大企業(大手企業を含む)から中小企業への転職を考えるときは、職場環境の変化が大きいので非常に迷いますよね。
私も大企業の営業から中小企業の経理に転職を考えたときは、数か月ではなく数年間は本気で迷いました。
実際に大企業から中小企業への転職を決定するときは、両社のメリットとデメリットを比較して検討することをおすすめします。
この記事では、大企業から中小企業への転職を検討している方に向けて、大企業と比較して中小企業の長所と短所を解説します。実際に大企業と中小企業の両社で働いた経験を基に解説しますので、実情に即した内容になっていると思います。
では、纏めていきます。
目次
【前提】大企業と中小企業には大きなギャップがある
大企業と中小企業は雰囲気を始めとして大きなギャップがあります。
私もギャップがあると認識をして転職をしましたが、想像以上に社内雰囲気や仕事の進め方に大きなギャップがあり最初は戸惑いました。
<大企業と中小企業のギャップ>
項目 | 大企業(大手企業) | 中小企業(ベンチャー企業) |
給与 | 安定して昇給 | 成果・業績により上下する |
昇格 | 年功序列 | 実力主義 |
社内の雰囲気 | 仕事とプライベートを切り分ける | 学校のような雰囲気 |
仕事の範囲 | 細分化されている | 全体的に担当するので広い |
大企業だから良い、中小企業だから悪いというわけではなく、転職を後悔しないためには貴方が【何を】会社に求めるのかが重要となります。
なので、まずは大企業と中小企業に大きなギャップがあることを理解した上で、自分が【何故】転職するのかを明確にする必要がありますよ。
【参考】大手企業と中小企業の勤務経験有り
まず、私は20代で2回の転職を経験しています。
大企業で2社、中小企業で1社の就業経験を基に中小企業のメリットとデメリットを解説していきますね。
2回の転職の履歴は下記の通りです。
- 大企業 営業【新卒で入社】
- 中小企業 経理【1回目の転職で入社】
- 大企業 経理【2回目の転職で入社】
現在は3社目で経理関係の海外駐在を任されています。
私は新卒4年目で中小企業に転職しましたが、最初の転職だったので転職をすべきかの判断に迷いました。
営業から経理へのキャリアアチェンジが目的だったので、現在ではもっと早く転職しても良かったと思っています。
【結論】大企業から中小企業への転職は「目的」が明確でないと後悔する
大企業から中小企業への転職で後悔するパターンは、「何となく」転職をした場合が多いです。
実際に中小企業で働いていたときに、大企業から転職をして数か月で辞めた人の特徴は、中小企業で何をしたいかが明確でない人でした。
例えば下記の目的があると、中小企業への転職は成功しやすいです。
- 会社のビジョンに共感して、会社と一緒に成長したい
- 尊敬する社長や上司と仕事をしたい
- キャリアが明確で早期に仕事の経験を積みたい
- マネジメント経験を早期に積みたい
大企業から中小企業に転職する「目的」が明確な場合には、思い切って転職しても成功する可能性が高いですよ。
【体験談】キャリアチェンジの場合には年齢が若い方が良い
貴方がキャリアチェンジ(例 営業→経理)を考えている場合には、1日でも早く転職をした方が良いです。
企業が未経験で中途を採用する場合には、年齢が若い方を優遇することが多いですよ。
また、未経験で大企業に中途で入社するのは難易度が高いので、一旦は中小企業やベンチャー企業を目指すのがおすすめです。
未経験から大企業を目指すだけでなく、中小企業で数年経験を積んだ後に経験者として大企業に転職を目指す選択肢もありますよ。
再転職で不利にならないコツ→【転職後1年で退職はOK?】再転職で不利にならない6つコツ
【メリット】大企業から中小企業に転職をして良かったこと3つ

では、実際に大企業から中小企業に転職をして良かったことを紹介します。
まずは、箇条書きで纏めていきます。
- やりたい仕事を担当できる
- 裁量があるので仕事にやりがいがある
- 意思決定が早い
では、一つ一つ解説をしていきますね。
やりたい仕事を担当できる
中小企業は部門の人数が少ないので、担当したい仕事を任せて貰えます。
私は経理部門の仕事を一通り経験したいと考えていましたので、やりたい仕事をできるのはメリットでした。
大企業だと仕事が細分化されており、仕事の全体像を掴むのが難しいケースが多々あります。
なので、仕事の全体像を掴んだり担当したい仕事がある方は、中小企業に転職して成功します。
裁量があるので仕事にやりがいがある
中小企業は成長途中であることが多いので、新しい仕組みを作る機会が多いです。
そのため、単純作業だけでなく自分で意思決定をする機会もあるので、やりがいを感じられます。
大企業ではマネジメント層が行う業務も中小企業は20代から担当できます。
早期にマネジメントを経験したい方は中小企業に転職して成功しますよ。
意思決定が早い
中小企業は煩雑な承認フローやルールがないので、比較的自由に業務を進められます。
社長に直接決済を貰ったり、提案したら即日採用されたりと大企業では考えられないスピードで仕事が進みます。
仕事のスピード感を大切にしたい方には、中小企業に転職して成功しますよ。
【デメリット】大企業から中小企業に転職でリスクがあること3つ
では、実際に大企業から中小企業に転職をしてリスクがあることを紹介します。
まずは、箇条書きで纏めていきます。
- 業績に安定感はない
- 仕事量が多い
- 教育体制は期待できない
では、一つ一つ解説をしていきますね。
業績に安定感はない
中小企業はビジネス形態が特定の1事業に依存していることが多いです。
なので、市場の変化の影響を受けやすく業績に安定感がありません。
例えば、トヨタは自動車産業だけでなく金融ビジネスも行っているのでリスクが分散されています。
業績に安定感がないことは、賞与などの増減幅が大きいので、業績によっては賞与カットの可能性もありますよ。
