税理士試験は5科目を合格する必要があり、1科目の合格率が15%前後なので5科目合格するには働きながら難しいと思われています。
なので、働きながら勉強を継続をするには残業が少ない企業を選ぶ必要があります。
一般企業の経理はワークライフバランスが確保をしやすく、私も働きながら4科目(簿・財・消・法)に合格しました
この記事では、税理士試験を働きながら受けようとする方に向けて、一般企業の経理がおすすめな理由を紹介しますね。実際に一般企業の経理で働きながら4科目を合格しているので、体験談を基に解説をしていきますね。※海外駐在を希望をして実現をしたので、残り1科目は受験を中断をしています。
では、纏めていきますね。
【前提】税理士を独学で働きながら合格は無理
税理士試験は試験範囲が広く、一つ一つの論点が複雑なので独学はおすすめできません。
独学でその時の費用は抑えられても、独学は非効率な勉強方法となるので合格までの時間が余計にかかります。
10万円程度の費用が掛かったとしても、本気で合格をしたいならば大原やTACなどの大手予備校の力を借りることをお勧めします。
しかし、費用は高額なのでパンフレットを取り寄せてまずは検討をしてみてはいかがでしょうか。
大原の資料の請求→高い合格実績で選ぶなら資格の大原 税理士講座
【結論】年間の勉強時間が1200H確保ができれば働きながら税理士に合格できる
税理士試験を1科目合格をするには、年間1000~1500時間程度の時間が必要となります。
税理士試験の難関科目と言われる法人税は、合格レベルの知識を身につけるには1200H程度の勉強時間を要します。
なので、働きながら税理士試験に合格をするには、年間1200H程度の勉強時間を確保できるかを計算するのが分かりやすいです。
1200Hは1日当たりに換算をすると約3Hの勉強時間が必要となります。休日の多めに勉強をするとしても平日はに2H程度の勉強をすることになります。
税理士試験に合格した友人達も私も平日に2H以上は勉強していたので、実態と大きな乖離はありません。
簿財を働きながら合格するコツ→【簿財】を働きながら合格するコツ5つ【難易度は簿記1級と同じ】
【参考】会計事務所や税理士事務所で働きながら税理士試験を目指すのは注意が必要
税理士の実務を学ぶには会計事務所や税理士事務所で働くのは有意義なことです。
しかし、税理士試験の受験生の立場から言えば、少しでも早く合格をすることが1番大事なのではないでしょうか。
会計事務所や税理士事務所は顧客に収益を依存しているので、顧客のペースで業務を進める必要があるのでスケジュール管理が難しいです。
なので、一般企業の経理と比較をしたら会計事務所や税理士事務所は残業が多いと言わざるを得ないのが現状なので注意が必要となります。
もし、税理士事務所や会計事務所で勤務を続ける場合には、ホワイトな会計事務所や税理士事務所への転職をおすすめします。
ブラック税理士事務所や会計事務所の見分け方→【税理士事務所はブラック?】税理士に見分け方も聞いてみた【会計事務所も同じ】
税理士事務所や会計事務所の転職におすすめな転職エージェント
税理士事務所や会計事務所の転職に強い転職エージェントを紹介します。迷ったら最大手であるヒュープロに登録しておけば間違いはありません。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
ヒュープロ | ヒュープロは士業・管理部門特化の転職支援サービスです。 上場/上場予定企業の管理部門(経理・法務)や税理士法人・会計事務所とのネットワークが非常に広く、 業界最大級のマッチング数や日本の主要都市をはじめとして全国9000件以上の掲載求人数を誇ります。 | |
マイナビジョブ20's | 人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。 マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。 通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。 | 【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します ※マイナビエージェントの体験談を参照 |
【おすすめ】税理士を働きながら目指すには一般企業の経理がおすすめな理由5つ
