ESGは企業が近年意識をして取り組んでおり、長期的な企業の成長を支えるためにESGスコアは欠かせない指標と言われています。
実際に私の勤め先でもESGに関連する様々なプロジェクトに取り組んでおり、グローバル目標を定めて推進していますよ。
私は経理から海外駐在の管理部門の責任者として赴任したので、海外子会社の環境・社会(人事)関連をメインに取り組んでいます。
この記事では、ESGを学びたい方に向けて、ESGの理解に役立つ本を紹介します。実際に海外子会社でESGの責任者として推進しているときに参考にした書籍なので、ESGを学びたい方にはお役に立てると思います。
では、纏めていきますね。
【前提】ESGとは何か
ESGとは、下記の3つの言葉の頭文字を合わた言葉です。
- 環境(Environment):環境への配慮(例:CO2の削減など)
- 社会(Social):社会への配慮(例:労働環境の改善など)
- 企業統治(Governance):健全で透明性ある経営への取り組み。(例リスクマネジメントなど)
欧米を中心に、長期的に企業が成長をするには上記ESGに配慮した経営を行う必要があると言われています。
例えば、短期的には利益を出していてもコンプライアンス意識が低ければ、将来裁判で多額の賠償金を支払い倒産する可能性があります。
なので、長期的に企業が発展するには利益追求だけでなく、ESGに基づき従業員・株主・環境に配慮した経営が必要となります。
【参考】ESG投資とは
ESG投資とは売上・利益といった財務的な要素に加えて、非財務的な要素である環境・社会・ガバナンス(企業統治)も考慮して行う投資のことです。
例えば、製造業であれば製造に伴い排出するCO2を削減する取り組みを推進していることなどが該当します。
日本のGPIFを始めとして世界の投資機関が、投資先を選定するときの指標の一つとしてESGを採用しています。
ESG投資の具体的な手法については長くなるので、興味がある方は専門の書籍を読んで頂ければ幸いです。
<ESG投資におすすな本>
【結論】ESGの勉強におすすめな本5選
では、おすすめ書籍を纏めていきます。
まずは箇条書きで紹介します。
- 60分でわかる! ESG 超入門
- ESG思考 激変資本主義1990-2020、経営者も投資家もここまで変わった
- ESG財務戦略
- 経営戦略としてのSDGs・ESG: “未来から愛される会社"になって地域×業界No.1を目指す
- SDGs、ESG経営に必須! 多様性って何ですか?D&I、ジェンダー平等入門
では、一つ一つ解説していきますね。
【入門】60分でわかる! ESG 超入門
<内容>
持続可能な開発目標"に対し事業活動で何ができるのか、本書にはヒントが詰まっています
<実際に読んでみて>
多岐に渡るテーマがあるESGを60分で解説できるのか興味を持って購入した本です。図と事例を多く使っているので、ESGの重要性と基本は60分で理解できる設計になっていました。ESGの基本と企業の具体的な取り組みを知りたい方にはおすすめ本です。
【入門】ESG思考 激変資本主義1990-2020、経営者も投資家もここまで変わった
<内容>
ワシントンポスト、CNN、エコノミストほか世界注目の第一人者による、不況期こそ重要なESG入門決定版。日本人が今ひとつ理解できていないESGの教科書として、ビジネスパーソン必携!
<実際に読んでみて>
1990年から2020年までの30年にわたるESGの歴史をグローバル・日本の両面から解説をしています。ESGを正しく理解するには歴史的背景を知ることが大切となります。ESGの全体像を把握した方にはおすすめ本です。
【実務者向け】ESG財務戦略
<内容>
国外・国内の先進企業の事例を通して「実践で使える」ファイナンス感覚を身につけることができる。株主、従業員、地球環境etc…、企業がすべてのステークホルダーに向き合うために必要な自社分析と解決策を1冊に凝縮。
<実際に読んでみて>
ケーススタディが豊富に掲載されており、各企業がESGスコア向上のためどうのような取り組みをしているか参考となります。ESGスコアの考え方は実務の現場でも使える知識が詰まっており、ESG担当者にはおすすめな本です。
【中小企業向け】経営戦略としてのSDGs・ESG: “未来から愛される会社"になって地域×業界No.1を目指す
<内容>
経営資源(人・モノ・カネ・情報)を最大限に活かした戦略で、いかに、人も組織も輝き、地域と社会の課題を解決する“未来から愛される会社"になるためのノウハウが凝縮された本です。
<実際に読んでみて>
ESGは大企業が主流と思っていたので、中小企業のESGへの取り組みを題材とした本書に興味を持って購入してみました。中小企業30社の事例を紹介しながら、ESGが中小企業の事業発展に欠かせない理由を丁寧に解説しています。中小企業のESG担当者の方におすすな本です。
【人事担当者向け】SDGs、ESG経営に必須! 多様性って何ですか?D&I、ジェンダー平等入門
<内容>
多様性=ダイバーシティが今、組織に問われていますが、日本の組織はなぜかダイバーシティが進みません。本書を読めばその理由と解決策が簡単に理解できますよ。
<実際に読んでみて>
多様性はESGにおいても重要な要素です。日本企業の問題点を踏まえてD&Iを推進する手順が記載されているので人事担当者にはおすすめな本です。
【適職診断】何の仕事に向いているか科学的に調べてみる
何の仕事に向いているか気になったら、簡便的に科学的な適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
適職診断について→【自分の価値観の見つけ方】仕事の価値観診断で働きやすい会社も分かる
ESGの勉強におすすめな本の纏め
ESGは社会人として知らなければならない必須の知識となりつつあります。
しかし、現状ではESGについて正しく理解している人は少数ではないでしょうか。
本を1冊読めばESGの知識は一通り網羅できるので、早めにマスターしてみてはいかがでしょうか。
一番のおすすめは60分でわかる! ESG 超入門です。イラスト付きで解説が丁寧なのでESGを初めて学ぶ方におもおすすめな本です。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。
本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。
【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較