税理士事務所や会計事務所に30代から挑戦したいけど難しいかな?と思っている人は多いのではないでしょうか。
確かに一般企業の経理は未経験で30代から挑戦すると転職活動で苦戦をしますが、税理士事務所は一般企業の経理より難易度が低く30代でも受かりやすいですよ。
実際に税理士事務所で採用担当を務めている税理士に聞くとも30代の未経験者を採用するケースは多いとのことです。
この記事では、税理士事務所や会計事務所に30代から挑戦した方に向けて、30代で転職をするコツを紹介します。私が一般企業の経理で採用担当をした経験と税理士事務所で採用担当をしている税理士へのインタビューもとに記載するのでお役に立てるかと思います。
では、纏めていきます。
【前提】税理士や税理士3科目合格者は30代未経験でも税理士事務所は90%受かる
税理士や税理士3科目合格者は30代でもすんなりと内定は貰えます。
30代未経験であっても税理士や税理士の3科目合格者は貴重なので、試験に合格しているだけで他の候補者と差別化できます。なので、【行動する】か【行動しない】かの違いだけで、真面目に転職活動をしていれば必ず内定をとれます。
税理士事務所や会計事務所は一般企業の経理よりも税理士科目合格を評価するので、科目合格者は非常に有利になります。
税理士の友人も税理士試験の3科目合格者は面接はしてみて、面接で一般的なコミュニケーションが取れれば内定を出すとのことです。
有利な状況だからこそホワイトな会計事務所や税理士事務所を狙って転職活動をすることをおすすめします。
ホワイトな会計事務所や税理士事務所に就職するには、転職エージェントを活用するのがおすすめです。転職エージェントを活用できる税理士事務所や会計事務所は採用にお金をかけれるので、ホワイトな会計事務所や税理士事務所であることが多いですよ。
ヒュープロは税理士事務所や会計事務所の転職に強みをもっているので利用してみてはいかがでしょうか。
ブラック税理士事務所や会計事務所の見分け方→【税理士事務所はブラック?】税理士に見分け方も聞いてみた【会計事務所も同じ】
【宣伝】経理のキャリア相談を承ります
経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。
例えば、
- 年齢
- 将来経理以外の職種につきたいか
- マネジメントをしたいか
- 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
- 未経験から経理になるには何をしたら良いか
貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。
また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。
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【結論】税理士事務所(会計事務所)に未経験30代で転職するコツ5つ
では、早速ですが税理士事務所や会計事務所に30代未経験で転職するコツ5つを紹介します。
まずは、箇条書きで纏めていきますね。
- 簿記2級を取得する
- ストレス耐性・体力をアピールする
- マネジメント能力をアピールする
- 顧客対応経験をアピールする
- 勉強意欲をアピールする
では、一つ一つ解説していきますね。
① 簿記2級を取得する
税理士試験の科目合格や簿記1級があれば非常に有利になりますが、簿記2級でも十分にアピールはできます。
簿記2級レベルの知識があれば、税理士事務所や会計事務所で担当する企業の決算には対応できる知識が身につきますよ。
税理士事務所の科目合格者や簿記1級の保有者は有利になりますが取得難易度が高いので、転職のためにはまずは簿記2級の取得をおすすめします。また、税理士事務所や会計事務所も科目合格や簿記1級の難易度は理解しているので、一部の大規模な税理士法人を除けば簿記2級を取得した人材が候補者の有力候補となりますよ。
また、簿記2級が応募要件となっている会計事務所や税理士事務所もあるので、簿記の重要性は税理士事務所や会計事務所で幅広く認知されています。
