経理におすすめな本

【内部統制の勉強におすすめな本5冊】J-SOXの解説が分かりやすい書籍を紹介【内部監査の本も併せて紹介】

内部統制は、企業が不正防止のために近年力を入れている取り組みです。

例えば、適正な手続きで経理処理が行われる仕組みを作り、開示される財務諸表の信頼性を担保することは内部統制の役割の一つです。

内部統制は監査室だけでなく企業の全ての部門で関係があるので、基礎的な知識を学んでおくと業務の理解に役立ちますよ。

この記事では、内部統制を学ぶためにおすすめな本を紹介します。実際に私がJ-SOXの実務を行うために使っていた本なので、内部統制に携わっている方に役立つ書籍ですよ。

では、纏めていきます。

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【前提】内部統制と内部監査の違い

内部統制と内部監査は似たような言葉ですが、意味は違いますので混同しないように注意が必要です。

  • 内部統制:不正が起きないような仕組みやルール
  • 内部監査:内部統制で決められた仕組みやルールが手順通りに行われているかの社内監査

内部監査は内部統制の要素(モニタリング)の一部なので、内部統制は内部監査の業務を含みます。

内部監査に特化して学びたい方は、下記の入門書の解説が分かりやすいのでおすすめです。

【参考】内部監査を学ぶのにおすすめな本3選

はじめての内部監査: 監査の基礎知識から実務での応用まで

ロジカル内部監査―DX時代に求められる内部監査の高度化を目指して

内部監査入門 (KINZAIバリュー叢書) >

【結論】内部統制の解説が分かりやすいおすすめの本5選

内部統制 おすすめの本

では、おすすめ書籍を纏めていきます。

まずは、箇条書きで紹介します。

  1. 図解 ひとめでわかる内部統制 第3版
  2. 今から始める・見直す 内部統制の仕組みと実務がわかる本
  3. 今さらきけない 内部統制とERM
  4. これですべてがわかる内部統制の実務〈第5版〉
  5. CISOハンドブック ――業務執行のための情報セキュリティ実践ガイド

では、一つ一つ解説していきますね。

【図解:初学者向け】図解 ひとめでわかる内部統制 第3版

<内容>

内部統制の基本から応用までを網羅的に図解で解説しています。本書を読めば基本的な内部統制の業務は理解できますよ。

<実際に読んでみて>

内部統制は専門用語が多く、文章だけだと慣れていない方は苦手意識を感じる可能性が高いです。まずは、図解で内部統制の全体像をイメージしたい方にはおすすめな本です。

【実務者向け】今から始める・見直す 内部統制の仕組みと実務がわかる本

<内容>

内部統制の基準だけでなく、実務でどこまで簡略化が許されるかも解説しています。本書を読めば内部統制の実務は理解できます。

<実際に読んでみて>

実務経験が豊富な筆者の内部統制の実務のノウハウを記載しており、内部統制関連の本で人気があることも納得できます。内部統制の実務に携わる方は、手元に1冊あると安心できますよ。

【実務者向け】今さらきけない 内部統制とERM

<内容>

内部統制の本来の意義は何かを重点的に解説しています。本書を読めば内部統制の作業ではなく、本質を理解できるようになります。

<実際に読んでみて>

第3章の金融商品取引法の財務報告に係る内部統制報告制度(J-SOX)の解説がコンパクトに纏まっており、理解しやすかったです。経理関係者でJ-SOXを学びたい方にはおすすめの本です。

財務諸表の基本が理解できるおすすめの本→【決算書の読み方】が学べるおすすめの本5冊【分かりやすい書籍を経理が激選】

【実務者向け】これですべてがわかる内部統制の実務〈第5版〉

<内容>

上級内部統制実務士試験の公式テキストです。内部統制を行うのに必要な知識を網羅的に解説しています。

<実際に読んでみて>

資格の解説本なので読み手が勉強しやすい設計となっています。資格取得が目的でなくても、内部統制の知識を体系的に学びたい方におすすめです。※一般企業の実務の勉強で使用する場合には、公的法人や非営利法人など関係がない章は読み飛ばすことをお勧めします。

【実務者向け】CISOハンドブック ――業務執行のための情報セキュリティ実践ガイド

<内容>

CISO(Chief Information Security Officer)の役職の役割を解説するとともに、ITの内部統制のあり方も併せて解説しています。本書を読めばDXに伴うITの内部統制が理解できます。

<実際に読んでみて>

DXの促進に伴う情報セキュリティーの重要性が増しています。内部統制とITの統制は切り離せない関係であり、内部統制とITの関係を学びたい方におすすめの本です。

【参考】内部統制は内部統制実務士でも勉強できる

内部統制を学ぶならば、本だけでなく検定で勉強する選択肢もありますよ。

内部統制実務士は内部統制に必要な知識を全般的に学習できるので、網羅的な知識を身につけたい方にはおすすめです。

内部統制実務士のおすすめポイント3つ

  • 知識をOUTPUTするので、確実に知識が身につく
  • 内部統制の基本的な知識を有している証明になる
  • 難易度は低いので初学者でも取り組みやすい

※試験制度の詳細→内部統制実務士公式

内部統制とは何かを学ぶ入門の試験としては最適です。

<公式テキスト>

内部統制を学ぶのにおすすめな本の纏め

不正のリスクを軽減する内部統制の考え方は、将来も需要が高い知識となります。

また、ITの推進に伴い内部統制の仕組みも複雑になっているので、正しい理解のためには体系的な勉強が必要ですよ。

内部統制は本で1度体系的に学べば、実務でそのまま活かせることが多いので、勉強の効果が感じやすいです。

一番のおすすめは今から始める・見直す 内部統制の仕組みと実務がわかる本です。本書は内部統制の実務について重点的に解説をしており、内部統制のバイブル本と言っても過言ではありません。

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星のおじさん

星のおじさん

【上場企業!IFRS!経理大好き!】【資格】税理士試験4科目合格(簿・財・法・消)TOEIC800点以上 【経歴】経理未経験→6年後に海外駐在(経営企画系統)【転職】20代:2回 【一言】税理士を目指したら海外で働くことになりました|会計の専門書マニアです(笑)

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