経理は適正な処理をするために、他部署に書類の提出や修正を依頼することが多々あります。
私は営業出身の経理ですが、営業時代は経理から書類を細かくチェックされて正直経理が好きではありませんでした。
経理は業務の性質上正しい行動をしても、コミュニケーションを適切に取らないと、業務を理解できない周りから嫌われることが多々あります。
この記事では、経理が嫌われるか気になる方に向けて、周りから好かれる経理のコミュニケーションのコツを紹介します。営業と経理の両方の経験があるので、好かれる経理の特徴は理解できますよ。コミュニケーションの取り方に迷っている方のお役に立てると思います。
では、纏めていきますね。
【前提】正しく優秀な経理は嫌われる
正直に言いますが、正しく優秀な経理ほど嫌われます。
経理で優秀な人は書類のチェック能力や論理的な思考力が優れている傾向にあるので、多くの人に訂正を求める機会が増えるので嫌われる確率が上がります。
人は残念ながら【正しい指摘】であっても、自分にミスを指摘されることを非常に嫌がります。そして、ミスを指摘した人間を嫌う理不尽な性格を誰しもが多少は持っています。
しかし、ちょっとしたコミュニケーションのコツを掴むことで、好かれる経理になることができます。
コミュニケーション能力の基本である交渉力や折衝力は本で学べるので1度読んでおいて損はありませんよ。
交渉力や折衝力が学べる本→【交渉力が身につくおすすめの本】折衝力を高めるのに役立つ書籍を紹介
【宣伝】経理のキャリア相談を承ります
経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。
例えば、
- 年齢
- 将来経理以外の職種につきたいか
- マネジメントをしたいか
- 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
- 未経験から経理になるには何をしたら良いか
貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。
また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。
ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります
【結論】経理がコミュニケーション能力を高めるコツ5つ
では、早速ですが好かれる経理のコミュニケーション術を紹介します。
まずは箇条書きで纏めていきますね。
- 情報を取る入力フォーマットを工夫する
- マニュアルを徹底的に作りこむ
- 専門用語は一切使わない
- 小さい依頼は普段から引き受ける
- 修正の答えは経理で教える
では、一つ一つ解説していきますね。
①情報を取る入力フォーマットを工夫する
コミュニケーション能力は対面だけに限らず、経理が作成する資料もコミュニケーションを円滑するのに役立ちます。
経理は情報を取得するときに、様々なExcelフォーマットを利用して取得しますが、入力フォーマットを少し工夫するだけで簡単に情報が取れるようになりますよ。
入力フォーマットを作成するときに気を付けたいことは下記の通りです。
- 入力フォーマットで取得する情報は他の資料から取れないか(情報の2重要求になっていないか)
- 入力形式はプルダウンにするなど、フリーで記載する箇所は最小限になっているか
- 資料の要求目的、期限は明示しているか
- 経理に提出前にチェックして欲しい箇所は明確になっているか
- 相手に変更をして欲しくない算式などにはロックをかけているか
情報が欲しい場合には少し手間でも入力フォーマットを用意してあげることで相手もストレス無く情報を提出してくれます。
入力フォーマットが無いと何の情報が必要かが理解できずに、情報を出す側で考えたり経理に問い合わせる手間が発生して余計なストレスが溜まります。
情報を要求する側の経理で少し手間をかけるだけで、要求される側の心情も変わってきますよ。
入力フォーマットの作成にはExcel知識が必要不可欠なので、Excelの勉強はしておくことをおすすめします。
経理で使うExcelが学べる本→【経理で使うExcelが学べる本5選】エクセルで業務効率化を狙える書籍を紹介
②マニュアルを徹底的に作りこむ
ユーザー目線に立つと理解しやすいですが、棚を組み立てるときに説明書に記載している手順書が不明瞭だったら困りませんか。
なので、経理が管理する入力フォーマットはマニュアルを徹底的に作りあげましょう。
マニュアルを作成する時のポイントは下記の通りです。
- 画面コピー(図)で解説しているか
- 経理以外の人間が読んでも分かる内容か
- 1手順に記載している文章は長くないか
マニュアルが分かりやすいと時間がかからないので、入力する側のストレスも軽減できますよ。
マニュアルは1回作れば長期間役立ちますので、時間があるときに徐々に作っていきましょう。
③専門用語は一切使わない
経理では当たり前の用語でも、経理以外の人間にとっては馴染みがない言葉であることが多いです。
例えば営業に、交際費に該当する費用を集計して欲しいと依頼しても上手くいかないでしょう。
なので、営業に交際費を集計して貰うには、交際費とは何の費用が該当(例:得意先に対するお土産)するかを明確にしてから依頼する必要があります。
専門用語は経理以外の人間は分からないという前提で仕事をすることで、相手の立場に立って仕事ができるようになります。
逆に専門用語を多様して一方的に話すと偉そうと思われて、中々話を聞いて貰えなくなりますよ。
経理は専門用語を使わないだけで親しみやすくなり、周囲とコミュニケーションが取りやすくなります。
④小さい依頼は普段から引き受ける
経理は専門的知識を有していたり、お金を扱うので他部署から問い合わせを受けることが多いです。
忙しいときに依頼を受けると断りたくなりますが、なるべく依頼は受けた方が良いですよ。
仕事はGIVE&TAKEなので、小さい依頼を積極的に引き受けていると情報提供を依頼するときに頼みやすくなりますよ。
また、小技ですが情報の提供をして貰ったときに、小分けのお菓子などを渡すと仲良くなれます。
私は飴やチョコなどを机に常備していたので、仕事を助けてくれたときに渡してコミュニケーションのきっかけとしてました。
美味しいチョコレートの纏め→【勉強のお供のチョコレートにおすすめ8選】集中力が上がります
⑤修正の答えは経理で教える
提出した資料が間違っていたので、提出部署に訂正を求めることもあるのではないでしょうか。
資料を修正して欲しいと言っても、相手は何を修正すればよいか理解していないことが多々あり何度もやり取りするうちにお互いにストレスが溜まります。
なので、修正を要求するときには、経理で修正後の結果を教えてあげると修正がスムーズです。
私は修正案を資料に記載をして、相手に同意を求める方法で資料の修正をすることが多いです。
相手とやり取りする工数よりも、自分で修正案を作って明示した方が効率的ですよ。
【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
経理は嫌われるかの纏め
経理は他部署に依頼することが多いので、嫌われやすい職種ではあります。
しかし、好かれている経理もいるので、コミュニケーションの取り方を工夫してコミュニケーションを円滑にしてみてはいかがでしょうか。
仕事をする上で敵は少ない方が良いのは間違いないですよ。
市場価値の上げ方に着目して解説しています。転職だけを正解とせずに、現職に留まりながら市場価値を上げる方法も述べられており、選択肢が多くて参考になります。転職を検討している方は是非読んでみてください。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。
本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。
【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較
転職に関するオススメな本→【20代の転職におすすめな本5選】30代の初めての転職にも役立つ書籍を紹介