簿記2級にまだ合格をしていない方は、転職活動と並行して簿記2級の勉強をすることをおすすめします。
簿記3級のおすすめテキスト→【簿記3級の独学向けサイト】初学者向けテキストも紹介【現役経理が解説】
簿記2級のおすすめテキスト→【簿記2級の独学】におすすめなテキスト
② ストレス耐性・体力をアピールする
税理士事務所や会計事務所は繫忙期(確定申告や法人税の申告時期)になると、残業(約30H~40H)程度は残業が発生します。
事務所により残業時間は異なりますが、ホワイトな会計事務所や税理士事務所であっても繫忙期に残業なしで乗り切るのは難しいでしょう。
なので、税理士事務所や会計事務所ではストレス耐性や体力がある人材は好まれるます。
例えば、運動部出身や訪問販売をしていた経験などは、税理士事務所や会計事務所ではアピールになるので積極的に記載しましょう。税理士事務所や会計事務所で1番困るのは繫忙期に突然辞められることなので、突然退職リスクが低いことはアピールになりますよ。
アピールの方法に限らず職務経歴書の作成方法に不安があれば第三者からアドバイスを受けるのもおすすめですよ。
有料・無料の職務経歴書の添削サービス→【職務経歴書・履歴書の添削サービス】有料・無料ごとにおすすめを紹介
③ マネジメント能力をアピールする
税理士事務所や会計事務所は専門的な知識を持った人は多いですが、チームマネジメントが得意な人は少ないです。
税理士や公認会計士は個人では力を発揮できても、チームを任せるとチームとしての成績は悪いことはよくある話です。
税理士事務所や会計事務所はマネジメントを育成する研修もなく、見本となる上司が少ないのでマネジメントに強い人材が育ちにくい環境にあります。
特に規模が少し大きめの税理士事務所や会計事務所で拡大を目指している事務所はマネジメント層が不足しているので狙い目です。
未経験の場合は最初から役職が付く可能性は低くですが、将来の幹部候補になれる人材としてマネジメント経験はアピールになりますよ。
④ 顧客対応経験をアピールする
税理士事務所や会計事務所はサービス業です。
コンビニやデーパートと異なり有形の商品を売りませんが、無形のサービス(知識)を提供して儲けるのでサービス業となりますよ。
税理士事務所や会計事務所は無形サービスなので顧客に価値が認められずに顧客対応に苦慮することも多いです。
全てのお客様が無理難題を言うわけではありませんが、中小企業で税金を理解していない人を相手にする苦労はありますよ。
B to C・B to Bのいずれでも顧客対応の経験がある方は、顧客の扱いに慣れており顧客対応がスムーズにできます。特に営業で実績で残している方は、税理士事務所や会計事務所の顧客開拓でも貢献できるので重宝されますよ。
営業経験がある人は数値を用いて積極的に営業経験をアピールしていきましょう。
⑤ 勉強意欲をアピールする
税理士事務所や会計事務所への転職時点では税法の知識は求められません。
しかし、業務を遂行するために基礎的な税務の知識は自主的に身につけて欲しいと考えています。
未経験なのでOJTでシステムの使い方や資料の作成方法は教えてくれますが、知識を体系的に身につけるには自分である程度勉強することが大事となります。
特に法人税法・消費税法・所得税法の基礎知識は会計事務所や税理士事務所では必ず必要となるので勉強して損はありませんよ。
面接で勉強意欲があることをアピールして、なるべく早く業務に慣れるように努力する旨を伝えればアピールになりますよ。
自己PRの書き方→【職務経歴書の自己PRが思いつかない】例文付きで受かる自己PRの書き方を紹介
【参考】会計事務所や税理士事務所の仕事に向いているか科学的に調べてみる
会計事務所や税理士事務所の仕事に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
税理士事務所(会計事務所)に未経験30代で転職するコツの纏め
会計事務所や税理士事務所は一般企業の経理よりも転職難易度は低いです。
会計事務所や税理士事務所を経験して会計・税務の経験者となった後に一般企業の経理に転職する人も多いですよ。
まずは、キャリアのスタートとして税理士事務所や会計事務所を検討してみてはいかがでしょうか。