経理1年目に多くの人が携わる業務として仕訳の起票や確認業務があります。
仕訳は慣れると簡単に感じますが取引から仕訳案が思いつかなかったり、何の勘定科目を使用するのが正しいのか迷うことがありますよね。
また、仕訳を正しく理解すれば決算業務や財務分析もスムーズに理解することができるようになりますよ。
この記事では、仕訳と勘定科目を勉強したい方に向けておすすめの本を紹介しています。実際に上場企業や中小企業の経理を担当したときに利用したものなので、同じ悩みを持つ方のお役に立てるかと思います。
では、纏めていきます。
【前提】仕訳とは何か?何故必要なのか?
そもそも仕訳とは何か?何故必要なのか?の説明が無ければ、仕訳を勉強する気持ちになれませんよね。
仕訳とは、【日々の取引を帳簿に記録すること】を言います。
簡単に言えば会社のお小遣い帳を記入するイメージです。
例えば、
- お小遣いを500円貰いました:【仕訳】現金 500/ 収入 (売上)500
- 文房具を300円買いました:【仕訳】事務消耗品費300/現金 300
日々の取引を仕訳で帳簿に記入して、最終的に帳簿から財務諸表に反映されます。
仕訳が必要な理由は、【正確な財務諸表を作成するため】です。
また、お小遣い帳をイメージしてみましょう。
例えば、500円を1日に貰い、31日時点では100円の残金がありました。お小遣い帳に日々記入をしていなければ、400円何に使用したのか正確に思い出せませんよね。
会社も同じで取引を仕訳で日々記録をしなければ、帳簿を作成できず正確な財務諸表が作成できません。
なので、取引が生じたら仕訳を起票する作業が必要となります。
経理におすすめな本→【経理に必読な本】入門の勉強から実務に役立つ書籍を紹介【現役経理が解説】
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経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。
例えば、
- 年齢
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- マネジメントをしたいか
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【おすすめ】仕訳と勘定科目の解説が分かりやすい書籍
では、おすすめ書籍を纏めていきます。
まずは箇条書きで紹介します。
- 合格するにはワケがある脳科学×仕訳集日商簿記3級【第3版】
- 合格するにはワケがある脳科学×仕訳集日商簿記2級【第2版】
- 図解即戦力 勘定科目と仕訳がこれ1冊でしっかりわかる本
- 引きやすい! 必ず見つかる! 勘定科目と仕訳の事典
- 勘定科目別の事例による 消費税の課否判定と仕訳処理
では、一つ一つ解説していきますね。
【入門】合格するにはワケがある脳科学×仕訳集日商簿記3級
<内容>
仕訳の場面を逐一イラスト化することで、その場面の主人公になって、各取引を学べるので脳にイメージが残りやすいです。
<実際に読んでみて>
単発の仕訳を覚えるのではなく、関連する取引を一連のものとして学習できるよう設計されていて分かりやすいです。簿記3級を目指す人だけでなく、基本的な仕訳の仕組みを覚えたい方におすすめですよ。
【初学者向け】合格するにはワケがある脳科学×仕訳集日商簿記2級
<内容>
「法人税申告書」のしくみを理解するには、別表四、別表五の理解が必要不可欠とコンセプトで解説をしています。本書を読めば別表4と別表5の基本が理解できるようになりますよ。
<実際に読んでみて>
3級とコンセプトは同じですが、2級レベルなので内容が少し難しくなっています。しかし、大企業の経理では頻繫に生じる取引なので勉強をして損はありませんよ。大企業の経理を目指す人におすすめな本です。
【初学者向け】図解即戦力 勘定科目と仕訳がこれ1冊でしっかりわかる本
<内容>
業界初のオールカラーの勘定科目の解説書です。オールカラーと豊富な仕訳例の掲載で、知りたい仕訳や勘定科目を一発で見つけることができます。
<実際に読んでみて>
中小企業で生じる取引をカバーしています。図解&フルカラーなので視覚で仕訳をイメージしやすく経理初学者でも使いやすい本ですよ。
【実務者向け】引きやすい! 必ず見つかる! 勘定科目と仕訳の事典
<内容>
最多の科目数&仕訳例を掲載しており、「勘定科目別索引」「摘要別(目的別)索引」「決算書体系図索引」という3つの索引により検索機能にも優れた本です。
<実際に読んでみて>
大企業も含めた多くの企業で生じる取引は網羅されています。基本的な仕訳の知識がある人が、仕訳や勘定科目の辞書代わりに使用するのがおすすです。
【実務者向け】勘定科目別の事例による 消費税の課否判定と仕訳処理
<内容>
本書は、勘定科目別に選定した事例を基に仕訳処理を示し、関連する法人税、所得税等の取扱いも含めてわかりやすく解説しています。
<実際に読んでみて>
仕訳をシステムに登録する時に課税、免税、非課税、不課税のいずれに該当するか登録する必要があります。なので、仕訳を勉強するときは消費税の課税区分も併せて学ぶのがおすすめです。本書は取引事例が豊富に掲載されているので、手元に置いておくと調べるときに便利ですよ。
消費税の勉強におすすめな本→【消費税法の実務の勉強におすすめな本5冊】解説が分かりやすい書籍を紹介
【参考】経理に向いているか科学的に調べてみる
経理に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
仕訳と勘定科目の勉強におすすめな本の纏め
仕訳と勘定科目は1度覚えれば将来も役立ちます。
仕訳を学ぶときに大切なことは、仕訳により財務諸表の「資産・負債・純資産・収益・費用】の何処に影響が生じるかイメージすることです。
仕訳をマスターすれば財務諸表も理解できるようになりますよ。