近年簿記の知識の需要が高まっているので簿記2級を目指す人は多いのではないでしょうか。
実際に私も簿記2級を取得した後に経理に転職をして現在は海外駐在でCFOを努めています。
簿記2級は転職で評価されたり実務でも活用できますが、難易度は独学でも攻略できるのでコスパ抜群の資格と言えますよ。
この記事では、簿記2級を独学で勉強したいと考えている人に向けて、簿記2級を独学で勉強するコツを紹介します。実際に簿記2級を独学で勉強して合格した私の経験と経理メンバーの体験談をもとに解説するのでお役に立てるかと思います。
では、纏めていきます。
【前提】簿記2級を独学で合格することは可能【独学勉強時間の目安は300H】
簿記2級を独学で合格できるかは、まずは予備校と独学の違いを理解することが大事となります。
予備校 | 独学 | |
モチベーション | お金を払っているので続きやすい | 自分でコントロールする必要がある |
理解度 | プロの講師が解説しており分かりやすい | 無料講座(CPAラーニング)で代替え可能 |
教材 | 予備校指定のオリジナル教材 | 独学用のテキストは充実しており代替え可能 →【簿記2級の独学】におすすめなテキスト3選 |
スケジュール | 予備校が試験日から逆算してスケジュールを策定 | 自分で策定する必要がある |
費用 | 高い | 安い |
簿記2級は市販のテキストや無料講座が充実しており勉強できる環境が整っています。なので、予備校はモチベーションの維持やスケジュール策定が苦手な場合や、数値に苦手意識があり講師に質問を沢山した人におすすめとなります。また、予備校は効率的に勉強できる授業やテキストを考えているので、効率的に勉強をしたい人にはおすすめです。
予備校を利用する場合には、STUDYingがコスパがよくおすすめですよ。
簿記2級はコツを掴んで勉強をすれば、独学でも勉強は可能なので費用を抑えたい方は1度挑戦してみてはいかがでしょうか。
【完全無料】CPAラーニングの簿記2級講座のクオリティが凄い!!【通信講座が不要となる】
CPAラーニングが提供する簿記2級の無料講座がのクオリティはとても高くおすすめです。
CPAラーニングの特徴は下記の通りです。
- 累計登録者数12万人突破!(簿記の受験者数は毎年約40万人)
- 毎月数万人の簿記を学習する人が登録する完全無料の簿記学習Webサイトです。
- 講義、問題集、模擬試験、これら全てが無料で利用できます。
ちばんわかる 日商簿記2級 商業簿記の教科書と連動した解説をしており、独学でも通信講座と同じような感覚で講義を受けれます。
私も試しに聞いてみましたが、大手公認会計士スクールが提供する講座なだけあって分かりやすくクオリティが高いです。
【結論】簿記2級を独学で勉強するコツ5つ
では、簿記2級を独学で勉強するコツ5つを解説します。
まずは、箇条書きで紹介しますね。
- 簿記3級の勉強は事前に必ず行う【受ける必要はない】
- 仕訳問題の正答率は100%を目指す
- スケジュールは試験日から逆算して計画する
- 苦手はあっても良いが捨て問は作らない
- テキストは1種類を信じるが問題集は沢山解く
では、一つ一つ解説していきますね。
① 簿記3級の勉強は事前に必ず行う【受ける必要はない】
簿記2級から受けようとする方も多いですが、簿記3級の勉強は必ず行うことをおすすめします。
簿記3級の試験を受ける必要はありません。しかし、簿記3級の試験範囲をテキストと問題集で勉強をしてから簿記2級の勉強をスタートするとスムーズに簿記2級の勉強が可能です。
簿記3級を勉強するメリットは
- 簿記3級を学習することで簿記2級のテキストの理解に必要な基礎知識が身につく
- 簿記2級で必須の仕訳スキルが身につく
- 簿記3級は簿記2級と比較すると難易度が低いので学習に取り組みやすい
簿記3級の学習は遠回りかと思いますが、簿記3級の基礎力を身につけることで簿記2級を効率的に勉強できますよ。
簿記3級の独学におすすめなテキスト→【簿記3級の独学】におすすめな無料サイトと初心者向け参考書3選
② 仕訳問題の正答率は100%を目指す
簿記2級から受けようとする方も多いですが、簿記3級の勉強は必ず行うことをおすすめします。
簿記2級は仕訳問題だけで配点が32点あり、仕訳問題を制するものが簿記2級を制すると言っても過言ではありません。
仕訳問題は出題パターンが決まっており、仕訳のパターンを覚えれば必ず得点源となります。
仕訳問題は簿記3級で仕訳の基礎知識を覚えた後から、問題集で繰り返し毎日取り組むようにしましょう。
<おすすめの仕訳問題集>
③ スケジュールは試験日から逆算して計画する
簿記2級を受ける時は必ずゴール(受験日)を明確にした後に、1日当たりの勉強時間と大まかなスケジュールを策定しましょう。
例えば、現在が10月1日で12月31日に受験すると約90日となります。合格時間は300Hなので、合格するためには300H÷90日=3H~4Hの勉強時間が必要なことが理解できますよ。
必要な勉強時間を理解したら、その後は大まかなスケジュールに沿って勉強をしていきます。
先ほどの例で言えば
メイン | サブ | |
10月 | 商業簿記テキスト&問題集 | 仕訳問題 |
11月 | 工業簿記テキスト&問題集 | 仕訳問題+商業簿記の綜合問題 |
12月 | 過去問+弱点箇所補強 | 仕訳問題+綜合問題 |
④ 苦手はあっても良いが捨て問は作らない
日商簿記2級は難易度が高い論点が出てきます。
例えば、
- 連結会計
- 本支店会計
上記論点は苦手な人が多く捨て問として勉強をせずに試験に臨む人が多々いますよ。
しかし、試験で出題された場合には、上記の論点は大量失点に繋がり他が得意論点でも合格が出来ません。
なので、苦手な論点であっても基礎的な問題は解けるレベルにはしておく必要がありますよ。
簿記におすすめな電卓→【カシオの電卓で簿記におすすめ機種5選】税理士試験で活躍した電卓を紹介【CASIO派集合】
⑤ テキストは1種類を信じるが問題集は沢山解く
INPUTするテキストは1種類に決めて他のテキストに浮気をせずに学習する方が効率的です。
例えば、ちばんわかる 日商簿記2級 商業簿記の教科書とCPAラーニングで勉強すると決めたら、他の予備校(TAC・大原)のテキストは見ないことをおすすめします。
知識が固まっていないINPUTの段階で様々な角度から解説を受けると、脳が混乱をして勉強が効率的に進みません。
しかし、OUTPUTの段階では様々な出題形式に慣れる必要があるので、他の予備校の問題集を沢山解きましょう。
INPUTで基礎的な知識が固まっていれば、総合問題の解説で他の予備校の解き方が解説されていても混乱はしませんよ。
なので、知識が固まる前のINPUTは1種類のテキスト、知識が固まった後のOUTPUTは複数の問題集で勉強するのがおすすめです。
簿記2級の独学におすすめなテキスト&問題集→→【簿記2級の独学】におすすめなテキスト3選
【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
簿記2級の独学で合格できるコツ
簿記2級は独学でも十分に合格できる試験です。
しかし、古いテキストや解説が分かりにくいテキストを選ぶと、勉強が非効率となるので評判が良いテキストを選ぶことをおすすめします。
簿記2級は認知度も高く取得すれば、企業にアピールになるので興味があれば目指してみてはいかがでしょうか。