経営企画は営業や経理と異なり、何の仕事をしているかイメージが付きにくいですよね。
私は経理部で勤務をしているので、経営企画のメンバーと仕事をする機会が多く、本音を聞くことが多いです。
なので、転職で同時期に入社した30代前半のメンバーに経営企画の仕事の魅力や苦労した点を中心に聞いてみました。
この記事では、経営企画の仕事がつまらないか気になる方に向けて、経営企画の実態をお伝えします。実際に上場企業で経営企画に勤務をしている同期にヒアリングした結果に基づいて記載していますよ。
では、纏めていきます。
【前提】経営企画の主な仕事内容
経営企画の仕事を正しくイメージするために、主な仕事を紹介します。
- 新規事業の企画・立上げ(事業性評価、競合分析、ビジネスプラン策定他)とその実行
- 予算策定と予実管理、中期計画策定
- グループの経営課題分析、対策の立案・実行
- 事業を前進させるための会社の仕組みづくり
- 経営陣・事業責任者のサポート
上記業務内容を見ると、経営企画は会社の全体に渡る仕事が多いこと、数値に関連する仕事で、役員クラスと仕事をすることが分かるかと思います。
経営企画は企業によって求められる役割が多岐に渡るので、具体的な業務内容は個別企業ごとに調査をする必要があります。上記業務内容以外でも、IRや取締役会の運営なども業務に含まれる場合もあります。
特徴的なのが、0から1を生み出す仕事(子会社立ち上げや、新たな仕組み作り)が多いことです。
定型的な業務ではないので、既存の知識や業務経験を活かして新たな仕組みを構築するのが、メインの仕事となります。
経営企画の役割の本質についは下記の本を読むと分かりやすいです。PDCAサイクルを具体的にどのように回して、意思決定に必要な情報を社長を筆頭として経営層にどのように提供するかを具体的に記しています。
【参考】経営企画と経理の違い
経営企画と経理は数値を扱う意味では似ていますが、業務内容は異なります。
- 経営企画:経理が算出した決算書などの数値を基に分析や会社の方針を決める
- 経理:決算書など各種数値を作成する
基本的には経理が作成した数値を使って、経営企画が分析をすることが多いです。
私は経理として経営企画と一緒に海外子会社の設立準備をしたことがあります。その際は、海外子会社の将来の収益予測の算定をサポートしていました。
経理メンバーの中には経営企画と仕事をするうちに経営企画の仕事が気にって、経営企画に転職する方もいます。
経理から経営企画が有利な理由→【経理から経営企画の転職は有利?】仕事内容から強みを解説
【結論】経営企画はつまらない仕事とやりがいがある仕事の差が激しい
経営企画のメンバーが口を揃えて言うのが、経営企画は【仕事内容によって面白さが全く異なる】です。
経営企画は花形の部署ではありますが、社内調整など地味で工数がかかる仕事も予想以上に多いとのことです。
次は経営企画のつまらない仕事とやりがいがある仕事を具体的に紹介しますね。
経営企画がつまらないと感じる仕事ベスト3
経営企画のメンバーが面白くないと感じた仕事を紹介します。
- 会議の主催など運営業務:日程調整など形式的な作業が多くて面白くない
- 形式的な予算案の策定:関係部門からデータを集めて集計するだけでつまらない
- 形式的な資料作成:役員の依頼に基づいて作成するだけなのでつまらない
経営企画は全社の取り纏め役として認識されているので、全社が関係する会議の運営や予算の作成を担当しています。
しかし、会議や予算案で経営企画が意思を入れることは難しく、形式的な業務になっているケースが多いとのことです。
なので、経営企画の定例業務には面白さを感じている人は少ないです。
経営企画がやりがいを感じる仕事ベスト3
では次に経営企画のメンバーが楽しいと感じた仕事を紹介しますね。
- 新規の投資プロジェクト:M&Aなど大型のプロジェクトが成功したとき
- 社内の新規プロジェクト:全社システム導入など新しい仕組み作りに成功したとき
- 新事業関連の業務:新しい事業を育てる感覚が面白い
経営企画の本来の役割は、会社の舵取り役です。
会社が将来発展するために、各種計画を策定をして、事業を軌道に乗せるのにやりがいを感じる方が多いですよ。
事業を成功させるためには財務の理解を始めとして広範囲な知識が必要ですが、事業が成功すれば役員クラスに出世できます。
財務諸表を理解するのにおすすめの本→【決算書の読み方】が学べるおすすめの本5冊【分かりやすい書籍を経理が激選】
【経営企画は辛い?】経営企画で苦労する点は何か
経営企画のメンバーが大変だと言っていたのは、広範囲な知識が求められることです。
経営企画は会社の舵取り役なので、経理関係の知識に始まりIRやIT関連の知識も必要となってきます。なので、経営企画のメンバーは自分の業務に関連する専門書を読んで、自発的に知識を蓄えていく必要があります。
特に経営企画のメインの業務である経営分析には、管理会計の知識は必須なので経営企画を目指す方は勉強をして損はありませんよ。
管理会計の勉強におすすめの本→【管理会計の実務の勉強におすすめな本5冊】解説が分かりやすい書籍を紹介
【参考】経営企画に向いている人の特徴を紹介
経営企画で仕事を楽しんでいる人の特徴を紹介します。
- 非定型業務が好き
- 新しい知識を学習するのが好き
- 調整業務や交渉が得意
- 英語や中国語など語学力がある
- 役員や部長クラスと上手くやれる
上記の特徴が2、3当てはまるタイプの方は経営企画で活躍をしている印象があります。
経営企画は役員など役職が自分より上の立場の方と一緒に仕事をする機会が多いので、コミュニケーション能力が求められますよ。
交渉力向上におすすめな本→【交渉力向上のバイブル本】仕事で調整業務に困ったら読みたい本
【適職診断】経営企画に向いているか科学的に調べてみる
経営企画に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
【無料相談】転職に迷ったらプロに相談をするのがおすすめ
転職活動をするか迷ったら、転職のプロである転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
貴方のキャリアを活かした転職先や、紹介できる求人内容について詳しく教えてくれますよ。
勿論、相談した後に転職活動を辞めることもできるので、少しでも気になったら相談をしてみてはいかがでしょうか。
<おすすめな転職エージェント纏め>
転職活動をするならば非公開求人を多く保有している会社をおすすめします。
リクルートエージェントとdoda は業界最大手の2社であるため、他の転職エージェントよりも非公開求人の保有量が多く、登録しても損はありませんよ。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
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複数の転職エージェントを使う注意点→【転職エージェント複数利用の注意点は?】メリットも体験談から解説
経営企画はつまらないかの纏め
経営企画は向いている人と向いていない人が分かれる部署です。
イレギュラー業務が多いので、業務の難易度が高いことも特徴です。
適職診断をして自分に本当に合った仕事は何かさがしてみてはいかがでしょうか。
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