとなります。難易度は高くないので、経理知識がなくても十分に対応できますが、ミスすると他部署や他の会社に影響することもあるので、業務は正確に行いましょう。ミスが多いと信頼を失うので、任された業務は3ヶ月程度は慎重過ぎる程に行うことをおすすめします。1ヶ月目にミスするのと、6ヶ月目にミスするのでは、周りに与える印象が違います。

では、やるべきこと纏めていきます。

項目理由
監査法人に名前を覚えて貰う監査法人は今後継続的にお付き合いしていきますので、早く名前を覚えて貰いましょう。監査法人とも気軽に相談できる関係を築けば、将来決算業務などを担当した時に、強い味方になります。監査法人とのスケジュール調整など、監査法人絡みの雑務は積極的に受注しましょう。
Excelを実践で使う勉強したExcelが使える場面がないか、常に考える癖を付けましょう。例えば、面倒な集計作業フォームを改定ピポットテーブルで簡単にするなど、手作業=悪というイメージを強く持ちましょう。
期日は守る依頼された資料の期日は絶対に守りましょう。後工程に影響を及ぼすので、相手に迷惑をかけることになります。また、遅れる場合には事前に相談しましょう。直前に相談すると、挽回が難しいので怒られます。
2重確認の癖付け上司に提出する前に2重確認する癖を付けましょう。その際に、各業務ごとに確認ポイントをマニュアル化して押さえるとミスが激減します。確認ポイントを意識せずに2重確認してもミスは減りません。また何より確認ポイントを理解することで、その業務の大事な箇所が理解できるので、将来に繋がります。
システムのマニュアル化システムで自分が1度でも使った箇所は、マニュアル化しておきましょう。既にマニュアルがある場合は、改訂が必要でないか確認して、必要があれば改訂していきましょう。将来自分が後輩に教える時に楽に教えることができます。また何よりアウトプットを1年目で残すことは、評価の対象となります。業務のマニュアル化は大事な仕事です。
業務のマニュアル化請求書発行や預金照合など定例業務のマニュアル化。システムのマニュアル化と同じ理由です。アウトプットを積み上げていきましょう。
Excelで業務効率をするマニュアルを作成していると、作業が不効率な部分が浮き彫りになります。Excelで不効率な部分が改善できないか考えて改善してみましょう。
担当業務の後工程を理解する自分の業務で作成した資料が、最終的に何に使われるかは絶対に理解しましょう。アウトプットが何かを理解しないと、業務の本質を理解出来ないです。
決算スケジュールを理解する決算補助を通じて、月次決算のスケジュールを理解しましょう。月次の損益は稼働何日までに纏めて、稼働何日に報告しているか理解しましょう。
評価面談で希望を伝える多くの企業で半期に一回程度、上司と面談が行われます。面談では半期の評価と今後やりたい業務の希望を伝えます。実績はマニュアルを作成したこと、Excelを使って業務効率化したことを述べると好印象です。希望は単体決算に参加したい旨をしっかりと伝えましょう。

この時期で1番大事なのは、期日の守り切りと正確に業務を行うことです。周貴方に任せれば大丈夫と周りに思われる業務を増やしていきましょう。またマニュアル化や業務改善を通じて成果を出していきましょう。

他の経理1年生は成果を出すのが難しいので、先輩や上司に好印象です。

③入社7ヶ月~9ヶ月目の目標

早ければ、この時期から単体の月次決算業務に本格的に参加できます。

単体の月次決算業務は、経理のキャリアパスで重要な場面なので、全てを理解する気持ちで挑みましょう。

月次決算業務が問題なくこなせれば、四半期、年次の単体決算を経て、連結決算、開示など制度会計の王道を早期に経験できるようになります。20代で連結決算まで経験している経理は評価が高いですよ。転職でも引く手あまたです。

