経理の転職活動

【上場企業の経理のレベルは?仕事内容は?】未経験からでも問題なし

上場企業の経理はレベルが高いと思われる方が多いと思いますが、実際は上場企業の経理のレベルは特別に高くはありません。

上場企業の経理は業務範囲は広いですが、一つ一つ業務のレベルは高くないので全体像を把握すれば9割の業務はこなせます。

私は営業を経験した後に、非上場企業で経理のキャリアをスタートしましたが、約4年で上場企業の連結決算の取り纏めまで担当しましたよ。

上場企業は業務範囲が広いので難しく感じますが、業務の大半は簿記2級レベルの知識でも処理できるので過度な心配は必要ないです。

この記事では、上場企業の経理のレベルを知りたい方向けに、上場企業の経理の仕事内容と経理メンバーのレベルをお伝えします。実際に上場企業で勤務しているので、上場企業の経理のレベルは理解しています。なので、非上場企業と上場企業を比較しながら最前線のリアルな情報をお伝えできると思います。

では、纏めていきます。

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【前提】上場企業の経理と非上場企業の経理の仕事内容の違い

上場企業の経理のレベルを知るには、まずは上場企業の仕事内容を簡単に理解することをおすすめします。

細かい説明をすると長くなるので大まかなイメージを比較表でお伝えします。

<上場企業VS非上場企業>

仕事内容上場企業非上場企業親和性備考
単体決算量と会計処理の複雑さの違いだけなので、簿記2級レベルの知識があれば対応できる。
連結決算子会社の数に依存するが、基本的に難易度が上がる。簿記1級レベルの知識が欲しい。
監査監査は上場企業は厳しくなるが、非上場で監査を受けていれば対応する範囲が増えるだけ。
開示××完全に1から学ぶことになるが、開示は連結決算がマスター出来れば自然と身につく。経験すれば誰でもできる。
税務中小企業と基本的に同じなので、申告の流れを知っていれば対応できる。但し、国際税務は別格。
管理会計・予算単体決算が理解出来れば、業務の経験をすれば理解できるレベル。
※上場企業の経理はメンバーが豊富なので全てを担当することはない

主な違いを纏めてみると、非上場企業の経理と共通点は多くありますよね。

なので、非上場企業の経理を担当していた方は、日商簿記2級レベルの知識があれば単体決算業務と税務業務は即戦力で通用します。

非上場企業から上場企業に転職する場合には、日商簿記2級を取得することをおすすめします

【参考】簿記2級の独学におすすめな参考書

簿記2級は通信講座に通った方が効率的なのは間違いありません。

通信講座を検討している方は、まずは大手予備校に資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

大原公式資料請求サイト→高い合格実績で選ぶなら資格の大原 簿記1・2級講座

予備校にいきなり通うのではなく、試しにテキストで独学で勉強をしてみたいと方は多数の合格実績がある予備校の参考書を利用することをお勧めします。

簿記2級の参考書は多数発行されていますが、中でも経理メンバーから高評価だったテキストを紹介しておきますね。

<おすすめの参考書>

【参考】非上場企業から上場企業の経理へ転職して苦労する部分

上場企業の経理のレベルで、非上場から転職した経理が苦労するのは下記の2点です

  • 連結決算業務&開示
  • 個々の論点の複雑さ(退職給与、税効果、減損等)

これら2項目は、非上場企業よりも量とレベルが上がるので、簿記1級の知識がなければ業務に慣れるまでには1~2年程度は時間がかかります。

しかし、連結決算業務を連結決算の未経験者に直ぐに任せる上場企業は少ないです。

なので、単体決算業務など慣れている業務から徐々にステップアップして連結決算を担当することがほとんどです。

上場企業の経理に必要な知識は本でも学べるので、上場企業の経理に転職をする前に関連書籍を読んでみてはいかがでしょうか。

上場企業の経理の勉強に役立つ本→【上場企業の経理の仕事内容が勉強できる本5選】本当に実務で役立つ書籍を紹介

【結論】上場企業の経理のレベルは高くない【一部の専門職のみレベルが高い】

上場企業の経理レベル

まずは、上場企業の経理部の実情をお話します。

超大手企業を除けば、一部上場企業の経理部のメンバーレベル(管理職を除く)のイメージは下記の通りです。

本社の経理メンバーが20名規模と仮定しましょう。

  1. 英語が話せない、かつ作業的な仕事が中心:13名程度
  2. 決算の取り纏め可能 or 税務等専門知識持ち:4名程度
  3. 英語が話せるが、経理知識が弱い:2名程度
  4. 2+3のレベル:1名程度

