経理の転職活動

【簿記3級だけで転職は厳しい?】未経験者が狙うべき企業を紹介【現役経理が解説】

簿記3級を取得してもアピールにならない?と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

確かに簿記3級かつ未経験で転職活動をしても、直ぐには内定を取れないかもしれません。

しかし、簿記3級・未経験でも狙う企業を間違え無ければ、内定は取れる可能性が高いですよ。

この記事では、簿記3級だけでは転職は厳しいと悩んでいる方に向けて、簿記3級の未経験者が狙うべき企業を紹介します。実際に経理の採用担当をしていたのでお役に立てると思います。

では、纏めていきます。

スポンサーリンク

【前提】簿記3級は履歴書に書かない?→絶対に書くべき

採用担当をしていると簿記3級を取得済みなのに記載しない候補者に遭遇します。

簿記2級を取得済であればわざわざ簿記3級を履歴書に記載する必要はありませが、簿記2級を持っていなければ絶対に履歴書に記載することをおすすめします。

簿記3級だけだと意味ないと思っているかもしれませんが、企業によってはアピールになります。

また、簿記3級を記載して【損】になることは絶対にないので、インターネットの情報に惑わされずに記載しましょう。

冷静に考えれば、簿記を持っていない人よりも、わざわざ勉強をして簿記を取得した人の方が魅力的ですよね。

履歴書の書き方はシンプルに下記の通りで問題ありませんよ。

簿記3級の履歴書への書き方→日商簿記検定試験3級

日商簿記3級の取得は知識的に役立ち、履歴書にも記載できますので、まだ取得していなければ勉強してみることをおすすめします。

簿記3級を勉強するのにおすすめのテキスト→【簿記3級の独学】におすすめなテキスト3選【解説が分かりやす参考書2023年版】

【宣伝】経理のキャリア相談を承ります

経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。

例えば、

  1. 年齢
  2. 将来経理以外の職種につきたいか
  3. マネジメントをしたいか
  4. 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
  5. 未経験から経理になるには何をしたら良いか

貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。

また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。

ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります

【結論】簿記3級保有者で未経験者が狙うべき企業5選

では、早速ですが簿記3級の未経験者が狙うべき企業を解説します。

まずは、箇条書きで紹介しますね。

  1. 中小企業・ベンチャー企業の経理正社員
  2. 会計事務所・税理士事務所の正社員
  3. 医療法人の経理正社員
  4. 大企業の経理契約社員
  5. 経理の派遣社員

では、一つ一つ解説していきますね。

① 中小企業・ベンチャー企業の経理正社員

簿記3級が活かせる仕事に筆頭候補は経理ですが、規模が小さめの企業を狙うことをおすすめします。

中小企業やベンチャー企業は経理業務を専門とする方が少なく、総務や人事と経理を兼務するケースが多いです。なので、会計も複雑な業務は少なく経理業務の基本的な事項を中心に担当することになります。

簿記3級の取得者は仕訳と総勘定元帳の仕組みを理解しているので、基本的な経理業務であれば直ぐに慣れることができますよ。

具体的には下記の業務で簿記の知識を活かせます。

  • システムに仕訳を入力
  • 簡単な決算処理
  • BS・PLの作成

中小企業やベンチャー企業は、会社の規模が小さいので決算処理業務も少なく、経理未経験であっても簿記3級の知識があれば対応できますよ。

中小企業やベンチャー企業の経理経験を武器に上場企業の経理に転職することができるので、経理は実務経験を積むことを最優先で考えるのがおすすめです。実際に私は中小企業の経理を1年担当した後に、上場企業の経理に転職しています。

入社後にスムーズに業務に慣れるためには、転職活動と並行して簿記2級を勉強することがおすすめです。

簿記2級まで学習しておけば、経理の仕訳で全く分からないことはなくなりますよ。

簿記2級の勉強におすすめなテキスト→【簿記2級の独学】におすすめなテキスト3選【初心者向け参考書2023年版】

経理の未経験者におすすめな転職エージェント

私が営業から経理に未経験で転職をしたときは、下記の5社を中心に転職活動を進めていました。

エージェント種類オススメなポイント体験談
リクルートエージェントリクルートエージェントは求人数No.1
非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。
【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します
dodadodaが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。
自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。
【dodaの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します
マイナビエージェントマイナビエージェントでは、各企業の人事担当者と直接会って、求人票だけでは分からない詳細な情報を入手しています。
できるだけその企業や業界について深く理解した上で、応募先企業を決めることができるので安心です。
【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します
パソナキャリアはじめての転職ならではの不安や疑問を解消できるよう、転職活動のやり方や自己PRの仕方など、丁寧にサポートします。
創業40周年を迎えるパソナグループでは、創業時から女性の就労支援をおこなってきたノウハウを基にした女性への転職支援が得意。
【パソナキャリアの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説
マイナビジョブ20's人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。
マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。
通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。
※マイナビエージェントの体験談を参照

