面接の最後には、面接官から必ず【何かご質問はありませんか?】と聞かれます。
逆質問は事前に応募企業を調べて準備をしていないと、スムーズに質問ができません。
なので、質問内容は1次面接と最終面接ごとに、事前に考えてから面接に望むことをお勧めします。
この記事では、経理の転職の面接対策をしたい方向けに、逆質問で聞くべきおすすめ項目を紹介しています。実際に私が経理の面接で聞いた内容なので、そのまま真似できます。逆質問の具体例を知りたい方にもおすすめです。
では、纏めていきます。
目次
【前提】経理の転職の面接での逆質問の重要性
逆質問の段階で面接の合否は90%決まっています。
しかし、逆質問は面接官から会社の情報を上手く聞き出せる貴重な機会となります。また、逆質問で下手な質問をすると、貴方が合格見込みだったとしても、不合格となる可能性もあります。
なので、逆質問が上手いと最後に面接官に与える印象も良くなるので、合格を確実なものにできますよ。
1次面接(課長クラス)で聞くべき逆質問の具体例5つ
逆質問は、1次面接(課長クラス)と2次面接・最終面接(部長・役員クラス)では、適切な質問が異なります。
具体的には、1次面接(課長クラス )では現場のことを中心に質問しましょう。
2次面接・最終面接(部長・役員クラス)では、会社の全体のことや将来のことを中心に質問しましょう。
では、まずは1次面接(課長クラス )の逆質問の具体例5つを紹介します。
① 入社後の仕事内容について
課長は貴方に何の仕事を任せるか決めることができます。
なので、入社後の仕事内容が貴方の想像や募集要項と大きく異なっていないか面接で再度確認してみましょう。
ここで、入社後の仕事を詳細に説明してくれると、1次面接は合格している可能性が高いです。
面接官は応募者が入社後の仕事内容を知りたいのは当然と思っていますので、仕事内容を聞くことに全くリスクもありません。
<逆質問の具体例>
私が経理の転職で聞いた具体例を記載しておきますね。
求人の仕事内容を拝見すると、単体決算業務と記載されておりますが、具体的にはどのような仕事からスタートするのでしょうか。
求人の仕事内容は確認している旨を伝えると、丁寧で好印象です
② 中途社員の割合について
中途社員とプロパー社員が半々の場合、メンバーも中途社員に馴れており、中途社員も過ごしやすい環境の会社です。
中途社員が部内に1人もいない場合には、入社後に非常に苦労することが想定されます。中途社員の受け入れ経験がないと、部内のメンバーが中途社員を異物のように扱うため馴染みにくいです。
なので、中途社員の割合は入社後の貴方の働きやすさに直結しますので、必ず聞きたい項目です。
面接官に中途社員の人数を質問しても問題はありません。しかし、間接的に質問する方法もありますので、直接聞きにくい方は私の具体例を参考にしてくださいね。
<逆質問の具体例>
私が経理の転職で聞いた具体例を記載しておきますね。
経理部に中途社員で入社して活躍されている方はいますか。
面接官の回答が、即答で【YESだった場合】には中途社員が働きやすい環境である可能性が高いです。
面接官の回答が、【NOだった場合】又は苦し紛れだった場合には中途社員が働きにくい可能性が高いです。
活躍という表現は人数を聞くよりも、柔らかい表現なのでおすすめです。
③ 将来のキャリアプランについて
直近の仕事内容だけでなく、将来のキャリアプランも知りたいですよね。
面接でこちらの考えているプランを聞かれることもありますが、聞かれなかった場合は貴方から確認してみましょう。
キャリアプランを課長が明確に回答する会社であれば、同じ仕事を何年も担当するリスクは下がります。
経理は何の仕事を担当するかで将来の市場価値が大きく異なりますので、担当する仕事は非常に重要です。
市場価値が高い業務は下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。
面接官にキャリアプランの話ができるのは、経理の仕事内容を知っている証拠なので好印象です。
<逆質問の具体例>
私が経理の転職で聞いた具体例を記載しておきますね。
入社後5年目・10年目の目標とすべきキャリアプランはありますか。目標に合わせて、必要な勉強を自分で進めていきたいと考えています。
経理のキャリアプランについては、下記の記事の本を参考にして貰えると分かりやすいと思います。
経理のキャリアアップに役立つおすすめな本【CFOを目指したい方必見】
④ 経理部の残業時間について
入社後に長時間残業で苦しむことがないように、残業時間は事前に調査することをおすすめします。
求人票やWEBに平均残業時間は掲載されていても、経理部の残業時間とは限らないので面接で再度確認しましょう。
課長クラスは残業管理をしていますので、部内の残業の実態を把握しているため、詳細に回答することができます。
面接官に残業時間を直接質問しても大きな問題はありません。しかし、間接的に質問する方法もありますので、直接聞きにくい方は私の具体例を参考にしてくださいね。
<逆質問の具体例>
私が経理の転職で聞いた具体例を記載しておきますね。
入社後に自己研鑽のために通信講座や予備校に通って勉強することも検討しています。参考に繫忙期と閑散期の経理部の大まかな残業時間を教えてもらえますか。
自己研鑽は貴方が勉強したい項目に置き換えて聞いてみて下さいね。
社会人で勉強するならおすすめの4つの資格【年収UPに繋がる】
⑤ 経理部で活躍している方の特徴
これは言い換えで、課長が好きな人材のタイプは何かを知るための質問です。
直接の上司である課長が評価する方の特徴を知らないと、入社後に貴方の評価にミスマッチが起こる可能性があります。
例えば、貴方が仕事の処理速度が早いが、ミスが多いタイプの場合に、上司である課長が遅くてもミスが少ないタイプの方を評価する上司であれば、貴方は働きづらいです。
面接官に直接質問しても全く問題ありません。基本的に人は自分のことを話すことが好きなので、面接官は楽しく好きなタイプの特徴を話してくれます。
<逆質問の具体例>
私が経理の転職で聞いた具体例を記載しておきますね。
経理部で活躍している方に共通点はありますか。
中途社員で活躍している人材を聞いたときに、併せて活躍されている方の共通点も聞くことが多かったです。
