経理は人気と言われているけど、実際に働いている人はどのように感じているか知りたいと思う人は多いのではないでしょうか。
私は未経験で経理に転職をしましたが、転職して経理で働くまでは経理は本当に働きやすいのか不安でした。
実際に経理で働いてみると大変なこともあるけど、前職の営業と比較して基本的にはホワイトで働きやすい環境と感じています。
この記事では、経理が人気な理由を知りたい方に向けて、経理が勝ち組と思う理由を解説します。実際にベンチャー企業、プライム上場企業の経理の勤務経験があり現在は30代前半で年収1000万円を超えているのでお役に立てるかと思います。
では、纏めていきます。
【前提】経理は売り手市場or買い手市場?
経理は転職市場で売り手市場なのか、買い手市場なのか気になりますね。
売り手市場であれば転職希望者に有利で、買い手市場であれば転職希望者に不利な状態になります。基本的には有効求人倍率が1を超えれば売り手市場、1を割れば買い手市場となります。
※有効求人倍率:有効求人数を有効求職者数で割って算出し、倍率が1を上回れば求職者の数よりも人を探している企業数が多く、下回れば求職者の数の方が多いことを示します。
では、経理の有効求人倍率と全職種平均の有効求人倍率を比較してみましょう。大きなトレンドは数年間変わらず同じです。
- 経理の有効求人倍率:0.57%
- 全職種の有効求人倍率:1.1%
※令和3年1月時点:参考→厚生労働省 HP
数値から見ると諦らかですが、経理は買い手市場なので経理に転職するのが難しいのが現状です。
経理の有効求人倍率は少しカラクリがあります。経理に未経験で転職する場合は難しいですが、経験者採用の転職は決算経験があれば簡単に転職ができます。なので、未経験から経理になるのは、0.57%よりも低い数値なのは間違いないですよ。
逆に言えば経理に一旦なってしまえば働く企業を選べますので、経理キャリアを歩ならば未経験から経理になり実務経験を積むことを最優先することをおすすめします。
【宣伝】経理のキャリア相談を承ります
経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。
例えば、
- 年齢
- 将来経理以外の職種につきたいか
- マネジメントをしたいか
- 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
- 未経験から経理になるには何をしたら良いか
貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。
また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。
ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります
【結論】経理が人気(勝ち組)な理由5選
では、早速ですが経理が人気である理由を解説していきます。
まずは、箇条書きで紹介しますね。
- 経理はワークライフバランスが取りやすい
- キャリアを考えて行動すれば年収1000万円は達成できる
- 経理経験者は転職が容易
- 経理は将来も安泰
- 理不尽に怒られることは少ない
では、一つ一つ解説していきますね。
① 経理はワークライフバランスが取りやすい
経理は顧客がいないので基本的には自分のペースで作業をすることができます。
営業は急な顧客対応、製造や開発もタイトな納入日程により自分の力で残業時間削減するのは難しくワークライフバランスは確保しにくいです。
経理は繫忙期(決算時期)と閑散期がはっきりと分かれており、自分の予定を立てやすいのも利点です。近年はワークライフバランスの推進やAIにより効率化が進み、繫忙期でも残業0Hで切り抜ける社員も存在します。
経理は努力をすれば効率的に業務を進めて、自分自身の力で残業時間を削減できるのでやりがいもありますよ。
② キャリアを考えて行動すれば年収1000万円は達成できる
経理は戦略的にキャリアを積めば高年収を確保することができます。
何故なら経理はできる仕事に対して転職市場での相場が決まっており、1000万円を確保できる仕事に付ける経理キャリアを想定できます。
例えば、経理で1000万円を目指すならば下記の職種とポジションを狙えば達成できます。
- 管理部門の海外駐在
- ベンチャー企業や外資企業のCFO
- 大手転職の管理職
- 経営企画の管理職
具体的にどのように目指すのが個々の事情により異なりかつ長くなるので割愛します。しかし、単体決算の経験は経理キャリアで高年収を確保するには必要不可欠なスキルなので、迷ったら単体決算の経験からスタートするのがおすすめです。
経理は仕事内容に対して年収が少ないと思ったら、直ぐに他の会社で高年収を確保できるのは大きなメリットです。
③ 経理経験者は転職が容易
経理は決算経験を積んでいれば、多くの企業から求められる人材として通用します。
具体的には、35歳以下で単体決算を閉めるスキルがあれば、経理で転職ができないことはないです。
但し、30代後半からは経理でもマネジメント経験が求められるので、30代後半までにマネジメント経験は積んでおきましょう。
経理経験者は経理だけでなく、他の職種でも経験者扱いをして貰えます。
例えば、
- 経営企画
- 会計事務所(税理士事務所)
- コンサルティング
- 会計系統のシステム会社(例 SAPやオラクル)
経理に万が一飽きたとしても、経理以外の職種に経験者扱いでチャレンジできるのは経理の大きなメリットと言えますよ。
④ 経理は将来も安泰
お金を扱う企業は100%経理を必要とします。