では、やるべきこと纏めていきます。

項目理由
業務効率化の推進請求書発行など庶務的な仕事の効率化を徹底して、月次決算業務を担当できる余力を作りましょう。余力がないと仕事が回ってきませんので、余裕がある雰囲気を出しましょう。
仕事を取りに行く月次決算業務に関連する仕事を上司や実務のキーマンに希望して担当させて貰いましょう。6ヶ月間真面目に仕事を行い、貴方の業務に空きがあれば担当させて貰えます。簿記の資格があると更に優遇されます。
決算仕訳入力月次決算業務で入力する特有の仕訳を理解しましょう。為替評価替えなど、決算特有の処理があるはずです。
決算業務の全体像を掴む最初は決算業務の中でも簡単な仕事から任されます。その業務が財務諸表のどの科目に影響するかを理解しましょう。最終的な目標は単体決算を取り纏めることです。全ての決算業務が財務諸表のどの科目に繋がるかを理解すれば、監査対応も上手くできるようになります。
損益報告役員や上司に報告する場面があれば、積極的に報告者になりましょう。報告することで自分自身が報告内容を理解できます。また、役員や上司から質問を受けることで、論点や重要な箇所が分かるようになります。

この時期で1番大事なのは、決算業務の全体像を掴むことです。決算業務の全体像を掴むことができなければ、監査対応や開示業務などに対応できません。仕訳入力→総勘定元帳→精算表→財務諸表の流れを意識して業務を行いましょう。

経理の知識も本格的に利用する時期となりますので、簿記の勉強は並行して勉強していきましょう。

将来経理でキャリアアップを考えるのであれば、経理で市場価値が高い業務を把握しておくと将来の高年収を得られますよ。

CFOを目指す人におすすめな本→【CFOを目指す人におすすめな本5選】経理のキャリアが学べる書籍を紹介

④入社10ヶ月~12ヶ月目の目標

引き続き月次決算業務を中心に頑張りましょう。また、単体の四半期決算の仕事も積極的に取りに行きましょう。

担当業務が広がるように、月次決算業務の担当をローテーションしてもらいましょう。

月次決算業務は複数のメンバーで行うので、自分の単体業務をマスターしたら、次の新しい業務を担当できるように業務のローテーションを希望しましょう。自分で完璧に出来るようになったと伝えないと相手も分からないので、自分から遠慮なく発信していきましょう。

では、やるべきことを纏めていきます。

項目理由
月次決算業務のローテーション全体像を掴むには、月次決算業務の大半を担当することも大事です。実際に自分で手を動かして、数値を算出すると理解が早いです。
四半期決算への参加上場企業は四半期決算ごとに業績を世間に開示しています。その為、四半期決算は通常の月次決算に加えて追加の処理が必要となります。単体決算において、重要な業務となりますので、積極的に仕事を取りにいきましょう。
監査法人の対応四半期決算は監査法人の監査対象となります。自分の担当業務に質問を受ける場合は、自分で回答を作成して上司に確認して貰ってから回答する癖を付けましょう。上司に丸投げだと実力が付きませんが、監査法人に間違った回答すると問題に発展する恐れがあるので確認は受けましょう。これを繰り返すと、業務の理解が深まり、上司と監査法人と良好な関係が構築できます。
四半期決算のスケジュール上場企業は決算を発表する日程を決めています。なので、決算を発表する日から逆算して、監査完了、連結決算の取り纏め完了、単体決算業の取り纏め完了などの日程を定めています。担当業務に遅れが生じないように日程を意識しましょう。

この時期で1番大事なのは、月次決算業務のローテーション です。ローテーションを可能とする大前提は、自分の現在の担当月次決算業務を理解して期日通りに行う必要があります。期日に遅れたりミスが多いと、ローテーション希望を出しにくくなります。