実際に経理部で出世している方の共通点は下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。
経理で出世する人の特徴と性格の共通点5つ【現役経理マンが語る】
2次面接・最終面接(部長・役員クラス)で聞くべき逆質問の具体例3つ

2次面接・最終面接(部長・役員クラス)では、会社の全体のことや将来のことを中心に質問しましょう。
細かい現場に関する質問は1次面接(課長クラス)で済ませておきましょう。
では、次は2次面接・最終面接(部長・役員クラス)の逆質問の具体例5つを紹介します。
① 経理部の海外駐在の選出状況
海外駐在について興味があれば、この段階で海外駐在の可能性を探れます。
役員や部長が海外駐在に経理を積極的に派遣することを考えているのか、実際に海外駐在として経理部から人材を送っているのか確認してみましょう。
駐在員の派遣に関しては、役員や部長の意向が大きく反映されますので、企業の考え方が理解できます。
面接官に直接質問しても全く問題ありません。企業は海外勤務に積極的な人材を求めていますので、貴方の評価が上がります。
<逆質問の具体例>
私が経理の転職で聞いた具体例を記載しておきますね。
海外子会社をお持ちですが、経理部から駐在員を各拠点に派遣されていますでしょうか。また、将来も駐在員を派遣する予定でしょうか。
事前にホームページで海外子会社については調べておきましょう。
② 中途社員で管理職になった方の有無
全社レベルで中途社員の処遇を確認しておきましょう。
中途社員を採用しているにもかかわらず、管理職になった方がいなければ中途社員は出世する可能性が低いです。
部長・役員クラスは全社レベルで把握していますので、回答ができるはずです。
面接官に管理職に関して直接質問しても大きな問題はありません。しかし、間接的に質問する方法もありますので、直接聞きにくい方は私の具体例を参考にしてくださいね。
<逆質問の具体例>
私が経理の転職で聞いた具体例を記載しておきますね。
将来は子会社で経理部門を預かるなどマネジメントの業務も経験したいと考えていますが、中途社員でもマネジメントを経験している方はいますか。
自分の意欲を伝えるついでに聞けば、間接的に回答を引き出せます。
③ 海外進出や国内工場の新設の予定
成長企業の場合には、海外進出や新たに国内工場や支店を新設する可能性を聞くことをおすすめします。
応募時点では転勤の可能性が無くても、海外進出や新たに国内工場や支店を新設する可能性があれば転勤の可能性が将来発生します。
部長・役員クラスは会社の方針を知っているので、社外秘でない情報は教えてくれます。
社外秘に関する内容が含まれる可能性があるので、詳細を突っ込んで聞くのはNGです。相手が答えてくれる範囲で質問を終わりましょう。
<逆質問の具体例>
私が経理の転職で聞いた具体例を記載しておきますね。
海外進出や国内工場や支店の新設は積極的に行っていくのでしょうか。差し支えない範囲で教えて頂ければ幸いです。
具体的には、回答を貰えないかもしれませんが、雰囲気は掴めるので質問をしておくことをおすすめします。
【参考】逆質問以外に準備すべき面接対策
逆質問以外にも、面接対策で準備するとおすすな項目は下記に纏めていますので良かったら見て下さいね。
自己PRの作成方法→【経理自己PRの簡単作成方法】転職と新卒で使える【ステップごとに説明】
経理の頻出質問対策→【経理の面接の質問例10個】面接官の質問の意図も解説【未経験での転職に役立つ】
面接対策には価値観分析がおすすめ
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて価値観を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、価値観を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。

面接対策で使うのは、【パーソナリティの診断】です。
パーソナリティ診断では貴方の強みや弱みが詳細に解説されます。なので、その解説を基に自己PRや短所、長所などを事前に簡単に準備することができます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
適職診断については下記の記事でも纏めていますので良かったら見てくださいね。
【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
福利厚生や年収などの待遇は転職エージェントを利用する
福利厚生や年収などの待遇面は、直接企業とやり取りすると、企業側から待遇ばかり気にすると勘違いされるリスクがあるので避けたいです。
なので、転職エージェントを利用して企業と交渉することをおすすめします。
転勤エージェントは複数登録するとをおすすめします。
複数登録することで、応募する企業の数を増やせるので心理的な余裕が生まれます。
転職エージェントを複数登録するときのメリット5つと注意点2つ
おすすめの転職エージェント
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エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
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転職エージェントおすすめ→【経理に強い転職エージェントのおすすめ】未経験者と経験者別に紹介
経理の転職面接での逆質問対策の纏め
逆質問は面接で聞かれる定番の質問です。
しっかりと準備して予め対策をしておくことをおすすめします。
逆質問で企業の情報をしっかりと引き出して、貴方にピッタリの転職先を探しましょう。
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本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。
【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較
転職に関するオススメな本は下記に纏めていますので良かったら見て下さいね。