中小企業から大企業(大手企業)へ転職をしたいけど、転職は難しいと思っている方はいるのではないでしょうか。
確かに大企業は応募者が多いので、中小企業やベンチャー企業よりも入社難易度が高いです。
しかし、大企業が中途社員に求めるものを理解すれば、転職も不可能ではありませんよ。
この記事では、中小企業から大企業に転職したい方に向けて、大企業に転職するコツを紹介します。実際に中小企業の経理から大企業の経理に転職した経験を基に解説しますので、お役に立てると思います。
では、纏めていきます。
【前提】中小企業から大手企業への転職は難しい
中小企業から大企業への転職は、決して不可能ではなく可能です。
実際に私は中小企業の経理経験が1年でしたが、大企業の経理への転職に成功しました。また、中途採用は人事部主導の新卒採用と異なり、各部門が欲しい人材をピンポイントで採用するので、部門が欲しいスキルをもっていれば採用されやすいです。
なので、大企業が求める要件を満たせば、中小企業から大企業への転職は可能です。
中小企業から大企業に転職をするにはコツが必要となりますのでコツを抑えて早期に転職を決めましょう。
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私自身も中小企業から大企業への転職を経験していますので、何か知りたいことがあればご気軽にお問い合わせください。
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【分析】中小企業から大手企業への転職は難しいと言われる理由3つ
まずは中小企業から大企業への転職は難しいと言われる理由を把握しましょう。
難しいと言われる理由が分かれば、対策をするコツも掴めます。
- 大企業は募集に対する応募数が多い(倍率が高い)
- 大企業は中小企業よりも高レベルのスキルを求められる
- 大企業は大企業出身を好む
では、一つ一つ解説をしていきますね。
①募集に対する応募数が多い(倍率が高い)
大企業の場合には求人を出すと応募が殺到するので、倍率が高いのは事実です。
例えば、私の勤め先である上場企業の経理で中途の募集をかけると、採用1枠に対して100以上の応募が殺到します。
しかし、大企業の名前につられてとりあえず応募する人も多いので、求人の最低限の応募条件を満たした上で応募する人は少ないです。経験者採用はスキルにあった人材を見つけるのが目的なので、学歴が高くても企業が求める業務経験がなければ必ず落ちます。
経験者採用なのに未経験者であったり、全国転勤があるのに転勤が不可だったりと、明らかに要件を満たしていない応募が80%以上です。
なので、中小企業よりも倍率が高いのは事実ですが、超大手(トヨタなど)を除けば、過度に気にする必要はありませんよ。
②大企業は中小企業よりも高レベルのスキルを求められる
大企業が即戦力候補を求める場合には、業務に深い知識を持った人材を求めます。
確かに中小企業よりも大企業は規模が大きいので、大企業特有の業務があることは事実です。例えば経理ならば、上場企業の開示業務は大企業特有の業務です。
しかし、中小企業出身の人材は若手から幅広い経験を積んでいるので、同じ年齢の大企業出身の人材よりも経験値が高いことがあります。
なので、大企業特有の業務以外の募集であれば、中小企業出身の人材はニーズがあります。
③大企業は大企業出身を好む
大企業は大企業出身の人材を好んで採用する企業もあります。
仮に中小企業出身の方と大企業出身の方のスキルが全く同じ場合には、大企業出身の方が有利になります。
大企業出身の人材は、他の大企業が採用したから優秀であるとの推定が働くのと、文化が同じだと馴染みやすいとの理由です。
しかし、近年では多様な人材を中途で採用して新しい風を吹き込む狙いもあり、中小企業やベンチャー企業からも採用しています。優秀であれば大企業出身でも中小企業出身でも採用するスタンスです。
勤務先でも公務員、銀行、ベンチャー企業、中小企業からの転職者や派遣社員から正社員になった方など、多種多様な人材が働いています。
大企業出身よりも即戦力として優秀かが一番大事なので、近年では過度に気にする必要はありませんよ。
【結論】中小企業から大手企業への転職に成功するコツ5つ
では、大企業に転職をするためのコツを紹介します。
まずは、箇条書きで纏めていきますね。
- 英語×専門性で勝負する
- 中小企業特有の業務経験を武器にする