働きながら勉強するには、一般企業の経理がおすすめです。
まずは、箇条書きで理由を纏めていきますね。
- 一般企業の経理は残業が短い
- 税理士を断念しても高年収を得られる(リスクヘッジ)
- 将来の顧客側の業務経験が得られる
- ストレスが少ない
- 一般企業の経理は年収が高い
では、一つ一つ解説していきますね。
①一般企業の経理は残業時間が短い
一般企業の経理は残業時間が短い傾向があります。
目安としては、決算期で20H程度、それ以外は基本的に定時に帰れる環境です。
近年、働きかた改革や、コンプライアンス重視によるサービス残業の禁止により残業時間の削減に企業が前向きとなっています。勤務先では管理職の評価に管理職自身と部下の残業時間の管理が明確に含まれるようになりました。それにより、全社員が一丸となって残業時間の削減に取り組んでいます。
また、経理は客先対応が一切ないので、決算期以外は期限に追われることがないです。なので、予備校の授業にも継続して参加することが可能です。
固定残業制度を導入している企業は要注意です。例:給与には、固定残業代20時間分を含むと求人に記載されていたら、20時間は毎月残業が発生すると考えましょう。企業は営利団体ですので、無駄に従業員に給与を支払うことはありません。きっちり働かせられます。
しかし、固定残業制度(みなし残業)を採用をしていない企業であれば、ワークライフバランスは確保をしやすいですよ。
経理で楽な業界→【経理は楽なの?】現役経理が特に楽な業界と仕事の特徴を語る
②税理士を断念しても高年収が得られる
経理はキャリアが積みやすく万が一税理士になることを諦めたとしても、経理としてのキャリアを活かしてCFOなどを狙えます。
会計事務所や税理士法人は単体決算と国内税務関係のキャリアは積めます。しかし、連結決算や国際税務など一般企業でしか積めない経験が沢山あります。一般企業での経理経験をしっかりと積んでいれば、転職で年収が高い企業に入社するチャンスが高くなります。特にグローバルな業務経験者は、転職での評価が高い傾向があります。
税理士になることがベストですが、人生何が起こるか分からないので、税理士を断念した時のプランもしっかりと準備することをおすすめします。
BIG4などの大規模税理士法人の業務経験は一般企業でも高く評価されます。しかし激務ですので、税理士試験と並行するのは難易度が高いです。
私も仕事柄、税理士法人とやり取りすることが多いですが、ビックリする時間(笑)にメールの返信を頂くことがあります。
CFOの仕事が分かる本→【CFOを目指す人におすすめな本5選】経理のキャリアが学べる書籍を紹介
③将来の顧客側の業務経験が得られる
税理士となって独立した場合に、顧客は一般企業です。
一般企業で勤務すると、顧客側で勤務することになるので、一般企業が税理士法人に何を求めているのか明確に分かります。
顧客側のニーズを知ることは、独立した後のアピールポイントとなります。例えば、節税対策も提案の仕方で採用率が大きく異なります。企業が好きな提案は、完全成果報酬型です。 時間チャージでなく ×××円削減するので、その50%欲しいなど。この方式だと、成果が確実なので承認を得やすいのです。固定資産税の節税などで良く用いられる手法です。
企業の資金繰りの仕組みや、銀行折衝などは、税理士として独立してからも、ノウハウとしてそのまま顧客に提供できます。
会計事務所や税理士法人の経験と、一般企業との経理経験の両方あると、税理士として独立後に差別化できます。
中小企業の経理の実務が学べる本→【中小企業の経理実務の勉強におすすめな本5冊】分かりやすい書籍を紹介
④一般企業の経理はストレスが少ない
ストレスは勉強の大敵です。ストレスで精神が乱れると、勉強に集中できません。なので、勉強の効率が悪く、疲労感だけが蓄積されます。
会計事務所や税理士法人は、自分のペースで仕事を進められません。
例えば、定時で帰って勉強しようと思っても客先から至急の依頼があったら、残業する必要があります。また、お客様からクレームを受けることもあります。
会計事務所や税理士法人は、お客様に合わせて仕事を行うのでストレスが溜まりやすいです。プライベートと仕事を完全に切り分けられるなら問題ありませんが、ほとんどの人間は仕事の出来事はプライベートに影響を及ぼします。
経理はお客様がいないのです。従って、外部からクレームを受けることがなく精神的には楽です。
