社会人の勉強方法

【税理士試験の消費税法の勉強方法】9個のコツで合格できる【合格体験記】

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税理士試験の消費税法は、初めて税法を受験する人が選択する1番多い科目ではないでしょうか。

法人税法や所得税法と比較をすればボリューム・受験者層のレベルの両方で劣りますが、簿財と比較をすれば明らかに難易度は上がります。

簿財と同じ方法で消費税法の勉強をすると落ちる可能性が高いので、勉強方法を見直して試験に臨みましょう。

この記事は、税理士試験の消費税法を受験する方に向けて、合格するための勉強方法のコツをお伝えします。実際に働きながら1年で合格した私と友人の合格体験談ベースなので、勉強方法に迷っている方のお役に立てると思います。正しい努力をして合格を勝ち取りましょう。

では、纏めていきます。

【大前提】税理士試験の消費税法の合格に必要な勉強時間を把握する

まずは合格するために必要な勉強時間を把握することが大切です。

合格レベルに達するまでの目安の時間が分からなければ、勉強計画を立案できません。

友人と私の予備校の模試の成績と勉強時間を参考にした合格確率は、下記のラインになります。

  • 勉強時間500H未満 :合格確率0%~10%
  • 勉強時間500H~700H:合格確率10%~30%
  • 勉強時間700H~900H:合格確率30%~50%
  • 勉強時間900H~1000H:合格確率50%~70%
  • 勉強時間1000H~1200H:合格確率70%~80%

私と友人は1000H~1200H 程度で合格しました。

予備校には本番環境を想定した模試があります。そして、模試の得点により上位何%と表示されますので、模試時点の大まかな合格確率が分かります。

勉強時間が1000H を超えた辺りから上位20%を下回ることはほとんどなかったので、勉強時間1000Hが消費税法の勉強を網羅できるラインとなります。

合格確実を目指したい方は勉強時間1000~1200Hを目安とすると良いかと思います。

私は働きながら受験して、初年度は勉強時間1000H~1200Hで合格となり、友人は初年度500H~700Hで不合格、翌年は累計勉強時間1000H~1200Hで合格しました。

【参考】税理士試験の税法科目におすすめなボールペン

税理士試験の税法科目は数枚の用紙に理論の回答を論文形式で記載します。

本試験は勿論ですが、模試や答練で文字を記載する量が非常に多いです。

なので、ボールペンは自分にあったものを見つけておくことをおすすめします。

税理士試験におすすめなボールペン→【社会人の勉強におすすめなボールペン】税理士試験で10年間試しました

【結論】税理士試験の消費税法の合格のコツ9つ

税理士試験 消費税法 勉強方法

では、早速ですが税理士試験の消費税法の合格のコツを8つ紹介します。

まずは、箇条書きで紹介をしますね。

  1. 税理士試験の消費税法の予備校はTACがおすすめ
  2. 理論暗記の対象は理論マスター・理論サブノートに掲載されている全ての項目
  3. 理論暗記のスケジュールは予備校の指示は無視する
  4. 課税区分の判定は1秒で判断できるレベルにする
  5. 理論は1度で完璧は目指さない
  6. 個別計算(納税判定、中間納付)は完璧を目指す
  7. 応用理論(理論ドクター)の結論は暗記
  8. 計算総合問題は目標時間10分前に解き終わるレベルにする
  9. 過去問は12月に1度は解いてみる

