書類選考の通過率の目安があると、応募する企業の数を決める参考に使えますよね。
私は未経験での経理への転職と、経験者での経理の転職を2回経験しています。2回目の転職での通過率を公開したいと思います。
通過率は受ける企業や個人のスキルによって異なりますが、同じ経理職であれば参考にはなりますので目安を知るのは損になりません。
この記事では、転職書類選考の通過率を知りたい方に向けて、2回転職をした私の通過率とスペックを開示します。書類選考の通過率を上げるコツも併せて紹介しますので、転職に興味がある方の参考になると思います。
では、纏めていきます。
【前提】2回の転職の結果とスペック
私は20代で2回の転職をしています。
転職の結果は下記の通りです。2回とも転職は成功することができました。
- 上場企業の営業→中小企業の経理
- 中小企業の経理→上場企業の経理
上記の転職活動を基に書類選考の通過率を解説していきます。
【転職1回目】上場企業の営業→中小企業の経理の時のスペック
まずは、私が初めて転職を開始した時のスペックをお伝えしたいと思います。
- 年齢 20代中盤(営業経験約4年 経理経験0)
- TOEIC 800~900
- 税理士科目合格(簿記論・財務諸表論)
- 転職市場の状況(やや求人が少なかった)
最大の反省は、転職活動をもっと早く実施すれば良かったことです。新卒から3年は勤めるべきという風潮がありましたが、営業のキャリアを諦めた以上1日も早く経理のキャリアをスタートすべきでした。
【転職2回目】中小企業の経理→上場企業の経理の時のスペック
2回目の転職は、1回目の転職をした時から1年程度しか経過していませんでした。
スペックは下記の通りです。
- 年齢 20代後半(営業経験約4年 経理経験1年)
- TOEIC 800~900
- 税理士科目合格(簿記論・財務諸表論)
- 転職市場の状況(普通)
短期離職ではありましたが、経理経験が1年でも決算業務を月次、年次で経験したので、経理経験者として転職活動を行えました。企業が経験者に求める経験年数は3年が多いですが、あくまでも目安なので、資格や業務内容で補えることもありますよ。
私は経理経験が1年でしたが、応募要件3年以上の会社から内定を貰ったので、経理経験は目安でOKです。
短期離職の理由で不利にならないコツ→【転職後1年で再転職は可能】経験者が不利にならないコツを解説
【結論】中途の書類選考の通過率【体験談から大手と中小企業別に解説】
転職の書類選考の通過率は一般的には20%~30%程度と言われています。
なので、通過するより落ちる可能性が高いと考えて活動すると精神的に楽になれます。
通過率は リクルートエージェントやDODA の転職エージェントに聞くと大まかな数値を教えてくれます。
では、実際に私の2回の書類選考の通過率を見ていきましょう。
<転職に役立つ本>
【転職1回目】上場企業の営業→中小企業の経理の時の書類選考の通過率
初めての転職だったので職務経歴書の書き方が分からずに、1から転職エージェントと一緒に作成しました。
転職エージェントと作成した職務経歴書が、企業に好印象だったのか未経験の転職であっても書類選考の通過率は良かったです。
職務経歴書の作成に迷ったら添削サービスを受けてみてはいかがでしょうか。
有料・無料で受けれる添削サービス→【職務経歴書・履歴書の添削サービス】有料・無料ごとにおすすめを紹介
分類 | 応募数 | 書類選考通過 |
上場企業(超大手より、隠れた優良企業を狙っていました) | 5社 | 3社(60%) |
中小企業(ベンチャー企業含む) | 7社 | 6社(85%) |
応募した企業はエージェントからの紹介が多数だったので、エージェントの審査を通過しているため最低限度の応募要件を満たしていたのも大きな要因です。
また、明らかに入社が難しいと思われた超大手企業(例:トヨタなど)は狙いませんでした。
経理経験を積むことを優先して、中小企業を含めて転職エージェントが合格見込みが高いと教えてくれた求人を中心に応募してました。
【転職2回目】中小企業の経理→上場企業の経理の時の書類選考の通過率
応募した企業の分類と成績を表に纏めてみました。応募した求人のほとんどは、経理の経験年数3年程度を求めている案件でした。
分類 | 応募数 | 書類選考通過 |
超大手企業(年収1000万円超) | 3社 | 1社(33%) |
上場企業(メーカーのみ) | 10社 | 4社(40%) |
2回目の転職は上場企業の経理に転職することが絶対条件だったので、通過率は1回目よりは下がりました。
転職エージェント経由で書類選考が通らない場合は、経理経験が足りないことがほとんどです。年齢や学歴など客観的に判断できる項目については、転職エージェントが貴方が企業が求める条件に適合しているか事前に確認をしています。なので、紹介している求人は客観的な条件を満たしていることがほとんどです。
なので、落ちる原因は企業が求める経理経験に足りない又は、他の候補者が優秀だった場合です。
【参考】転職エージェントの書類選考の通過率
まず、転職エージェント経由の書類選考には大きく分けて2つのパターンがあります。
- 担当の専任転職エージェントが紹介した求人に応募するパターン→転職エージェントの書類選考:通過率 90%
- 転職エージェントのサイトに掲載されている求人を自分で選んで応募するパターン→転職エージェントの書類選考:通過率 30%
1の求人は専属のアドバイザーが貴方の希望とスペックを考慮した求人なので書類選考に通りやすいです。2の求人は自分で選んでいるので、企業が求めらるスペックを満たしておらず、転職エージェントの書類選考に通過しにくくなります。
なので、1の場合で書類選考が通過しないのは単純に転職エージェントのレベル(求人と候補者をマッチングさせる能力)が低いので転職エージェントを変えることをおすすめします。
2の場合に書類選考が通過しないのが場合の対策については下記の記事で纏めていますので良かったら読んでくださいね。
転職エージェントの書類選考対策→【転職エージェント経由の書類選考が通らない?遅い?】仕組みと理由を解説
【Q&A】転職の書類選考でよくある質問
転職活動を始めてする友人や同僚からよく受ける質問を纏めて見ました。
まずは、箇条書きで紹介します。
- 書類選考の連絡はいつ来るの?