同じ管理部門である人事・法務が存在しない企業はありますが、経理は必ずと言っていいほどありますよ。
また、経理はAIによりなくなると言われるていますが、AIによりなくなる可能性が高いのは経理でなく定型業務がメインの経理事務です。経理で監査法人との交渉や管理会計など非定型業務は簡単にはAIに奪われません。
なので、将来も経理の需要がなくなることはなく安定的に高年収を確保できる職種となります。
⑤ 理不尽に怒られることは少ない
経理部門の上司は2つの観点から、部下に理不尽な要求ができません。
- 経理の業務は法律に基づいて処理をする必要がある
- 優秀な経理は希少なので辞められたら困る
上司と部下の話し合いは会計基準や法律を基に論理的に行われます。
なので、理不尽に怒られたり評価されることが少ないのでストレスがたまりにくです。
また、上司も優秀な経理は採用するのが難しいことは理解しているので、専門性が高い経理メンバーには甘い傾向があります。
チームの和を乱さないで働いていれば、怒られることがないので楽です。
経理で出世するタイプ→経理で出世する人の特徴と性格の共通点5つ【現役経理マンが語る】
【参考】経理未経験で何歳まで転職可能性か分析
<資格と応募企業の目安>
項目 | 年齢 | 日商簿記2級 有りor無し | 上場企業 ※プライム | 上場企業 ※スタンダード、グロース | 未上場企業 会計事務所 |
① | 20代 | 有り | △ | ○ | ◎ |
② | 20代 | 無し | × | △ | 〇 |
③ | 30代前半 | 有り | △ | △ | ◎ |
④ | 30代前半 | 無し | × | × | 〇 |
⑤ | 30代後半 | 有り | × | × | △ |
⑥ | 30代後半 | 無し | × | × | × |
⑦ | 40代以上 | 有り | × | × | △ |
⑧ | 40代以上 | 無し | × | × | × |
<内定確率>
- ◎=50%
- ○=20%
- △=10%
- × = 3%
上場企業では35歳以上の未経験者の採用の実績を聞いたことがないので、確率は非常に少ないと考えられます。実際に私の勤め先では、設立して以来一回も採用がないとことです。
一方で会計事務所は未経験者でも40歳以上でも採用の実績は、友人の勤め先や転職エージェントからは聞きます。
また、上場企業では未経験者に日商簿記2級を応募要件としていることが多いので、資格で足切りとしていることもあります。
なので、日商簿記2級がない場合には非上場企業を狙うか、上場企業でもスタンダードやグロースを狙うのがおすすめです。
経理は実務経験を積めば、転職をしやすい職種なのでなるべく若いうちに経理経験を積むことをおすすめします。
選考の通過率や求人の分析は転職エージェントを利用すれば、楽にできるので特に拘りがなければ転職エージェントを利用することをおすすめします。
経理の未経験者におすすめな転職エージェント
私が営業から経理に未経験で転職をしたときは、下記の5社を中心に転職活動を進めていました。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
doda | dodaが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。 自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。 | 【dodaの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
マイナビエージェント | マイナビエージェントでは、各企業の人事担当者と直接会って、求人票だけでは分からない詳細な情報を入手しています。 できるだけその企業や業界について深く理解した上で、応募先企業を決めることができるので安心です。 | 【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
パソナキャリア | はじめての転職ならではの不安や疑問を解消できるよう、転職活動のやり方や自己PRの仕方など、丁寧にサポートします。 創業40周年を迎えるパソナグループでは、創業時から女性の就労支援をおこなってきたノウハウを基にした女性への転職支援が得意。 | 【パソナキャリアの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説 |
マイナビジョブ20's | 人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。 マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。 通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。 | ※マイナビエージェントの体験談を参照 |
【参考】経理に向いているかを科学的に調べてみる
経理に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
経理が人気(勝ち組)な理由の纏め
経理は経理になるのは難しいですが、一旦経理になってしまえばメリットが大きい職種です。
未経験から経理になるには若さが大きな武器となりますので、1日でも早く転職活動をすることをおすすめします。
経理未経験でも採用する企業は意外と多いので、根気強く探してみてくださいね。
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