【総務未経験の30代】が総務に転職するコツ５つ【現役総務が解説】

３０代になりキャリアを真剣に考えたときにバックオフィスに転職したいと考える人は多いのではないでしょうか。

実際に未経験で総務を応募すると３０代の方々からも沢山の応募を頂きます。

しかし、総務未経験者の３０代が２０代など他の候補者を差し置いて、内定を得るには戦略が必要不可欠となりますよ。

この記事では、３０代で総務に転職したいと考えている方に向けて、３０代未経験でも転職するコツを解説します。実際に総務の採用担当を経験しているので、お役に立てるかと思います。

では、纏めていきます。

【前提】３０代で総務未経験は【人事（労務）・総務】か【経理・総務】の求人を狙う

３０代で総務未経験の場合には、大企業に受かる可能性はほとんどないと言っても過言ではありません。

狙うべき企業は下記のような企業です。

• 総務が人事を兼務している中小企業やベンチャー企業
• 総務が経理を兼務している中小企業やベンチャー企業

総務部が総務だけの仕事をできる企業は基本的に大企業で競争倍率が高いです。

従って、倍率が低い兼務の求人を狙うのが、総務に未経験で転職するためには大事な戦略となりますよ。

中小企業やベンチャー企業で３年程度総務を経験すれば、総務の経験者扱いとなり大企業へ再転職することができます。

経験者扱いとなれば大企業でも倍率は下がるので、未経験で転職と比較すれば転職の成功率が格段に上がります。

なので、まずは総務の経験を積むことを最優先することをおすすめします。

【結論】総務未経験の30代が総務に転職するコツ５つ

では、早速ですが総務未経験の30代が総務に転職するコツを紹介します。

まずは、箇条書きで纏めていきますね。

1. 一芸をアピールする
2. 総務のキャリアプランを明確にする
3. マネジメント経験かチームプレーをアピールする
4. 泥臭い仕事が得意なことをアピールする
5. 転職エージェントは複数利用する

では、一つ一つ解説していきますね。

① 一芸をアピールする

３０代の未経験で転職をさせるには、２０代の未経験にはない武器が必要不可欠です。

武器（一芸）があれば未経験でも希少性が高い人材になり、面接官から欲しいと思われる確率が高くなります。

下記の面接で一芸があって欲しいと思ったのは下記のような人材です。

1. 工場の設備保全担当で資料作りが得意な人：総務もオフィスや工場共用の修繕業務があります
2. 庶務の派遣社員でマクロが組めて自動化が得意な人：総務は膨大なデータを扱います
3. 会計事務所出身で簿記２級を取得していた人：総務も予算管理や経理を兼務することがあります
4. 営業出身でイベント企画担当をしていた人：総務は社内イベントを担当します。
5. 士業の事務所出身で社労士や行政書士の勉強をしていた人：総務は法律や就業規則を読む機会が多いです。

自分には一芸がないと思うかもしれませんが、３０代まで社会人を継続していれば何かしらの武器がありますよ。

一芸をアピールできるかは職務経歴書の書き方が重要となるので、転職エージェントなど第三者のアドバイスを貰いながら作成しましょう。

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② 総務のキャリアプランを明確にする

総務は様々な業務を担当するので、明確なキャリアプランを考えるのが難しいです。

経験上、総務のキャリアプランを明確に回答できる候補者は１０％もいません。だからこそ、総務のキャリアプランを明確に面接で答える候補者は輝きますよ。

キャリアプランに確実な正解はありませんが、総務の仕事を自分で調べる努力をして相手に伝える姿に総務へ転職したい本気度合いが伝わります。

例えば、

• 安全衛生の知識を身につけて工場総務のスペシャリストになりたい
• 幅広く総務の知識を身につけて戦略総務を実行して会社の生産性を上げれる人材になりたい
• 社労士などの資格取得を目指して就業規則や労務関連のスペシャリストになりたい

総務は何でも屋の側面はありますが、【庶務】ではないので会社に【どのような貢献】ができるか自分で考える必要があります。

近年は戦略総務がトレンドであり、総務は会社の生産性を上げるために主体的に動くことが求められています。

総務を志望するのであれば戦略総務に関する本を１度読んでおくと、キャリアプランを考えるのに役立ちますよ。

＜戦略総務の関するおすすめな本＞

③ マネジメント経験かチームプレーをアピールする

総務はチームプレーかつ、従業員と多く接点を持つのでマネジメント経験がある人とチームプレーが得意な人は重宝します。

しかし、多く候補者はチームプレーをアピールするので、差別化するにはチームプレーのアピールの方法を工夫す必要があります。

例えば、下記のようなエピソードを職務経歴書に織り込むと差別化できます。

1. チームでの課題を発見したエピソード
2. ①の課題を自分が主体的に解決したエピソード
3. ②で解決した内容をチームに水平展開したエピソード
4. ③の結果、課題を解説したエピソード（改善結果は数値で示す）

新卒や２０代の未経験の転職者は仕事上で活躍したエピソードを作るのが難しいので、仕事上で活躍したエピソードを作成すれば差別化でき有利になりますよ。

④ 泥臭い仕事が得意なことをアピールする

３０代の未経験者を雇うときに面接官が心配するのが、雑用など庶務的なことも快く引き受けてくれるかです。

また、３０代未経験で入社すると年下が指導係となることもあり、プライドを傷つけないか上司である面接官は気にします。

余計な心配をさせないように、職務経歴書に泥臭い仕事が得意なことをアピールできるエピソードを１つ入れておくことをおすすめします。

泥臭い仕事で活躍したエピソードは面接でも話が盛り上がりやすく、相手に好印象を与えることができますよ。

⑤ 転職エージェントは複数利用する

未経験者の求人は少なく、応募者が多いのが現状です。

数社応募して直ぐに内定が出る方が稀だと考えた方が良いです。

転職エージェントを複数利用して非公開求人を沢山紹介して貰うことをお勧めします。転職エージェントが紹介する非公開求人は貴方が受かりやすい求人となりますよ。単純に応募する件数を増やせばそれだけ内定の確率は上がりますので、３社～５社程度転職エージェントは利用してみましょう。

【無料相談可能】未経験者の転職におすすめな転職エージェント

私が未経験で転職をしたときは、下記の５社を中心に転職活動を進めていました。

【参考】総務に向いているかを科学的に調べてみる

自分が総務に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。

選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。

コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。

貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約３０分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。

具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。

適職診断で使うのは、【職務適性】です。

実際に職務適性を見ると、経理が９と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。

※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。

仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由

総務未経験の３０代が総務に転職するコツの纏め

3０代未経験での転職は一般的に厳しいですが、戦略的に転職活動をすれば可能性は０ではありません。

総務への転職コツは総務の仕事の本質を知ることが１番大事となりますよ。

総務は全ての会社に必要とされ、従業員に感謝されることも多くやりがいもありますよ。