- 書類選考の結果の連絡が来ない場合はどうしたらよい?
- 書類選考が全く通らない
では、一つ一つ解説していきますね。
①書類選考の結果の連絡はいつ?
書類選考は企業によって連絡にバラツキがありました。
多くの候補者から選別するので、面接よりも合否の連絡に時間がかかることが想定されます。
しかし、合格の方が連絡は早い傾向はあります。
- 合格:1週間以内
- 不合格:2週間以内
合格の場合には、8割以上は1週間以内には連絡が来ていましたね。
不合格の場合には、応募翌日に直ぐに不合格となる場合か、2週間程したら連絡が来るパターンが多かったです。
応募翌日の場合には、年齢や資格などの客観的なスペックが明らかに足りない特に自動的に不採用にする仕組みしていると思われます。
②書類選考の結果の連絡が来ない場合はどうしたらよい?
書類を出してから2週間が過ぎたら、下記の例文で問い合わせを先方してみてください。
- 直応募の場合→企業の人事担当者
- 転職エージェント経由の場合→担当の転職エージェント
先日貴社の書類選考に応募をさせていただきましたAと申します。お忙しいところ恐縮ですが、書類選考の結果はいつ頃ご連絡を頂けますでしょうか。行き違いでご連絡を頂いておりましたら大変申し訳ございません。
やり取りするのは採用権限がない人事担当者なので、過度に気を遣う必要はありませんよ。
社会人としての一般的な常識の範疇で問い合わせをすれば、選考の結果に影響を及ぼすことはありません。
③転職で書類選考が全く通らない場合
書類選考の通過率を上げるには、3つのポイントを意識する必要があります。
- 職務経歴書の出来栄えを上げる
- 自分のスキルと合った企業に応募する
- 他の候補者の応募が少ない求人に応募する
では、個別に解説をしていきますね。
①職務経歴書の出来栄えを上げるコツ
職務経歴書の出来栄えを簡単に上げる方法があります。
下記の2点を意識すると、企業に成果を認識して貰いやすいです。
- 実績を数値化する
- 改善の新旧で数値を比較する
具体例を一つ上げてみます。
全社で作業フォーマットを統一してExcelの数を組み決算の残業時間を30H削減した。フォーマット作成前)残業時間50H フォーマット作成後)残業時間20H
ポイントは残業時間を具体的に上げている点と、フォーマット作成前後で比較をしている点です。
具体的な数値があると企業も成果をイメージしやすいのでおすすめです。
職務経歴書は第三者に添削して貰うと客観的な内容に仕上がるので1度添削サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
有料・無料の職務経歴書の添削サービス→【職務経歴書・履歴書の添削サービス】有料・無料ごとにおすすめを紹介
②自分のスキルと合った企業に応募する
自分のスキルが企業の求めるスキルに合っていなければ、数10社応募しても選考は通過しません。
例えば、経理未経験者はポテンシャル採用枠に応募すれば書類通過の見込みが高いです。
求人票から企業がどの程度のスキルを求めているか分からなければ、転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントは企業と強いコネクションがあるので、企業の要望を詳細に把握しています。
未経験や経験が浅い方が経理に転職するときは、きめ細かなサービスをしてくれるエージェントがおすすめです。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
マイナビエージェント | マイナビエージェントでは、各企業の人事担当者と直接会って、求人票だけでは分からない詳細な情報を入手しています。 できるだけその企業や業界について深く理解した上で、応募先企業を決めることができるので安心です。 | 【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
マイナビジョブ20's | 人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。 マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。 通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。 | ※マイナビエージェントの体験談を参照 |
③ 他の候補者の応募が少ない求人に応募する
応募が少なければライバルが少ないので、倍率が低く書類選考が通りやすくなります。
では、他の候補者の応募が少ない求人とは、非公開求人です。
非公開求人は転職エージェントが限られた条件を満たす人にしか公開しない案件となります。
なので、ライバルが少なく待遇が良い会社が多いです。
転職サイトに掲載されている求人は不特定多数の人が応募できるので、倍率が高く書類選考が通りにくいです。
非公開求人の保有数が多い転職エージェントは下記の通りです。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
doda | dodaが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。 自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。 | 【dodaの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
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具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
中途の書類選考が通らない場合の纏め
転職は書類選考が1番の関門と言われています。
書類選考を通過すれば、企業が求めるスペックに合格している証拠となります。
なので、書類選考が通るようになれば後は企業との相性だけの問題となるので、内定を得られる可能性が高まります。
市場価値の上げ方に着目して解説しています。転職だけを正解とせずに、現職に留まりながら市場価値を上げる方法も述べられており、選択肢が多くて参考になります。転職を検討している方は是非読んでみてください。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。
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