経理1年目の後半は、経理2年目と3年目の目標も意識して行動をすると2年目でスタートダッシュが切れますよ。

【参考】経理2年目の本当の目標

2年目となれば、周りとの人間関係も少しは慣れてくる頃です。

この時期は単体決算業務を完璧にものにして、単純作業を後輩や派遣さんなど他の方に引き渡す準備をしましょう。

単体決算業務はその会社の会計の根幹なので、全ての業務をマスターして論点の箇所や決算で利益を出すまでの一連の流れをマスターしましょう。単体決算業務については、月次決算、四半期決算、年次決算の全てを経験することが必要です。

では、やるべきことを纏めていきますね。

項目理由
月次決算業務のマニュアル作り単体決算業務のマニュアルを作成できるということは、単体決算業務を理解できている証拠です。後輩に引き継ぐときも便利です。また、何よりも自分の勉強のために作成していきましょう。
月次決算業務の改善上司や先輩に提案して単体決算業務で改善できることは、Excelなどを使って改善しましょう。改善作業をコツコツ頑張っている人材は上司や周りからの評価が高いです。そして、改善は理解をしていないとできないので、自分が単体決算業務をマスターしている証拠となります。
四半期決算、年次決算業務への参加上場企業は四半期決算ごとに業績を世間に開示しています。その為、四半期決算は通常の月次決算に加えて追加の処理が必要となります。単体決算において、重要な業務となりますので、積極的に仕事を取りにいきましょう。
監査法人の対応四半期決算は監査法人の監査対象となります。自分の担当業務に質問を受ける場合は、自分で回答を作成して上司に確認して貰ってから回答する癖を付けましょう。上司に丸投げだと実力が付きませんが、監査法人に間違った回答すると問題に発展する恐れがあるので、確認は受けましょう。これを繰り返すと、業務の理解が深まり、上司と監査法人と良好な関係が構築できます。
開示業務単体決算業務で作成が必要な注記があるので積極的に作成を担当していきましょう。
連結決算業務の補助連結決算業務は四半期、期末は特に忙しくなります。特に通常の期末決算に加えて有価証券報告書の作成があるためかなり忙しい時期です。もし、チャンスがあれば、連結決算業務の手伝いに名乗りを挙げましょう。補助した経験があると、連結決算業務の担当の候補になりやすいです。
税効果・退職給付など特殊論点単体決算業務では税効果や退職給付会計など特殊論点の処理はマスターしましょう。これらは難解ですが、実務経験があると市場価値が上がります。
単体決算業務の取り纏め単体決算業務のリーダー役に立候補して全体を取り纏める経験をしましょう。役職につくのではなく、派遣さんや新人の業務を取り纏めたり、スケジュール管理をすることで部分的な業務だけでなく、全体像をコントロールできる能力を身につけましょう。

この時期の目標は、単体決算業務を完璧にマスターすることです。単体決算業務のマスターは通常3年程度かかると見込む会社もありますが、マニュアルと改善を意識すれば上場企業の経理であっても2年程度経験すればマスターできます。

2年目になれば決算書の意味を理解をしたり、分析をする必要があるので決算書の読み方は簡単に勉強をすることをお勧めします。

決算書の読み方が勉強できるおすすめの本→【決算書の読み方】の勉強におすすめの本5冊【分かりやすい書籍を経理が厳選】

【体験談】上場企業の経理の2年目でやって良かったこと

業務経験以外にもキャリアアップのためにやっておくと良いことが2つあります。

それは早期に海外駐在に選出される準備です。海外子会社を持つ会社であれば、経理部は海外駐在の可能性があります。海外駐在に選出されれば年収は日本にいる場合と比較して約1、5~2倍程度になるだけでなく、マネジメント経験も積めるので経理キャリアに大きなプラスとなります。

早い会社だと20代後半~30代前半から管理部門の責任者として海外駐在することがありますので早めに駐在の準備をすることをおすすめします。

<海外駐在の準備>

  • マネジメントの勉強
  • 英語の勉強

海外駐在の準備で得られるスキルは海外駐在に行く場合だけでなく後輩の指導や連結決算業務で海外子会社とのやり取りにも必要な能力です。

但し、日商簿記2級を取得していない場合には、日商簿記2級が最優先です。日商簿記2級取得済ならTOEIC800点を取得&マネジメント能力を学ぶ→日商簿記1級がおすすめです。

