経理未経験で募集をすると1名の募集に対して都内プライム上場企業だと100人以上の応募が集まることもあります。
私も経理未経験での転職活動の経験がありますが、新卒で入社できた企業のレベルには経理未経験では面接もして貰えませんでした。
厳しい経理未経験の転職活動を成功させるには、経理未経験なのに採用される人の特徴を把握して企業が求める人材に合わせることが大事ですよ。
この記事では、経理未経験で転職活動をしている方に向けて、経理未経験なのに採用される人の特徴を解説します。現役経理の採用担当、経理での2回の転職経験から解説するのでお役に立てるかと思います。
では、纏めていきます。
【前提】経理未経験は採用されない理由3つ【不可能ではない】
経理未経験で採用されない理由をまずは解説しますね。
- 経理未経験の応募者がそもそも多い
- 新卒と比較され採用するメリットを判断される
- 未経験=補充を急いでいない
経理未経験を採用するときの企業の基本的スタンスは良い人がいたら取ろう!なのを理解する必要があります。
もし、経理が人手不足で危機に瀕していたら、経理経験者を狙い採用するのでわざわざ育成が必要な未経験者を採用しません。特に上場企業ではこの傾向が強く取り敢えず、求人だけ出して良い人がいたら囲い込むことを目的としていることは多いですよ。
では、未経験者が経理に採用されるのが不可能かと言うと、勤め先のプライム上場企業の経理で未経験を採用した実績もあるので0ではありません。
但し、経理未経験で採用するメリット【他の候補者、新卒との差別化】が明確にあることが大前提となりますよ。
採用するメリットがなければ年齢が若い新卒を経理に配属したり、他の候補者を選ぶことになります。
【宣伝】経理のキャリア相談を承ります
経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。
例えば、
- 年齢
- 将来経理以外の職種につきたいか
- マネジメントをしたいか
- 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
- 未経験から経理になるには何をしたら良いか
貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。
また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。
ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります
【結論】経理未経験なのに採用される人の特徴5つ
では、早速ですが経理未経験でも採用される人の特徴を纏めていきます。
まずは、箇条書きで紹介しますね。
- 簿記2級を取得して簿記1級などの上位資格を目指している
- 英語力が高い(日常会話レベル)
- 経理以外の前職の職務内容が魅力的
- 経理の仕事内容やキャリアを理解している
- システム系統に強い
では、纏めていきます。
① 簿記2級を取得して簿記1級などの上位資格を目指している
簿記2級まで取得している方は多いのですが、その上の資格は目指すことすらしない方が圧倒的多数です。
簿記2級と簿記1級(税理士、公認会計士、USCPA)との難易度の差は非常に大きく大半の人は自分には無理と諦めますね。
逆に言えば、合格をしていなくても高難易度の資格に本気で挑戦している人は経理には魅力的に見えます。
経理は毎年変わる税制や会計基準に勉強して対応する必要があり、勉強に意欲的な人材を求めていますよ。
なので、合格までしていなくても職務経歴書や面接で勉強中である旨をアピール出来れば他の候補者と差別化に繋がります。
簿記2級を取得していない場合には、転職活動をしながら簿記2級の取得を目指してくださいね。
簿記2級の取得有無は経理採用担当が書類選考で必ず確認する項目なので、無いと選考で不利になる可能性がありますよ。
簿記2級のおすすめテキスト→【簿記2級の独学】におすすめなテキスト3選
② 英語力が高い(日常会話レベル)
上場企業の経理でも英語力が高い人材は、経理で圧倒的に不足をしています。
経理は英語が必要ないと思われがちですが、実際の業務では英語を使う場面は多々ありますよ。
例えば、
- 海外の子会社と会議するとき
- 海外駐在に経理として赴任するとき
- 海外子会社の支援で出張するとき
- グローバルで会計基準や税制の改正に対応するとき
例を挙げればきりがないですが、間違いなく言えるのはグローバル企業の経理で営業が不要なことはあり得ません。
しかし、経理で求められる英語力は高くなく、日常会話レベルで何とか会話ができ、メールのやり取りが出来れば合格点です。
現状は英語で日常会話レベルの人材する不足しているので、英語力が高い人材はそれだけで経理に魅力的に映りますよ。
【無料】オンライン英会話でどの程度通じるか試すのもおすすめ
自分自身の英語力がどの程度か不明であれば、簡単に測定する方法があります。
私はTOEIC800超のスコアを取得していたので、ある程度は会話も何とかなると思っていました。海外駐在前に念のためオンライン英会話で練習したら全く通じなくて驚きました。
現在はオンライン英会話などで勉強をして多少は意思疎通ができるようになりましたよ。
英語力を測定するのにおすすめオンライン英会話を紹介しますので良かったら試してみてくださいね。
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③ 経理以外の前職の職務内容が魅力的