では、一つ一つ解説していきますね。

①税理士試験の消費税法の予備校はTACがおすすめ

税理士試験の消費税法を独学で勉強することは、著しく不効率です。

予備校は大手ではTACと大原がありますが、私は確実に合格したい場合にはTACをおすすめします。

TACは学習範囲は大原より広い上に、条文に忠実なので理論暗記が難しいので最初は苦労します。

しかし、TACベースで学習すれば試験範囲をほぼマスターできます。

比較のために大手予備校の1つである大原に無料資料請求をしてみるのもおすすめです→高い合格実績で選ぶなら資格の大原 税理士講座

TAC受験生も大原の直前対策の模試は受ける

消費税法を確実に合格したいならTAC受験生は5月になったら、大原の直前対策で模試を受けましょう。

大原が重点的にマークしている論点も、大原の直前対策を受験すれば対策できます。

TACと大原で対策していない問題が本試験で出題されても、ほとんどの受験生が得点できません。

なので、その問題は没門になり合否に大きな影響を与えません。

TACと大原で扱う論点を完璧にマークすれば、絶対に合格できます。

2回目以降の受験は直前期のみ受講で問題なし

初受験はTACで消費税法を体系的に基礎からしっかりと勉強する必要があります。

2回目以降は直前期に上位40%程度の受験生であれば5月以降の直前模試のみで十分です。

それまでは、最新の理論マスターと理論ドクターを回していればOKです。

計算は弱点部分をテキストを読みながら自分のペースで復習した方が力が付きます。

②理論暗記の対象は理論マスター・理論サブノートに掲載されている全ての項目

理論暗記の優先度としてA・B・Cランクがありますが、参考も含めて全て覚えます。

Cランクや参考でも過去問を見ると出題されています。

また、上位層は理論マスター(TAC)や理論サブノート(大原)に掲載されている理論は全て試験に持っていきます。相対試験なので他の受験生が対策しているならば、合格するには貴方も対策する必要があります。

私も友人も合格したときは参考も含めて、全て覚えて持っていきました。

なので、本気で受かりたいなら理論マスターと理論サブノートに掲載されている理論は全て持っていきましょう。

覚える量を削るのは、時間がないときだけです。その場合には予備校の模試で出題された論点を重点的に覚えましょう。

理論暗記中にスマホが気になる方は強制的にスマホが利用できなくなるスマホタイムロックを使用してみてはいかがでしょうか。

スマホタイムロックのおすすめ→【スマホタイムロックおすすめ5選】スマホ依存も対策箱やタイマー式で解決【勉強で役立つ】

理論マスターと理論サブノートは両方購入がおすすめ

暗記する対象はTAC生なら理論マスター、大原生なら理論サブノートとなります。

しかし、予備校による不利益を無くすために、TAC生なら理論サブノート、大原生なら理論マスターも購入することをおすすめします。

例えば、TACの理論マスターでは掲載していない理論が大原に掲載されていたら、その部分は理論サブノートで覚える必要があります。

これにより、TACと大原で掲載されている理論の論点は全てカバーできます。

③理論暗記のスケジュールは予備校の指示は無視する

予備校の指示通り理論暗記を進めていたら経験上絶対に間に合いません。

直前で覚える論点が急激に増えて、復習が追いつかず大事な直前時期(5月)に模試の点数が伸びません。

理論暗記のスケジュールは下記のスケジュールがおすすめです。

  • 9月~12月:全論点70%程度の完成度
  • 1月~5月 : 全論点90%程度の完成度&改正論点暗記
  • 6月~8月:弱点補強※基本的には新規の暗記はしない

このスケジュール通り進めれば、理論においては他の受験生と比較して優位になります。

正直に言うとかなり厳しいスケジュールです。

しかし、5月からの直前模試で合格確実ラインに乗るには、このスケジュールでないと追いつきません。

消費税法の理論暗記は一字一句の暗記は必要でない

理論マスターと理論サブノートを見れば明らかですが、同じ理論でも覚える文言は異なります。

内容は同じことを言っていますが、細かい文言は違うので一字一句覚える必要性はありません。

私は一字一句覚えました。何故なら、細かいことを考えるよりも全部覚えた方が楽だったからです。

重要な内容が自分で判断できる方や予備校から指示があった場合には、一字一句でなくても全く問題ありません。

④課税区分の判定は1秒で判断できるレベルにする

税理士試験の消費税の計算は課税区分を正しく行えるかが全てとなります。

課税区分は下記の順番で抑えるようにしましょう。

  1. 通っている予備校のテキストに掲載されているもの
  2. 通っている予備校の模試で出題されたもの
  3. 他校(大原 or TAC)で出題されたもの
  4. 消費税法 プラスの一問一答 適用判定一覧集

