経理に転職を考えている人や経理に興味がある人は実際に経理で働いている人の本音が気になりますよね。
私は営業から経理に転職して現在は海外駐在で経理を含む管理部門全般を統括しています。
経理のキャリアを歩むなかで経理に転職をして後悔したことも0ではありません。
この記事では経理の仕事に興味がある方に向けて、経理に転職をして後悔したことを伝えたいと思います。実際に経理と経理以外の職種を経験しているので、経理のメリットとデメリットは熟知しています。自分が経験したことのみを記載している記事なので皆様のお役に立てると思います。
では、纏めていきますね。
【前提】総合的には経理への転職は後悔していない
経理に転職をして後悔した部分もありますが、総合的に考えたら経理への転職は全く後悔していません。
経理への転職のメリットとデメリットを比較したときに、メリットが大きく上回ると現時点でも判断しています。
経理への転職のメリットは例えば下記の通りとなります。
- 会計基準や法律が優先されるので理不尽な上司が少ない
- 戦略的に年収1000万円を達成しやすい
- 全体的に仕事が楽
- 勉強したことが実務に直結するので努力が成果に結びつきやすい
- 転職しやすい
職種に向き不向きはありますが、勉強が好きでコツコツと努力できる人には経理はおすすめできる職種ですよ。
【宣伝】経理のキャリア相談を承ります
経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。
例えば、
- 年齢
- 将来経理以外の職種につきたいか
- マネジメントをしたいか
- 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
- 未経験から経理になるには何をしたら良いか
貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。
また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。
ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります
【結論】経理に転職して後悔したこと5選
では、私が実施に経理に転職をして後悔したこと5つを紹介します。
まずは、箇条書きで紹介していきますね。
- 暇すぎることがある
- 自分では稼げない
- 調整業務が多い
- 役員・部長クラスと直接やり取りする機会が多い
- チームで仕事をすることが重視される
では、一つ一つ解説していきますね。
①暇すぎることがある
経理は繫忙期と閑散期がはっきりと分かれる職種です。
具体的に言えば決算期や月初・月末は忙しいことが多く、それ以外の時期は比較的時間に余裕があります。
暇だと他部署や友人から羨ましいと思われるますが、実際は時間の流れが遅く仕事が終わるまで長く感じて苦痛ですよ。
特に前職が繫忙期と閑散期の差が無いと、経理の閑散期の過ごし方に戸惑うと思います。
【対策】暇なときはスキルUPで市場価値を上げる
暇なときの対策はスキルUPをすることをおすすめします。
経理であればExcelが必須のスキルとなるので、毎日テーマを決めて1つずつ関数を覚えていくのがおすすめですよ。
Excelを覚えておけば繫忙期も効率的に業務が行え、沢山の仕事を経験でき貴方の市場価値も上がります。
Excelの勉強におすすめな本→【経理で使うExcelが学べる本5選】エクセルで業務効率化を狙える書籍を紹介
②自分では稼げない
経理は間接部門なので【商品】を売ったり、開発して会社の売上に直接貢献することはできません。
経理が花形と言われることは無く、どの企業でも経理は地味な部署となります。なので、自分で稼いで会社のエースになりたいと思っても絶対になれません。
自分の仕事が直接目に見える結果で会社に貢献したいと考えている人は、経理に転職をすると経理の仕事の本質に気がつくまでは後悔すると思います。
【対策】経理のやりがいを理解する
経理は確かに売上に直接は貢献できません。
しかし、売上に貢献すると同じくらい大切な仕事を担っています。
例えば、
- 決算開示
- 支払利息削減・節税対策
- 経営層に適切な情報の提供
- 事前に経営成績が悪化するリスクの感知
- 決算の早期化など業務の効率化
上記は会社の利益を守るために欠かせない業務なので、経理は全ての会社で必要とされ、やりがいもある職種ですよ。
経理のやりがいが分かる記事→【経理の仕事のやりがいと魅力は?】現役メーカー経理職が本音で解説
③調整業務が多い
経理はPCに向かって作業しているのが主な仕事ではなく、実際には他部署や監査法人と調整する業務が多いです。
調整業務は社内のキーマンや交渉力や折衝力を身につけるまでは、ストレスや時間がかかり苦労します。私も調整業務に慣れるまでは経理を辞めようかと本気で考えることは何度もありました。
簿記の勉強をして会計知識が豊富な人でも調整業務が苦手で職場に馴染めなくて転職したことを後悔するケースは実際にあります。
【対策】調整業務にはコツがある
調整業務は学ぶことは不可能と考えるかたが多いですが、基本的な交渉の戦略はあるので1度は学んでみることをおすすめします。
実際に私も調整業務をするときに、メールや交渉方法の雛形を作っておくことで調整業務が楽になりました。
勉強は難しいことを考えずに本を1冊読んで自分に合った交渉力や折衝力の考え方を真似てみることがおすすめです。
交渉力や折衝力が学べる本→【交渉力が身につくおすすめの本】折衝力を高めるのに役立つ書籍を紹介
④役員・部長クラスと直接やり取りする機会が多い
経理は経営に必要な情報を取り扱うので、役員・部長クラスの人材と直接やり取りする機会が多いです。
役員・部長クラスになると鋭い質問をされたり、普段話さないので緊張するのでやり取りすると疲れます。私は転職して1ヶ月目から役員へ月次報告があり、毎月資料につき指摘(アドバイス?)を山のように受けていました。
経理は報告する機会が多い部署なので、人前で話すのが苦手な方は最初は緊張して後悔するかもしれません。
【対策】慣れるのが1番大事
私は人前で話すことが大の苦手でしたが、経理で何度も報告をしているうちに不思議と慣れてきます。
現在は海外駐在で管理部門のTOPとして毎月数十人の前で報告をしますが全く緊張をしなくなりました。
最初は緊張するので、緊張をコントロールする方法を本で学びながら緊張と上手く付き合っていくことをおすすめします。
<緊張をコントロールするのにおすすめな本>
⑤チームで仕事をすることが重視される
経理は一人で仕事ができないので、他のメンバーと情報共有をしながら仕事を進めていきます。
上場企業だと連結決算を作成するのに子会社の経理を含めて100人以上が関与することもあります。経理で情報が取れないと自分の仕事が進まないので、チームから情報を常に共有して貰える仕組みを作るのが大切となります。
私は営業よりは対人関係が少ないと考えてましたが、経理の方が対人関係が多かったのは驚き最初は後悔しました。
経理は一人で仕事をすると思って転職をすると後悔します。
【対策】上司の思考を盗む
チームの方向性は上司の意見により大きく左右されます。
実際に私は自分が部門のTOPになってからは、自分の考え方をチームに浸透させます。そして、自分の実現して欲しいことをチームで達成して貰いたいと思っています。
なので、チームで仕事をする上で1番大事なのは上司の思考を先読みして動くことです。上司の行動を先読みして行動できれば、自然とチームと同じ方向で仕事ができますよ。
上司の行動を先読みするには直属の上司のマネジメントの考え方を勉強するのが1番ですよ。
マネジメントが学べる本→【プレイングマネージャーにおすすめの本5選】係長にも読んで欲しい書籍を紹介
【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
経理に転職して後悔したことの纏め
経理で私が後悔したことは、経理職種のデメリットに該当します。
経理に転職を考えたときはメリットだけでなくデメリットも理解しましょう。
職種変更は働く環境が大きく変わるので慎重に行うことおすすめします。
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