新卒と差別化する意味では、経理以外の前職の職務内容も大切となります。
経理の経験者採用と比較すれば前職の職務内容は重視しませんが、前職にキラリと光る何かがあれば候補者に興味を持つのは間違いないですよ。
例えば、下記のような実績を持つ候補者は過去に興味を持ち面接を致しました。
- チームの課題を自分で見つけて自ら改善して結果を出した
- 自分が主催するセミナーで大成功した
- 顧客満足度1位を連続して受賞した
直接経理職とは関係ないが、経理職についても役立つスキル(例:改善力、日程管理能力)を持っていると思われる実績が高く評価されます。
職務経歴書に具体的な実績(数値)で前職の職務内容の実績を記載すれば、採用担当の目に止まる可能性がありますよ。
また、職務経歴書に自信がない方は、第三者に添削して貰えばより自分では気がつかなかった魅力に気が付く可能性があります。
有料・無料の添削サービス→【職務経歴書・履歴書の添削サービス】有料・無料ごとにおすすめを紹介
④ 経理の仕事内容やキャリアを理解している
経理の採用担当が1番困るのが優秀だと思って採用したら、採用した人が直ぐに辞めてしまうことです。
採用した人が直ぐに辞めないかを100%見抜くのは難しいですが、経理の仕事内容やキャリアを質問すると経理志望の本気度が分かります。
本気で経理になりたいと思っている人は、経理は【何を】求められているのか?、将来の自分のキャリアの可能性を調べますよね。
経理の仕事を調べればメリットだけでなく、デメリットも理解しているので、直ぐに辞める可能性は低いと採用担当は考えますよ。
なので、面接で経理の志望動機や仕事内容を細かく確認をして、本気で経理を目指しているかの見極めをします。
経理の仕事内容やキャリアに自信がない方は、転職エージェントに無料相談してみてはいかがでしょうか。
【無料相談可能】経理の未経験者におすすめな転職エージェント
私が営業から経理に未経験で転職をしたときは、下記の転職エージェントを中心に転職活動を進めていました。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
doda | dodaが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。 自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。 | 【dodaの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
マイナビジョブ20's | 人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。 マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。 通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。 | 【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します ※マイナビエージェントの体験談を参照 |
⑤ システム系統に強い
経理は会計システムを日常的に使うので、システムに強い人材は需要が高いです。
実際に会計ソフトを経理自ら導入したり、改修する仕事もあるので経理でシステム系統の知識は役立ちます。
会計は得意だけどシステムは苦手と言う経理は多いので、会計×ITは他の候補者と差別化できますよ。
尚、Excelの知識は必須レベルで必要となるので、経理に転職を目指しているならば必ず勉強をしておくことをおすすめします。
経理のExcelにおすすめな本→【経理で使うExcelが学べる本5選】エクセルで業務効率化を狙える書籍を紹介【資料作成の本も併せて紹介】
【注意】経理未経験で採用されない人の特徴3つ
経理の採用担当を長くやっていると、経理の未経験で採用されない人の共通点も浮き彫りになります。
経理の未経験で採用されない人の特徴は下記の通りです。
簡単に改善できることなので当てはまっていたら、転職活動をしながら改善していきましょう。
- 経理のキャリプランが不明確(経理で何をしたいか面接官に伝わらない)
- 経理はコミュニケーション能力が最重要と理解していない
- 簿記の勉強を全くしていない
特に簿記の勉強を全くしていないのは、経理未経験の候補者の9割近くは簿記の勉強をしているので悪い意味で目立ちます。
合格までしていなくても良いので、まずは簿記3級から勉強をスタートして簿記の勉強をしていることは面接官に伝えましょう。
簿記3級の独学におすすめなテキスト→【簿記3級の独学】におすすめな無料サイトと初心者向け参考書3選
【参考】経理に向いているかを科学的に調べてみる
経理に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
経理未経験なのに採用される人の特徴の纏め
経理は経理になるのは難しいですが、一旦経理になってしまえばメリットが大きい職種です。
未経験から経理になるには若さが大きな武器となりますので、1日でも早く転職活動をすることをおすすめします。
経理に採用される人の特徴を真似れば自然と他の候補者と差別化できるので、一つ一つ攻略してみてはいかがでしょうか。
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