私は4項目の全てを抑えた後は模試も本試験も課税区分の判定で迷うことはほとんどありませんでしたよ。

また、仮に課税区分で迷ったとしても、4項目全てを抑えていれば受験者層でTOPクラスの知識があるので他の受験生も分からないと判断していました。

おすすめの課税区分の判定問題集

予備校の総合問題だけでは問題数が全く足りないので、市販の問題集もプラスすることをおすすめします。

課税区分は覚える負担が少ないので早い段階から多くの事例に触れておいて、数多くの課税区分の判断を行えるようにしましょう。

消費税法 プラスの一問一答 適用判定一覧集

⑤理論は1度で完璧は目指さない

税法の理論暗記を最初から完璧に暗記しようとすると挫折します。

私は一つの項目を完璧にしてから次の項目に進もうとしましたが、2Pを完璧に覚えるのに8H近くかかりました。

このペースだと、計算の勉強や授業の速度に全くついていけません。

なので、完璧は諦めて下記の方法で理論暗記を回していました。

  1. 理論マスターを1週間で一回転できるよう7つのグループに分ける
  2. 最初の暗記の時に、2か月かけて全てのグループを50%程度暗記する
  3. 50%の暗記が終わったら、1週間で1周を必ず読んで回す
  4. 毎週、数題覚えが悪い理論を抜き出して重点的に追加で暗記する
  5. 3・4を繰り返して徐々に暗記の精度を上げていく

最初から完璧を目指すよりも理論の全体像を早期に掴むと効率的に暗記できます。

私は最初は読むだけで暗記できるか不安になりました。

しかし、徐々に慣れて覚えることができ、模試でも理論は得意でした。

⑥個別計算(納税判定、中間納付)は完璧を目指す

税理士試験の消費税法の個別論点の計算のテキストに掲載されている問題は全て解けることが大前提です。

問題が解けるだけでなく、直ぐに算式が思い浮かぶレベルに仕上げる必要があります。

総合問題は個別論点の集合体なので、何の論点が問われているか理解した後は、算式がスラスラ出て来る状態が理想です。

特に納税判定と中間納付は毎回出題されるので、取りこぼしがないように対策をしましょう。

<個別問題集>

⑦応用理論(理論ドクター)の結論は暗記

応用理論とはTACで言えば、理論ドクターを指します。

私は理論ドクターは理論暗記を促進する上では大事な教材だと考えています。何故なら、理論ドクターを読むことによって、理論暗記した項目をアウトプットすることができるからです。

使い方は下記の方法がおすすめです。

  1. 理論マスターで理論暗記をする
  2. 該当箇所の理論ドクターを毎回見て問題を解く
  3. 理論ドクターの解析が理解できなければテキストに戻る
  4. 1~3を毎週繰り返す
  5. 理論ドクターに掲載された問題は5月までに結論だけは全項目暗記する

上位層でも理論ドクターを軽視する方はいますが、理論ドクターと同じ問題が本試験出ることがあるので結論だけは絶対に抑えましょう。

⑧計算総合問題は目標時間10分前に解き終わるレベルにする

税理士試験の消費税法は2時間で解き終わるのが難しい分量が出題されます。

なので、計算に時間を掛け過ぎて理論を解く時間がなくなり不合格となるケースが多々あります。

私は理論は書くボリュームが一定程度あるので、理論65分、計算55分の配分で毎回解いていました。

計算を55分で回答できるようになれば、本試験や模試で時間がなくなることはないので安定して点数が確保できますよ。

計算を55分で解くには何度も問題集を解きなおして、直ぐに算式を思い出し、課税区分の判定を行えるようになる必要があります。

予備校や問題集で設定されている目標時間の10分前に回答ができるようになれば、ほとんどの計算問題を55分で解き終わることができますよ。

⑨過去問は12月に1度は解いてみる

過去問は基礎論点の勉強が終わった後に、1度は解いてみることをおすすめします。

12月に解く段階では全く解けなくても問題ありません。本試験の形式や難易度を把握することが大事です。5月には過去問レベルが解けるようになっていると理想的です。

過去問を解くことで、最終的なゴールが明確になるので勉強計画の見直しを行いやすくなります。

【参考】消費税法の理論の覚え方【体験談】

消費税法の理論は覚えにくいので、非常に苦労するかと思います。

私は下記の方法で理論暗記を進めていました。

  • 1回目:スラスラと意味が理解できるまで読み込む
  • 2回目:重要語句を暗記→1週間で全ての理論が周るようにスケジュールする
  • 3回目:文章の本文を丸ごと暗記する→文章はボイスレコーダーに録音して正しく言えているか確認する