マネジメントが学べる本→【プレイングマネージャーにおすすめの本5選】係長にも読んで欲しい書籍を紹介

【参考】経理3年目の本当の目標

20代、30代が経理への転職におすすめな転職エージェント

貴方が経理知識を身につけ、単体決算業務を取得していれば、3年目に突入するころには周りからもエースとして認識されます。

エースとしての地位を確固とするために、3年目の目標は連結決算業務の担当になることです。

連結決算業務の担当は、単体決算業務の全体像を理解しているとスムーズに進められます。なので、単体決算業務の業務改善をしながら全体像を理解している経理マンは任されやすいです。評価面談や雑談で希望を積極的に伝えていきましょう。

では、やるべきこと纏めていきます。

項目理由
プロジェクト業務の参加システムの導入や新しい会計基準の導入などでプロジェクト業務が発足したら積極的に参加しましょう。プロジェクト業務は社内で人脈を作る良い機会です。若手のうちに作った人脈は、後々絶対に役に立ちます。また、プロジェクト業務の参加は、大規模なものは、経理キャリアとしてプラスなので経験することをおすすめします。
ポジションペーパーの作成経験ポジションペーパーとは会社の会計基準に対する立場を明確にするものです。監査法人から提出を要求されます。ポジションペーパーを作成すると、会計基準の読み方の勉強となります。また、会計そのものを理解するには良い業務なので1度は経験することをおすすめします。
連結システムのマニュアル作り連結決算業務に参加したらまずは、連結システムのマニュアルを作りましょう。連結決算はスピードを求められるので、作業が分からなくなったら直ぐに参照できる自分の教科書を作成しておくと便利です。
連結システムの理解連結システムは内部取引の消去など自動で仕訳が作成されている箇所が多いです。なので、自動で仕訳が作成されている箇所は自分で仕訳帳を参照して理解するように努めましょう。この地道な作業が連結決算の全体像を理解することに繋がります。
海外子会社とのやり取り連結担当になったら海外子会社の担当になりましょう。海外子会社の現地の経理とやり取りするのは、経理キャリアにおいて良い経験になります。文化と言語の壁があるため、スムーズにやり取りするのが難しいです。私は図解を用いたり、箇条書きにしたりと工夫して、自分が欲しい情報を取っていました。
連結決算のスケジュールの把握海外子会社からRP(決算数値などの情報)を貰ってから、開示までのスケジュールはしっかりと把握しましょう。単体決算業務との違いは、海外子会社の担当の場合には時差があるので欲しい情報が直ぐに取得できない場合が大半であることです。

この時期の目標は、連結決算業務の担当業務のマスターと全体像の把握です。連結決算業務は開示も含めると、業務範囲が広いため全体像を掴むことが難しいです。しかし、自分が担当する業務の後工程と最終的な開示項目を把握することを意識すれば、必ず理解できます。担当業務のマスターは多くの経理マンはできますが、全体像の把握まで3年目で理解できる経理マンは少ないのですので、差別化に繋がります。

連結決算業務を希望しても担当させて貰えないなら、必ず理由を聞きましょう。

スキル不足なのか、経理部の他のメンバーの配置との兼ね合いによる問題なのか。

スキル不足なら自責なので、弱点を補強して再度希望を出しましょう。しかし、経理部のメンバーの配置の問題ならば他責になりますので、解消の見込みがないなら早々に転職しましょう。繰り返しになりますのが、経理キャリアを上げるためには、連結決算の経験が不可欠です。