決算の取り纏め可能 or 税務等専門知識を持っていて、コミュニケーションが取れる方が管理職に昇進していくイメージです。このレベルに追いつくには、経理部の全体の業務を把握する力が必要なので5~6年程度は経理経験が必要となります。

なので、未経験者や非上場企業からの転職者はまずは作業的な仕事を一つ一つ覚えて、決算の取り纏めを担当できることが目標となります。

作業的な仕事が中心のメンバーの実力は高くありません。日商簿記2級があってExcelが使えれば、1年あれば担当できるレベルの業務が多いです。

残念ながら、上場企業の経理でも簿記やExcelの学習意欲がない場合には、このレベルで永遠に成長が止まります。

なので、未経験者でもExcelと日商簿記2級があれば、業務の習熟スピードが早いです。担当できる業務量が増えて、直ぐにやる気がないメンバーを追い抜くことができます。

経理に必要なExcelが学べる本→【経理で使うExcelが学べる本5選】エクセルで業務効率化を狙える書籍を紹介

【注意点】上場企業の経理は部門間の調整業務が多い

上場企業は部門が多く、部門ごとに業務区分がはっきりしています。

例えば、上場企業の経理は会計処理をするために、他部門から情報を取る作業に多くの調整業務が必要となるケースが多いです。なので、上場企業の経理は調整能力が高い方を優遇する傾向にあります。

なので、調整業務が苦手な方は事前に調整業務のコツを学んでおくことをおすすめします。

交渉力が学べる本→【経理で使うExcelが学べる本5選】エクセルで業務効率化を狙える書籍を紹介

【結論】上場企業のメンバーのレベル

上場企業の経理メンバーのレベルは全く高くはありません。

決算の取り纏めをできるレベルの数人の人材が、部門を引っ張っているだけです。

なので、日商簿記2級とExcelが使えれば、基礎的仕事は直ぐにマスターできるものばかりです。

上場企業の経理の求人情報やレベルは経理に強い転職エージェントに聞いてみてはいかがでしょうか。

経理に強い転職エージェント→【経理に強い転職エージェントのおすすめ】未経験者と経験者別に紹介

【参考】未経験者が上場企業に入社して3年間で幹部候補になるイメージ

上場企業の経理のレベルは【仕事内容】と【メンバー】の観点から高くはないことが分かったと思います。

では、実際に上場企業に入社して3年間で経理部のエース候補になる方法をお伝えします。

エース候補になるには、3年目で連結決算を担当していることが大きな目標となります。3年目で連結決算を担当できれば、その後は順当に管理職になるための経験を積ませて貰えます。所謂出世コースに乗っているイメージです。

  1. 【1年目】単体決算業務 担当
  2. 【2年目】単体決算業務 取り纏め
  3. 【3年目】連結決算業務 担当→ここが幹部候補の最初の関門
  4. 【4年目】連結決算業務 担当
  5. 【5年目】連結決算業務 取り纏め
  6. 【6年目】海外駐在 or 税務業務など

日商簿記2級レベルの知識とExcelがあり、かつ日商簿記1級の勉強に本気で取り組んでいれば達成可能です。

CFOを目指す人におすすめな本→【CFOを目指す人におすすめな本5選】経理のキャリアが学べる書籍を紹介

【参考】経理に向いているか科学的に調べてみる

経理に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。

選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。

コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。

貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。

具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。

ミイダス コンピテンシー診断
※クリックすると拡大できます

適職診断で使うのは、【職務適性】です。

実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。

※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。

適職診断について→【自分の価値観の見つけ方】仕事の価値観診断で働きやすい会社も分かる

上場企業の経理のレベルの纏め

上場企業の経理のレベルは高くはありません。

上場企業の経理に入社して満足している人も多いので、学習意欲が高ければ直ぐに既存のメンバーを追い越せます。

未経験者や非上場企業から転職した方が、入社後に管理職になるケースも多いですよ。

市場価値の上げ方に着目して解説しています。転職だけを正解とせずに、現職に留まりながら市場価値を上げる方法も述べられており、選択肢が多くて参考になります。転職を検討している方は是非読んでみてください。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。

本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。

【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較

転職に関するオススメな本→【20代の転職におすすめな本5選】30代の初めての転職にも役立つ書籍を紹介

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星のおじさん

星のおじさん

【上場企業!IFRS!経理大好き!】【資格】税理士試験4科目合格(簿・財・法・消)TOEIC800点以上 【経歴】経理未経験→6年後に海外駐在(経営企画系統)【転職】20代:2回 【一言】税理士を目指したら海外で働くことになりました|会計の専門書マニアです(笑)

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