ビズリーチやdodaに登録をすると企業からのスカウトのお誘いがきます。
企業からのスカウトのパターンは決まっており大抵は【カジュアル面談】でとりあえず話ませんか?です。
そもそもカジュアル面談は何かわかりませんよね。簡単に言えば、0次面接と考えれば大きな間違いはありませんよ。選考要素はあります。
この記事は転職で企業からカジュアル面談に誘われた人に向けて、カジュアル面談前にやるべきことを紹介します。実際に転職活動で10社以上カジュアル面談を受けた経験があり、経理部で採用担当をしていた経験もあるのでお役に立てるかと思います。
では、纏めていきます。
【前提】転職のカジュアル面談の90%は企業からのスカウトで始まる
まずは、カジュアル面談の仕組みを知っておきましょう。
カジュアル面談が行われる流れは下記の通りです。
- 転職サイトで企業が一定の条件(年齢・英語力などで企業が個別に設定)を入力して候補者を探す
- 候補者の登録内容を企業の人事か部門担当者が読み欲しいと思えばスカウトする
- 候補者がスカウトを受け取り、面談を実施したい旨を伝えればカジュアル面談が始まる
カジュアル面談は基本的に企業が欲しい条件のレベルに達している人に送られるので書類選考には有利となります。
企業がカジュアル面談を行う狙いは大きく分けて2つです。
- 自社にマッチした候補者を増やす(カジュアル面談なら候補者が企業を受けるきっかけを作りやすい)
- 0次面接を実施して管理職クラスの面接の前に簡易的な選考を実施する
企業側は0次面接を実施して管理職クラスの面接の前に簡易的な選考を実施することも目的なので気軽な気持ちで受けると落ちます。選考要素なし!と言っても本当は選考要素は多少はありますよ。
面接ほどに対策をする必要はありませんが、面接に苦手意識がある方は面接対策をしてみてはいかがでしょうか。
有料・無料のおすすめ面接対策→【転職の模擬面接】面接対策サービスを有料・無料ごとにおすすめを紹介
【参考】カジュアル面談なしで選考を受ける方法
カジュアル面談は面倒くさいと思っている方は多いのではないでしょうか。
カジュアル面談は選考要素もあるので、候補者からしたら事実上面接回数が1度増えるのに等しいです。また、大手企業はカジュアル面談の後に書類選考を再度実施するので、書類選考で落ちる可能性もあります。
なので、カジュアル面談なしで選考を受けたい場合には、転職サイトと並行して転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントであれば、書類選考が通過すれば即面接なので選考プロセスを1つ減らことができますよ。
【無料相談可能】おすすめの転職エージェント
下記の2社はスカウト型でなく転職エージェントが貴方にあった非公開求人を紹介してくれるので自分で企業を見極めるのが苦手な人でもおすすめです。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
マイナビジョブ20's | 人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。 マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。 通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。 | 【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します ※マイナビエージェントの体験談を参照 |
【結論】カジュアル面談の前に準備すべきこと5つ
では、カジュアル面談の前に準備すべきこと5つを紹介します。
まずは、箇条書きで纏めていきますね。
- 企業への志望動機
- 転職を考えている理由
- 逆質問5つ以上
- 他社の選考状況
- 諸条件(希望条件・転職可能時期など)
では、一つ一つ解説していきますね。
① 企業への志望動機
カジュアル面談は人事が中心となることが多く、職務経歴書の中身ではなく人物面を見てきます。
カジュアル面談を受けたときに半数以上で聞かれたのが、【何故カジュアル面談を受けてくれたのですか?】です。言い換えれば、企業の志望動機を聞いており、多少は弊社のことを調べてくれましたよね?と聞いています。
ここで、スカウトを受けたから取り敢えず・・・のような趣旨の発言をするとその後の選考の案内が来なくなります。
カジュアル面談前に必ず企業のHPと求人票は確認をして、簡単に志望動機が言えるように対策しておくことをおすすめします。