文章を丸ごと暗記するときはボイスレコーダーに録音することをおすすめします。自分が言っていることが間違えないかを客観的に確認しないと、間違えて覚えている可能性があります。

また定期的にボイスレコーダーに録音することで、緊張感をもって理論暗記に取り組めますよ。

<勉強用のおすすめボイスレコーダー>

【参考】税理士試験の受験サポートでモチベーション維持

税理士試験は1つの科目を合格するのに1年近く掛かります。

1人でコツコツと勉強しながらモチベーションを維持するのは難しいです。また、予備校は問題の解き方は教えてくれますが、個別の学習のスケジュール管理はしてくれません。

難易度が高い資格は長期の学習スケジュール管理が大切なので、会計系統の資格を専門としたプロがサポートを受ければ学習の継続が容易となります。

英語学習では、学習を継続するためにコーチングを受けるのが主流であり、難易度が高い専門資格も同じようにコーチングを受けることをおすすめします。

会計系統のおすすめコーチングサービスを紹介します。

では、一つ一つ解説していきますね。

【Quel株式会社】Quel(クエル)コーチング

Quel株式会社は、効率的かつ継続的な学習を通して会計系統の資格の合格を目指したい方のためのオンラインコーチングサービスです。

Quel株式会社を利用するメリットは下記の通りです。

  1. 厳しい書類選考を通過した合格者がサポート
  2. 合格者が貴方だけの学習プランを作成
  3. アプリで勉強の進捗状況を簡単に管理
  4. 合格者に質問を何度でもできる
  5. 返金保証が付き(初回の相談は無料→無料相談

独学の場合だけでなく、予備校と並行して利用する場合でも予備校が弱い部分(学習の進捗管理)に大いに役立ちます。

コーチングの手法が初めてでサービス内容に疑問をお持ちの方は、無料相談で疑問点を聞いてみてはいかがでしょうか。

【ココナラ】合格者による税理士試験の受験サポートを開始しました

税理士試験の試験までの基本的なスケジュール、勉強方法、受験相談の悩みをココナラでご回答をします。

税理士試験は勉強方法を誤ると、合格まで長期間かかります。正しい勉強手順、勉強方法で、知識を積み上げていけるように、徹底サポートいたします。 税理士試験、英語を働きながら10年間勉強をしてきたので勉強方法のノウハウやスケジュール管理のコツでお役に立てると思います。

※合格科目は簿記論・財務諸表論・消費税法・法人税法です。残り1科目は海外駐在となったので一次中断中です。

また、学生時代は家庭教師の経験もあるので勉強のサポートが得意となります。

【適職診断】税理士に向いているか科学的に調べてみる

税理士に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。

選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。

コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。

貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。

具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。

ミイダス コンピテンシー診断
※クリックすると拡大できます

適職診断で使うのは、【職務適性】です。

実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。

※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。

適職診断について→【自分の価値観の見つけ方】仕事の価値観診断で働きやすい会社も分かる

税理士試験の消費税法の勉強方法のコツの纏め

税理士試験の消費税法は制限時間が厳しい試験です。

しかし、問われる内容は複雑ではないので繰り返し勉強をすれば、徐々に制限時間内に終わるようになります。

消費税法は実務でも必須な知識なので、勉強すると役立つ場面が多いため、勉強しても損はありませんよ。

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【30日間無料で本を読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較

効率的な勉強方法のヒントとなる本→【社会人が勉強のやる気UPに繋がる本5選】勉強方法を工夫してモチベーションを上げよう

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  • この記事を書いた人
星のおじさん

星のおじさん

【上場企業!IFRS!経理大好き!】【資格】税理士試験4科目合格(簿・財・法・消)TOEIC800点以上 【経歴】経理未経験→6年後に海外駐在(経営企画系統)【転職】20代:2回 【一言】税理士を目指したら海外で働くことになりました|会計の専門書マニアです(笑)

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