経理に強い転職エージェント→【経理に強い転職エージェントのおすすめ】未経験者と経験者別に紹介

② 会計事務所・税理士事務所の正社員

会計事務所や税理士事務所は、顧問先の決算業務や税務申告を代理で行うのが主な業務となります。

未経験での入社の場合には、最初は税理士補助で社内での仕訳入力作業が中心となります。仕訳の入力作業では簿記3級の知識が非常に役立ちます。

入力作業を早期に取得すれば、経験業務や税務申告も担当できるので、スキルアップに繋がります。

会計事務所と一般企業の経理は、簿記の知識をフル活用する点では似ていますが、仕事内容は異なっていますのでご注意くださいね。

会計事務所や税理士事務所で経験を積んだ後に、経理経験者として再度一般企業の経理に転職をするのもおすすめです。

会計事務所や税理士事務所の仕事が分かる本→【会計事務所の仕事を勉強できるおすすめ本5選】税理士事務所の仕事も理解できる書籍を紹介

③ 医療法人の経理正社員

医療法人の経理は特殊な会計処理が多いため、経理職の応募が一般企業の経理と比較して少ないため狙い目です。

病院特有の会計処理の経験は簿記3級で学んだことを直接活かすことができませが、仕訳入力など基本的な業務には十分に簿記3級で学んだことが役立ちます。

医療法人の経理経験も転職では経理経験と扱われるので、経理経験を積みたい人には医療法人はおすすめです。

医療法人の求人はリクナビNEXTに掲載されていることが多いので試しに無料登録してみてはいかがでしょうか。

④ 大企業の契約社員

大企業の正社員への転職は簿記3級かつ未経験だと正直に言うと難易度が高いです。

しかし、正社員でなく契約社員ならばチャンスはあります。契約社員は正社員と比較して競争率が低いので簿記3級でも戦えます。

契約社員は決算の補助業務や仕訳入力がメインとなりすが、大企業で働けば経理の大まか流れが理解できるので今後のキャリアアップに繋がります。仕事を真面目にこなしていれば、大企業の正社員になるチャンスもありますよ。

また、大企業の経理はワークライフバランスが整っているので、働きながら継続して資格勉強をすることもできます。

求人数は多くありませんが、正社員での転職が難しければ契約社員も検討してみてはいかがでしょうか。

契約社員の求人はdodaリクナビNEXTが取り扱っていることが多いので気になったら無料登録をおすすめします。

⑤ 経理の派遣社員

大企業の契約社員は求人が少ないので時期によっては募集していないこともあります。

派遣社員は企業との契約ではなく、派遣会社との契約になるので登録をすれば仕事を紹介して貰えるメリットがあります。

20代であれば派遣社員で経験を積んで、契約社員→正社員とステップアップすることもできますよ。

派遣社員から経理の正社員になる方法は下記の記事で纏めていますので興味があったら読んでくださいね。

経理未経験で派遣社員から正社員になる方法→【経理未経験】で派遣社員から正社員を目指す方法を現役経理が解説【20代限定】

【参考】自分の適職を科学的に調べてみる

自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。

選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。

コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。

貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。

具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。

ミイダス コンピテンシー診断
※クリックすると拡大できます

適職診断で使うのは、【職務適性】です。

実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。

※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。

仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由

簿記3級保有者で未経験者が狙うべき企業の纏め

簿記3級は受ける企業を間違えなければ十分にアピールになる資格です。

大企業の正社員を狙うには簿記2級が必要となりますが、経理経験のスタート時点では簿記3級でも問題ありませんよ。

経理は実務経験を積むことが大事なので、簿記2級の取得を待つのではなく並行して転職活動をすることをおすすめします。

市場価値の上げ方に着目して解説しています。転職だけを正解とせずに、現職に留まりながら市場価値を上げる方法も述べられており、選択肢が多くて参考になります。転職を検討している方は是非読んでみてください。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。

本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。

【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較

転職に関するオススメな本→【20代の転職におすすめな本5選】30代の初めての転職にも役立つ書籍を紹介

スポンサーリンク

【経理に強み】履歴書・職務経歴書の添削サービス開始

経理や管理部門の経験を伝えたいと思いブログを開始して約1年が経過しました。

ブログも月3万PV超になり、転職に関する問い合わせを受ける機会も多くなりブログを開始して本当に良かった思っています。

お問い合わせを頂く項目で件数が多かった履歴書と職務経歴書の添削をココナラでサービスを開始しましたので良かったらご利用ください。

サービス提供を開始した背景

経理の採用活動を担当している時は、職務経歴書の完成度により書類選考の通過率に大きな影響を与えていることを感じました。

私が注意深く職務経歴書を3回程度読むと良い経験をしていると推定されるので面接をしたいと考えても、人事や他のメンバーに反対され泣く泣く不採用にしたケースもあります。

同じ経験をしていても書き方により、経理だけでなく経理経験がない人事や役員にも魅力が伝わる職務経歴書の書き方があり、書類選考の通過率を上げることができると考えます。

良いキャリアアップへのお手伝いできればと考えサービス提供を開始しました。

購入のメリット

1)利便性 今回の転職だけでなく、長く使える形式で職務経歴書を作成しますのでキャリアを考えた際には効果的な投資効果を得られると思います。

2)他サービスとの比較 通常のエージェントと違うのは、経理や管理部門で実際に勤務をしているので、経理や管理部門が欲しがる人材を熟知しているとこです。

また、キャリアカウンセラーとして優秀な方は多いと思いますが、経理や管理部門の専門性が高い業務内容を熟知した上でアドバイスできるキャリアカウンセラーは少ないです。

私自身は経理や管理部門を担当からTOPまで経験しているので、各ポジションに合わせた魅力ある職務経歴書の作成をお手伝いできます。

想定対象者

・経理や管理部門の書類選考に通らない方

・志望業界(企業)に合わせて職務経歴書を準備したい方

・職務経歴書に自信がない方

・企業側の面接官の視点を知りたい方

履歴書・職務経歴書併せて添削・作成します 【内定率UP】経理に強みがある人事責任者が企業目線で支援

  • この記事を書いた人
星のおじさん

星のおじさん

【上場企業!IFRS!経理大好き!】【資格】税理士試験4科目合格(簿・財・法・消)TOEIC800点以上 【経歴】経理未経験→6年後に海外駐在(経営企画系統)【転職】20代:2回 【一言】税理士を目指したら海外で働くことになりました|会計の専門書マニアです(笑)

-経理の転職活動