私は中小企業の経理を1年で辞めて、大企業(上場企業)の経理に転職しました。

そこで、連結決算、税務など経理の市場価値が高い業務を担当することができましたので、転職して希望する業務につくのも選択肢の一つですよ。

【日系企業向け】経理経験者の転職に強い転職エージェント 3社

私は中小企業の経理から上場企業の経理へ転職をしたときは、下記の組み合わせをメインで転職活動を行ってました。

エージェント種類オススメなポイント体験談
リクルートエージェントリクルートエージェントは求人数No.1
非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。
【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します
dodadodaが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。
自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。
【dodaの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します
MS-Japan「管理部門特化型エージェントNo.1」として多くの実績と評価あり。
経理の知見があるキャリアアドバイザーが付くため、経理の転職には強い。
【MS-Japanの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します

経理に強い転職エージェント→【経理に強い転職エージェントのおすすめ】未経験者と経験者別に紹介

経理の目標の纏め

経理1年目は人間関係を築くこと、月次決算業務の大半を経験することが大きな目標となります。

また、日商簿記2級までは合わせて取得することをおすすめします。

日商簿記2級まで取得していると、業務の幅が早期に広がります。

職を検討している方は是非読んでみてください。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。

本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。

【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較

転職に関するオススメな本→【20代の転職におすすめな本5選】30代の初めての転職にも役立つ書籍を紹介

スポンサーリンク

【無料で読める】ビジネス書が30日お試しで読み放題【電子書籍】

気になるビジネス書を家で試しに読んでみたいと思う人は多いのではないでしょうか。

当ブログでもおすすめビジネス書を紹介していますが、そのほとんどは無料で読めます。

買うほどではないけど試し読みしたい方は、Amazonの30日無料お試しサービスを利用してみてはいかがでしょうか。

項目Kindle UnlimitedPrime ReadingAmazon Audible
料金月額980円(税込)月額500円(税込)
年額4,900円(税込)/月換算408円)
月額1,500円 (税込)
無料体験期間30日間30日間30日間 (1冊)
コンテンツ量約200万冊約1,200冊約40万冊
サービス内容読み放題に特化
読み放題対象の本が多い
読み放題+他のプライム会員特典も利用可能月1冊+無料で1冊
プロナレーターが本を読む
対応機種Kindle端末、スマホ、タブレット、PCKindle端末、スマホ、タブレット、PCスマホ、タブレット、PC

  • Kindle Unlimited は豊富な種類の本を月に数冊読みたい方におすすめ
  • Prime Readingは他のAmazonの特典(Prime Videoの動画見放題やAmazonの配送料・お急ぎ便・お届け日指定便が無料など)と併せて利用したい方におすすめ
  • Amazon Audibleは英会話フレーズなどを聞くことによる英語の勉強や作業中や移動中に本を読みたい(聞きたい)方におすすめ

サービス詳細→ 【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較

転職を検討中の方におすすめな本

市場価値の上げ方に着目して解説しています。

転職だけを正解とせずに、現職に留まりながら市場価値を上げる方法も述べられており、選択肢が多くて参考になります。

転職を検討している方は是非読んでみてください。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で試してみてはいかがでしょうか。

転職に関するオススメな本→【20代の転職におすすめな本5選】30代の初めての転職にも役立つ書籍を紹介

経理におすすめな本

経理の最高峰のキャリアであるCFOを目指すための具体的な指南書です。

自分に足りない部分を明らかにしてくれるので、仕事で自分が何を目指すべきかを明確にしてくれます。

経理でCFOを目指したい方は、手元において繰り返し読むことをで自分の価値を高めることに役立ちます。

気になった方は Kindle Unlimited で無料で試してみてはいかがでしょうか。

CFOを目指す人におすすめな本→【CFOを目指す人におすすめな本5選】経理のキャリアが学べる書籍を紹介

  • この記事を書いた人
星のおじさん

星のおじさん

【上場企業!IFRS!経理大好き!】【資格】税理士試験4科目合格(簿・財・法・消)TOEIC800点以上 【経歴】経理未経験→6年後に海外駐在(経営企画系統)【転職】20代:2回 【一言】税理士を目指したら海外で働くことになりました|会計の専門書マニアです(笑)

-経理キャリアUP