- 大企業でも難易度に差があることを理解する
- 中小企業から大企業への志望理由を事前に準備する
- 転職エージェントを複数利用する
では、一つ一つ解説をしていきますね。
①英語×専門性で勝負する
大企業(グローバル企業)が中途社員で欲しがる人材は、英語ができて専門スキルを持った人材です。
例えば、TOEIC800×簿記2級×経理経験(3年)であれば、大企業の経理への転職は中小企業からでも直ぐに決まりますよ。
大企業でも英語×専門性がある人材は不足していますので、中途社員では喉から手が出るほど欲しい人材です。
<大企業で有利になる経歴の目安>
- TOEIC800点超
- 関連業務の経験(3年以上)
上記に加え業務に関連する資格があれば、書類選考の通過率は30%程度にはなりますよ。
TOEIC800超に転職をした時の書類選考の通過率→【中途の書類選考の通過率は?】事務職に2回転職した結果と成功のコツを解説
②中小企業特有の業務経験を武器にする
中小企業は下記の特徴があります。
- 業務の全体像を理解しやすい
- 若手からマネジメント経験を積める
- 多くの関連した業務の経験を積める
中小企業出身の人材は若手でも即戦力になる実力があります。
マネジメント経験を求められる、リーダー候補や管理職候補の求人には相性が良いですよ。
大企業の業務は細分化をしており全体像を掴みにくく、マネジメント経験は早期には積めません。
なので、業務の全体像を理解してマネジメント経験があることは武器になります。
マネジメントが学べる本→【プレイングマネージャーにおすすめの本5選】係長にも読んで欲しい書籍を紹介
③大企業でも難易度に差があることを理解する
大企業でも難易度に大きな差があるので、まずは難易度が低い大企業を目指すのがおすすめです。
簡便的に難易度を分類すると、下記の通りとなります。
- 超大手企業(トヨタなど誰もが名前を知っている企業)
- プライム市場に上場している企業
- スタンダード市場に上場している企業
中小企業からの転職であれば、スタンダード市場に上場している企業を最初に目指すのも選択肢の一つです。
スタンダード市場に上場している企業で経験を積んだ後に、再度プライム市場に上場企業に転職をする方も多いですよ。
また、スタンダード市場に上場している企業はプライム市場に昇格する可能性もあるので、プライム市場を目指している会社を狙うのもありです。
④中小企業から大企業への志望理由を事前に準備する
中小企業から大企業への転職の場合には面接官は、中小企業と大企業の違いを理解をしているかも採用のポイントとして重視しています。
中小企業の仕事のやり方と大企業で仕事のやり方は異なるので、違いを理解をしないと短期間で離職をしてしまう可能性が高いと思われます。
なので中小企業から大企業への志望理由は、違いが理解できることを簡単にアピールするのがおすすめです。
【具体例】中小企業から大企業に転職の志望動機の例文
中小企業では原価計算を含めて広く浅く経理業務を担当していました。しかし、経理を学んでいくうちに上場企業特有の大規模な連結業務や国際税務など専門的な業務に挑戦をしたいと考え大企業を中心に転職活動を開始しました。
志望理由を作る時は下記の3つのポイントを意識すると上手く作れますよ。
- 大企業でしかできない業務を伝える
- 何故大企業特有の業務をやりたいのか
- 中小企業ではやりたい業務ができない旨
事前に準備をしないとスムーズに回答できないので、志望理由は何となくでも頭で考えておきましょう。
⑤転職エージェントを複数利用する
大企業は転職エージェントを通じて、非公開求人で人材を募集することがほとんどです。
大企業は人事部の負担を軽減するために、転職エージェントに簡便的に書類選考を代行させることがあります。転職エージェントが企業の要望を詳細にヒアリングをして、要望に合致した人材だけを、企業は選考するやり方です。
なので、大企業へ転職をするには大手転職エージェントの利用は必須と言っても過言ではありません。
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中小企業から大企業への転職の纏め
中小企業から大企業への転職は難しいと言われていますが、不可能ではありませんよ。
大企業が求める人材であれば、中小企業出身か大企業出身かは関係ありません。
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