大企業(大手企業を含む)から中小企業への転職を考えるときは、職場環境の変化が大きいので非常に迷いますよね。
私も大企業の営業から中小企業の経理に転職を考えたときは、数か月ではなく3年間は本気で迷いました。
3年間迷った挙句に中小企業に転職をして後悔して再度転職した経験があるので本気で後悔したことを解説しますね。
この記事では、大企業から中小企業への転職を検討している方に向けて、大企業から中小企業に転職をして後悔したことを解説しますね。実際に大企業から中小企業に転職をしたのでお役に立てるかと思います。
では、纏めていきます。
【前提】大企業と中小企業には大きなギャップがある
大企業と中小企業は雰囲気を始めとして大きなギャップがあります。
私もギャップがあると認識をして転職をしましたが、想像以上に社内雰囲気や仕事の進め方に大きなギャップがあり最初は戸惑いました。
<大企業と中小企業のギャップ>
項目 | 大企業(大手企業) | 中小企業(ベンチャー企業) |
給与 | 安定して昇給 | 成果・業績により上下する |
昇格 | 年功序列 | 実力主義 |
社内の雰囲気 | 仕事とプライベートを切り分ける | 学校のような雰囲気 |
仕事の範囲 | 細分化されている | 全体的に担当するので広い |
大企業だから良い、中小企業だから悪いというわけではなく、転職を後悔しないためには貴方が【何を】会社に求めるのかが重要となります。
なので、まずは大企業と中小企業に大きなギャップがあることを理解した上で、自分が【何故】転職するのかを明確にする必要がありますよ。
【体験談】私の大手企業と中小企業の勤務経験
まず、私は20代で2回の転職を経験しています。
大企業で2社、中小企業で1社の就業経験を基に中小企業のメリットとデメリットを解説していきますね。
2回の転職の履歴は下記の通りです。
- 大企業 営業【新卒で入社】
- 中小企業 経理【1回目の転職で入社】
- 大企業 経理【2回目の転職で入社】
現在は3社目で経理関係の海外駐在を任されています。
私は新卒4年目で中小企業に転職しましたが、最初の転職だったので転職をすべきかの判断に迷いました。営業から経理へのキャリアアチェンジが目的だったので、キャリアチェンジだけを考えるならば現在ではもっと早く転職しても良かったと思っています。
しかし、中小企業に転職したときは年収は大きくダウンして残業時間も増えたので働く環境だけ考えれば後悔しましたよ。
【結論】大企業から中小企業に転職をして後悔したこと5選
では、実際に大企業から中小企業に転職をして感じた長所と短所を紹介します。
まずは、箇条書きで纏めていきますね。
- 業績に安定感はない
- 仕事量が多い
- 教育体制は期待できない
- 大手の社員と中小企業の社員は基礎学力に差がある
- 業務外でも社員間の繋がりを求められることが多い
では、一つ一つ解説していきますね。
業績に安定感はない
中小企業はビジネス形態が特定の1事業に依存していることが多いです。
なので、市場の変化の影響を受けやすく業績に安定感がありません。
例えば、トヨタは自動車産業だけでなく金融ビジネスも行っているのでリスクが分散されています。
業績に安定感がないことは、賞与などの増減幅が大きいので、業績によっては賞与カットの可能性もありますよ。実際に私が入社した会社も12か月連続営業赤字で、賞与が大幅にカットされました。
特に家族がいる方は最悪倒産しても問題ない!と思えなければ、中小企業への転職は後悔する可能が高いです。
仕事量は多い
中小企業は人数が少ないため、一人当たりの仕事量は多いです。
例えば、経理であれば総務や人事関係の仕事も合わせて担当することがあります。
なので、毎日定時帰りは難しく繫忙期は残業を覚悟する必要があります。
ワークライフバランスを確保してまったりと働きたい場合には、大企業をおすすめします。
教育体制は0に等しい
中小企業は中途社員にOJTで付きっきりで教える体制を取るのが難しいです。
なので、指示待ちではなく自分から積極的に聞いたり行動する姿勢が必要となります。
中小企業はマニュアルなどが完備されていないので、自分がマニュアルを作成する気持ちで仕事をすると上手くいきますよ。
大手の社員と中小企業の社員は基礎学力に差がある
大手企業は応募が多いので入社する社員を選べますが、中小企業は応募が少ないので入社する社員を選べません。
その結果、大手企業は高学歴中心の社員構成で中小企業は基本的には高学歴はいません。
学歴は仕事に関係ないと言う人がいますが、一般的に高学歴の方が基礎学力が高く業務に馴染むのが早いです。受験勉強を本気で取り組んだことは仕事にも応用できるので、高学歴と仕事は無関係とは言い切れません。
中小企業やベンチャー企業にも高卒で優秀な方はいますが、少数の管理職クラスの人材のみとなります。
なので、大手企業の当たり前の感覚で仕事をすると、周りと理解力の差がでるので浮いた存在になります。
業務外でも社員間の繋がりを求められることが多い
中小企業やベンチャー企業の特徴の1つとして、社員旅行や飲み会のイベントが多いことが挙げられます。
中小企業は待遇では大手には敵わないので、社員同士の繋がりを強化して従業員の離職を防ぐ狙いがありますよ。
社員同士で公私混同で仲良くすることが苦痛でない方は良いかもしれませんが、プライベートを重視したい人には向いてないです。
他の従業員の全てが参加する中で自分だけ不参加とするのは勇気がいりますよね。
【参考】大企業から中小企業へ転職して感じたメリット
大企業から中小企業への転職はリスクもありますが、メリットも0ではありませんよ。
大企業から中小企業に実際に転職をして感じたメリットをまずは箇条書きで纏めていきますね。
- やりたい仕事を担当できる
- 裁量があるので仕事にやりがいがある
- 意思決定が早い