ストレスが溜まる業務を強いて上げるとすれば部門間調整です。
しかし、社内なのである程度融通が効きます。ちょっと面倒くさいな~ぐらいなイメージです(笑)
⑤一般企業は年収が高い
会計事務所や税理士法人と比べると一般企業の経理は年収が高いです。
会計事務所や税理士法人は年齢を加味せずに、担当できる企業の数に応じて年収を決めるのが基本です。
従って、30代でも未経験者は350万円程度からのスタートとなります。
一般企業は年齢が考慮されますので、未経験者であっても年齢に応じた年収が支給されますよ。
なので、平均年収が高い企業に採用されたら未経験者であっても初年度450~500万円を貰えたりします。
【参考】税理士試験の受験サポートでモチベーション維持
税理士試験は1つの科目を合格するのに1年近く掛かります。
1人でコツコツと勉強しながらモチベーションを維持するのは難しいです。また、予備校は問題の解き方は教えてくれますが、個別の学習のスケジュール管理はしてくれません。
難易度が高い資格は長期の学習スケジュール管理が大切なので、会計系統の資格を専門としたプロがサポートを受ければ学習の継続が容易となります。
英語学習では、学習を継続するためにコーチングを受けるのが主流であり、難易度が高い専門資格も同じようにコーチングを受けることをおすすめします。
会計系統のおすすめコーチングサービスを紹介します。
では、一つ一つ解説していきますね。
【Quel株式会社】Quel(クエル)コーチング
Quel株式会社は、効率的かつ継続的な学習を通して会計系統の資格の合格を目指したい方のためのオンラインコーチングサービスです。
Quel株式会社を利用するメリットは下記の通りです。
- 厳しい書類選考を通過した合格者がサポート
- 合格者が貴方だけの学習プランを作成
- アプリで勉強の進捗状況を簡単に管理
- 合格者に質問を何度でもできる
- 返金保証が付き(初回の相談は無料→無料相談)
独学の場合だけでなく、予備校と並行して利用する場合でも予備校が弱い部分(学習の進捗管理)に大いに役立ちます。
コーチングの手法が初めてでサービス内容に疑問をお持ちの方は、無料相談で疑問点を聞いてみてはいかがでしょうか。
【ココナラ】合格者による税理士試験の受験サポートを開始しました
税理士試験の試験までの基本的なスケジュール、勉強方法、受験相談の悩みをココナラでご回答をします。
税理士試験は勉強方法を誤ると、合格まで長期間かかります。正しい勉強手順、勉強方法で、知識を積み上げていけるように、徹底サポートいたします。 税理士試験、英語を働きながら10年間勉強をしてきたので勉強方法のノウハウやスケジュール管理のコツでお役に立てると思います。
※合格科目は簿記論・財務諸表論・消費税法・法人税法です。残り1科目は海外駐在となったので一次中断中です。
また、学生時代は家庭教師の経験もあるので勉強のサポートが得意となります。
【参考】経理に向いているか調べてみる
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断というミイダスが提供する無料の自己分析プログラムがおすすめです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
適職診断については下記の記事でも纏めていますので良かったら見てくださいね。
【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
働きながら税理士を目指せるのかの纏め
税理士を目指すからといって、税理士法人や会計事務所のみが就職先ではないのです。
一般企業も含めて自分にとって最大のメリットがある会社を探しましょう。
実務経験を積むよりも、まずは税理士試験に受かることを最優先とした転職活動をおすすめします。
効率的な勉強方法を探している方におすすめな本があります。様々な観点から100の効率的な勉強方法を紹介していので、自分にピッタリな勉強方法を見つけることができます。真似できる箇所から実践して自分のオリジナル勉強方法を編み出してみませんか。気になる方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。
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