経理の未経験で転職をしようと考えた時に何歳まで転職可能か気になりますよね。
現役経理である私が社内と他社の実情と転職エージェントからの情報に基づき未経験で経理に転職可能な年齢を解説します。
未経験で経理に転職するのは難しいと言われていますが、年齢に応じて戦略を考えれば内定は獲得できます。
この記事では、未経験で経理に転職をしたい方向けに年代と資格別に転職の可能性を解説します。また、各年代におすすめな転職方法のコツも紹介しますので、経理へ効率的に転職をしたい方にもおすすめです。
では、纏めていきます。
【前提】経理の転職が何歳まで可能かは未経験と経験者で異なる
経理の求人は大きく分けて2通りに分かれます。
- 経験者採用:即戦力候補として一定程度の経理実務経験を持つ人材の採用を目的とする
- 未経験者採用:ポテンシャル採用として将来性がある人材の採用を目的とする
経験者者採用では企業が求めるスキルがあれば、年齢に上限はないですが40代以上からは管理職経験が求められることがあります。
しかし、未経験者採用はポテンシャル採用なので企業内部で育成をしてCFOや管理職を目指して欲しい人材を採用します。
なので、管理職クラスになるまでに育成する時間が長く取れる若い人材が基本的に有利となります。
CFOを目指す人におすすめな本→【CFOを目指す人におすすめな本5選】経理のキャリアが学べる書籍を紹介
【結論】経理未経験の転職は35歳が限界
未経験者の採用はポテンシャル採用となります。
なので、社内で育成をして将来は管理職になることを期待して採用をします。
なので、前提として既に管理職として登用される35歳超は未経験者の採用は一般企業の経理では難しいです。しかし、近年は会計の人材が不足しており35歳以上でも会計事務所では採用の可能性があります。
一般企業の経理と会計事務所の仕事は本を1冊読むと分かりやすいですよ。
一般企業の経理の仕事が学べる本→【中小企業の経理実務の勉強におすすめな本5冊】分かりやすい書籍を紹介
会計事務所の仕事が学べる本→【会計事務所の仕事を勉強できるおすすめ本5選】税理士事務所の仕事も理解できる書籍を紹介
【狙うべき企業の纏め】経理未経験で何歳まで転職可能性か分析
<資格と応募企業の目安>
項目 | 年齢 | 日商簿記2級 有りor無し | 上場企業 ※プライム | 上場企業 ※スタンダード、グロース | 未上場企業 会計事務所 |
① | 20代 | 有り | △ | ○ | ◎ |
② | 20代 | 無し | × | △ | 〇 |
③ | 30代前半 | 有り | △ | △ | ◎ |
④ | 30代前半 | 無し | × | × | 〇 |
⑤ | 30代後半 | 有り | × | × | △ |
⑥ | 30代後半 | 無し | × | × | × |
⑦ | 40代以上 | 有り | × | × | △ |
⑧ | 40代以上 | 無し | × | × | × |
<内定確率>
- ◎=50%
- ○=20%
- △=10%
- × = 3%
上場企業では35歳以上の未経験者の採用の実績を聞いたことがないので、確率は非常に少ないと考えられます。実際に私の勤め先では、設立して以来一回も採用がないとことです。
一方で会計事務所は未経験者でも40歳以上でも採用の実績は、友人の勤め先や転職エージェントからは聞きます。
また、上場企業では未経験者に日商簿記2級を応募要件としていることが多いので、資格で足切りとしていることもあります。
なので、日商簿記2級がない場合には非上場企業を狙うか、上場企業でも2部やマザーズを狙うのがおすすめです。
経理は実務経験を積めば、転職をしやすい職種なのでなるべく若いうちに経理経験を積むことをおすすめします。
【戦略】年代別に経理未経験で転職に成功するコツを紹介
では、経理に未経験で転職をするにはどのように活動をすればよいか解説をします。
年代ごとに転職の戦略は異なるので、下記の年代別に紹介しますね。
- 20代
- 30代
- 40代
各年代に共通して言えることは、経理に強い転職エージェントを利用することが転職を早期に終わらせるコツですよ。
経理に強い転職エージェント→【経理に強い転職エージェントのおすすめ】未経験者と経験者別に紹介
では、一つ一つ解説していきますね。
【20代】経理へ転職の戦略
20代であれば、転職エージェントを利用して転職活動をすれば経理に転職できる可能性は非常に高いです。
20代でも上場企業への転職は、希望者も多く他の候補者の実力(簿記の資格や英語力)も高いので苦戦はします。
上場企業に転職が難しい場合は、一旦は中小企業に入社をして実務経験を積むことをお勧めします。
私は未経験で中小企業の経理に転職した後に、上場企業の経理に経験者として転職をしました。
経理は経験者採用の求人が多いので、未経験者採用よりも経験者採用の方が上場企業への転職の難易度が下がります。
【30代】経理へ転職の戦略
30代は大きく分けて35歳前後で戦略が異なります。
30代前半は資格や英語力があれば上場企業への転職が狙えます。しかし、30代後半は上場企業で未経験者のポテンシャル採用の書類選考に通ることが難しいです。
なので、30代前半と後半では応募する企業が異なります。
経理未経験で30代前半の場合
30代前半の場合には、日商簿記2級や英語力ががあれば上場企業の内定が狙えます。
30代前半は1歳の違いが重要になります。なので、1歳若い方うちに転職活動をすることが重要になります。
上場企業のなかでも、下記の企業がおすすめです。
- 新興IT企業(上場して5年程度)
- 上場企業の子会社(親子上場している企業の子会社)
- 自動車部品メーカー(管理部門の採用に近年力を入れ始めポテンシャル採用に積極的)
特におすすめなのが、自動車部品メーカーです。
自動車部品メーカーは福利厚生もしっかりとしており働きやすく、海外子会社もあるので将来海外駐在も狙えます。
転職エージェントから自動車部品メーカーの紹介があったら積極的に応募してみることをお勧めします。
経理未経験で30代後半の場合
30代後半の場合には、上場企業へ転職は難しいので下記の企業を狙うのがおすすめです。
- 会計事務所、税理士事務所、税理士法人
- 中小企業
- ベンチャー企業
上記企業であれば、内定の可能性はありますが確率は高くはないです。
特にベンチャー企業は若手中心の社風となりますので、転職すること事態が貴方にプラスになるか慎重に検討することをおすすめします。
【40代】経理へ転職の戦略
40代の場合には、一般企業への転職が難しいので会計事務所への転職を狙うことになります。
しかし、40代まで積み上げたキャリアを捨てて新しいキャリアを積むにはリスクがあります。なので、リスクを事前に認識をした上でそれでも新しいキャリアに挑戦したいか熟考することをおすすめします。
- 未経験者採用は年収が下がる
- 40代から新しい社風に馴染むのは大変
- 40代から新しいキャリアで出世するのは難しい
40代で新しい職種で内定を得るのは不可能ではないですが難しいです。
なので、年収の条件を下げたり、応募する企業を増やすことをおすすめします。
【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
経理未経験は何歳まで転職可能の纏め
経理未経験の転職は年齢と資格によって難易度は大きく異なります。
30代前半までであれば、上場企業の経理も未経験で転職を狙えます。
経理はホワイトで高年収が得やすい職種なので個人的には非常におすすめですよ。
市場価値の上げ方に着目して解説しています。転職だけを正解とせずに、現職に留まりながら市場価値を上げる方法も述べられており、選択肢が多くて参考になります。転職を検討している方は是非読んでみてください。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。
本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。
【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較
転職に関するオススメな本は下記に纏めていますので良かったら見て下さいね。