安定した給与が欲しい場合には大企業をおすすめします。
仕事量は多い
中小企業は人数が少ないため、一人当たりの仕事量は多いです。
例えば、経理であれば総務や人事関係の仕事も合わせて担当することがあります。
なので、毎日定時帰りは難しく繫忙期は残業を覚悟する必要があります。
ワークライフバランスを確保してまったりと働きたい場合には、大企業をおすすめします。
教育体制は期待できない
中小企業は中途社員にOJTで付きっきりで教える体制を取るのが難しいです。
なので、指示待ちではなく自分から積極的に聞いたり行動する姿勢が必要となります。
中小企業はマニュアルなどが完備されていないので、自分がマニュアルを作成する気持ちで仕事をすると上手くいきますよ。
転職先で馴染む方法→【転職先で馴染めない】おすすめな対処方法9つ【3か月で解決した体験談】
【参考】中小企業に向いている人の特徴
中小企業に向いている人の特徴を紹介しますね。
実際に中小企業で楽しく充実して働いている方も沢山いますので、自分が中小企業に向いているか見極めるのが一番大事です。
中小企業に向いている人の特徴を紹介
- 早期にマネジメント経験を積みたい
- キャリアプランが明確である
- 価値観が同じ同僚や上司と働きたい
- 自分が中心となって会社を成長させたい
上記に当てはまる場合には、中小企業への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
【体験談】大企業から中小企業への転職理由の説明
中小企業の面接を受ける場合には、必ずと言っていいほど【何故大企業から中小企業に転職をしたのか?】を聞かれます。
中小企業の面接官としては、大企業と中小企業の違いを理解をした上で入社をしないと直ぐに離職をしてしまうと考えています。
なので、中小企業と大企業の違いを理解している旨を伝えて、中小企業で働きたい旨をアピールすると好印象を与えられますよ。
例えば、私はマネジメント経験を早期に積みたかったので下記の回答をしていました。
大企業では一定の年齢に達するまで、横一線で評価をされるので早期にマネジメント経験を積むのが難しいです。しかし、御社ではそ20代でも管理職に登用した実績があるとお伺いしました。なので、早期にマネジメント経験を積んでチームを引っ張る存在になりたいと考えていた私には御社の人事制度が魅了的に感じたため応募させて頂きました。
上記の回答をして、否定をされたり怪訝な顔をされたことはなかったので良かったら参考にしてみてください。
【調査】大企業から中小企業に転職をして雰囲気が合うか心配な場合
大企業から中小企業に転職に成功をしても、社風に馴染めなかったら後悔をしますよね。
なので、事前に2つの方法で調査をすることをお勧めします。
- 中小企業に向いているか科学的に調べてみる
- 中小企業の社風をプロに聞く
では、一つ一つ解説をしていきますね。
【価値観診断】中小企業に向いているか科学的に調べてみる
中小企業に向いているか気になったら、科学的に貴方の価値観を診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の価値観を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、価値観診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。

価値観診断で使うのは、【パーソナリティ特徴とストレス要因】です。
パーソナリティ特徴は貴方が重視している価値観、ストレス要因は貴方がストレスを受けやすい環境を分析してくれます。自分の価値観やストレス要因が事前に分かれば、入社する企業とのミスマッチの可能性を減らせますよ。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
適職診断については下記の記事でも纏めていますので良かったら見てくださいね。
【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
【無料相談】中小企業の社風をプロに聞く
中小企業に転職活動をするか迷ったら、転職のプロである転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
貴方のキャリアを活かした転職先や、紹介できる求人内容(社風)について詳しく教えてくれますよ。
勿論、相談した後に転職活動を辞めることもできるので、少しでも気になったら相談をしてみてはいかがでしょうか。
<おすすめな転職エージェント纏め>
転職活動をするならば非公開求人を多く保有している会社をおすすめします。
リクルートエージェントとdoda は業界最大手の2社であるため、他の転職エージェントよりも非公開求人の保有量が多く、登録しても損はありませんよ。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
doda | dodaが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。 自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。 | 【dodaの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
複数の転職エージェントを使う注意点→【転職エージェント複数利用の注意点は?】メリットも体験談から解説
大企業から中小企業への転職の纏め
大企業から中小企業へ実際に転職するのはリスクがあります。
なので、転職の目的とリスクを認識してから決定することをおすすめします。
転職活動をするだけならばリスクはありませんので、転職エージェントなどを利用をして情報収集してみてはいかがでしょうか。
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