では、一つ一つ解説をしていきますね。
やりたい仕事を担当できる
中小企業は部門の人数が少ないので、担当したい仕事を任せて貰えます。
私は経理部門の仕事を一通り経験したいと考えていましたので、やりたい仕事をできるのはメリットでした。
大企業だと仕事が細分化されており、仕事の全体像を掴むのが難しいケースが多々あります。
なので、仕事の全体像を掴んだり担当したい仕事がある方は、中小企業に転職して成功します。
裁量があるので仕事にやりがいがある
中小企業は成長途中であることが多いので、新しい仕組みを作る機会が多いです。
そのため、単純作業だけでなく自分で意思決定をする機会もあるので、やりがいを感じられます。
大企業ではマネジメント層が行う業務も中小企業は20代から担当できます。
早期にマネジメントを経験したい方は中小企業に転職して成功しますよ。
意思決定が早い
中小企業は煩雑な承認フローやルールがないので、比較的自由に業務を進められます。
社長に直接決済を貰ったり、提案したら即日採用されたりと大企業では考えられないスピードで仕事が進みます。
仕事のスピード感を大切にしたい方には、中小企業に転職して成功しますよ。
【注意】大企業から中小企業へ成功するには【目的】の明確化が大事
大企業から中小企業への転職で後悔するパターンは、「何となく」転職をした場合が多いです。
実際に中小企業で働いていたときに、大企業から転職をして数か月で辞めた人の特徴は、中小企業で何をしたいかが明確でない人でした。目的がなく【何となく】転職をすると待遇だけ下がり仕事は大変だけど、報酬は少ないと感じて最悪な結果を招きます。
例えば下記の目的があると、中小企業への転職は成功しやすいです。
- 会社のビジョンに共感して、会社と一緒に成長したい
- 尊敬する社長や上司と仕事をしたい
- キャリアが明確で早期に仕事の経験を積みたい
- マネジメント経験を早期に積みたい
大企業から中小企業に転職する「目的」が明確な場合には、思い切って転職しても成功する可能性が高いですよ。
【体験談】大企業から中小企業への転職理由の説明
中小企業の面接を受ける場合には、必ずと言っていいほど【何故大企業から中小企業に転職をしたのか?】を聞かれます。
中小企業の面接官としては、大企業と中小企業の違いを理解をした上で入社をしないと直ぐに離職をしてしまうと考えています。
なので、中小企業と大企業の違いを理解している旨を伝えて、中小企業で働きたい旨をアピールすると好印象を与えられますよ。
例えば、私はマネジメント経験を早期に積みたかったので下記の回答をしていました。
大企業では一定の年齢に達するまで、横一線で評価をされるので早期にマネジメント経験を積むのが難しいです。しかし、御社ではそ20代でも管理職に登用した実績があるとお伺いしました。なので、早期にマネジメント経験を積んでチームを引っ張る存在になりたいと考えていた私には御社の人事制度が魅了的に感じたため応募させて頂きました。
上記の回答をして、否定をされたり怪訝な顔をされたことはなかったので良かったら参考にしてみてください。
中小企業への転職に不安を感じている場合には中小企業に強い転職エージェントに無料で相談してみてはいかがでしょうか。
短所は大企業から中小企業に転職したときに私が後悔したことを中心に解説しています。
【無料相談可能】中小企業の転職におすすめな転職エージェント
私が大企業から中小企業に未経験で転職をしたときは、下記の5社を中心に転職活動を進めていました。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
doda | dodaが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。 自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。 | 【dodaの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
マイナビエージェント | マイナビエージェントでは、各企業の人事担当者と直接会って、求人票だけでは分からない詳細な情報を入手しています。 できるだけその企業や業界について深く理解した上で、応募先企業を決めることができるので安心です。 | 【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
パソナキャリア | はじめての転職ならではの不安や疑問を解消できるよう、転職活動のやり方や自己PRの仕方など、丁寧にサポートします。 創業40周年を迎えるパソナグループでは、創業時から女性の就労支援をおこなってきたノウハウを基にした女性への転職支援が得意。 | 【パソナキャリアの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説 |
マイナビジョブ20's | 人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。 マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。 通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。 | ※マイナビエージェントの体験談を参照 |
【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
大企業から中小企業への転職の纏め
大企業から中小企業へ実際に転職するのはリスクがあります。
なので、転職の目的とリスクを認識してから決定することをおすすめします。
転職活動をするだけならばリスクはありませんので、転職エージェントなどを利用をして情報収集してみてはいかがでしょうか。