企業固有の志望動機は自分のことでないので対策をしないと直ぐに答えられません。
② 転職を考えている理由
カジュアル面談で注意したい質問の1つが転職理由となります。
カジュアル面談はラフな雰囲気で進行するのでついつい本音を話たくなりますが、ネガティブな退職理由なら本音を話すべきではありません。
ネガティブな退職理由とは例えば、
- 人間関係が辛い
- 飲み会が多い
- 残業が多い
など、転職したら確実に改善される内容でない理由となります。
転職理由で認められる理由は大きく分けて2つです。
- キャリアアップなど前向きな内容【現職では経験ができない→だから転職するの流れ】
- やむを得ない理由で誰もが納得する内容【業績が著しく不振など】
面接でも必ず聞かれるので、事前に準備して臨みましょう。
③ 逆質問5つ以上
カジュアル面談で時々あるのが、簡単な自己紹介が終わった後に好きなことを聞いてください!と言われる場合です。
カジュアル面談は30分程度ですが、25分程が逆質問の時間に充てられることもあり事前に準備が必要となりますよ。
私は逆質問を個別に準備するのが大変だったので、ある程度はどの企業でも使えるものを準備していました。
例えば、
- 中途採用で活躍している人の特徴
- 入社後に任せて貰える仕事内容
- 入社後のキャリアパス
- 中途採用を募集した目的
- 配属される部署の中途採用の割合
年収などの諸条件のことを聞きたくなる気持ちは分かりますが、オファー面談で詳細を聞けるのでカジュアル面談では我慢しましょう。
④ 他社の選考状況
他社の選考状況を人事が聞く狙いは下記の通りです。
- 転職する意思は本当にあるのか
- 転職活動の軸はあるのか
- 内定を出したら本当に来てくれるのか
- 他社は候補者をどのように評価しているのか
上記を踏まえると、同業他社で社格が同レベルの企業の選考状況を回答するのがおすすめです。例えば、自動車部品メーカーのカジュアル面談ならば、自動車部品メーカーで同規模の企業の選考状況を回答しましょう。
社格が上過ぎると内定を出しても来てくれない、社格が下過ぎるとそのレベルしか選考が通らないと能力を疑われます。
転職活動を開始して間もなければ、××月から転職活動を開始して現在応募する企業を検討中と回答すると良いかと思います。
⑤ 諸条件(希望条件・転職可能時期など)
希望年収は1度回答すると変更ができないので、慎重に回答する必要があります。
年収に大きな拘りがなければ、【貴社の規定に従います】と回答をすればOKです。
もし、年収に拘りがある場合には、四季報などで平均年収と年齢を調べて妥当な希望年収を提示する必要があります。例えば、平均年収700万円 平均年齢40歳の場合で、貴方が30歳の場合には少なくとも700万円以下の年収(600~650万円程度)を言う必要があります。※全従業員が総合職で大卒だったと仮定した場合。
希望年収が高すぎると企業側から条件妥結ができないと思われ即不合格となる恐れがあります。
なので、事前に平均年収を調べて希望年収を考えておくことをおすすめします。
【Q&A】カジュアル面談のその後の流れは?
カジュアル面談が終わった後の流れも気になりますよね。
簡単なイメージですが、下記の通りとなります。
- カジュアル面談
- 次の選考の案内(カジュアル面談の終了時orカジュアル面談終了後のメール)
- 履歴書・職務経歴書の書類選考(免除の場合もあるが大手企業は実施が多い)
- 一次面接
- 最終面接
大まかには上記の内容となり、基本的に通常の選考と大差はなく企業によって書類選考が免除になる程度です。
カジュアル面談には合否の連絡は基本的に来ませんが、選考を受けて欲しい人には次回選考の案内が来ますよ。
選考の案内が来なかった場合でも選考は受けれますが、基本的に書類選考で落ちる可能性が非常に高いです。
履歴書・職務経歴書は面接でも利用されるので提出前にもう一度見直しをしましょう。職務経歴書の作成方法に不安があれば第三者からアドバイスを受けるのもおすすめですよ。
有料・無料の職務経歴書の添削サービス→【職務経歴書・履歴書の添削サービス】有料・無料ごとにおすすめを紹介
【参考】何の仕事に向いているか科学的に調べてみる
何の仕事に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
カジュアル面談の前に準備すべきことの纏め
カジュアル面談は実質的に選考の要素があります。
また、カジュアル面談の記録は1次面接にも引継がれますので、慎重に回答するようにしましょう。