労働組合に関する知識は総務や経営者が組合交渉のために勉強するだけでなく、自分の権利を知っておくために全ての従業員が知っておくべき知識です。
私は組合幹部を務めた経験と会社側として組合交渉をした経験がありますが、組合側・会社側も必要とする知識はほぼ同じです。
組合に関する知識は自分の身を守るために知っておいて損がありませんよ。
この記事では、組合について学びたい方に向けて、初心者にも分かりやすい本を紹介します。実際に私は組合幹部の経験と会社側で組合交渉をした経験がありますので皆様のお役に立てると思います。
では、纏めていきますね。
【前提】労働組合とは何か
労働組合とは一言でいうと、労働者が集まって結成する組織で主に労働者の働く環境の改善を目的としている。
労働者は一人で権力がある経営者と戦うと不利益な取り扱いを受ける恐れがあるので、組合に加入して法律と人数に基づいて交渉します。ストライキなどは組合が経営者に対抗する手段の1つとなります。
労働組合は労働者にメリットがあるだけでなく、企業側にもメリットがあります。
労働組合が労働者からの要望を纏めて要求するので、企業側は労働者の不満や希望を把握しやすいです。
企業側が組合の意見を参考に働く環境を整えることで、働きやすい環境を作り従業員の離職率を下げることもできますよ。
適切な労使関係が築ければ、労働組合は労使間双方にメリットがあります。
【結論】労働組合の勉強におすすめな本5選
では、おすすめ書籍を纏めていきます。
まずは箇条書きで紹介します。
では、一つ一つ解説していきますね。
【入門】ビヨンド!: KDDI労働組合20年の「キセキ」
<内容>
国際電電労組、KDD労組を経て、激動の情勢下で2000年に誕生したKDDI労組の、今に受け継がれる精神だ。本書は同労組の絶望と希望、その20年間の「軌跡」に迫るノンフィクションを描いた本です。
<実際に読んでみて>
KDDIの労働組合の歴史をもとに労働組合のあり方を解説しています。KDDI以外の人間にも労働組合のあり方をストーリー形式で伝えており面白いです。楽しく労働組合を学んでみたい人にはおすすめの本です。
【入門】15歳からの労働組合入門
<内容>
いま労働に尊厳はあるか?若年労働者が置かれた「貧困の現場」を告発しつつ、労働組合を通じて働く希望を取り戻す道を呈示する画期的ルポルタージュ。
<実際に読んでみて>
非正規雇用の現状を描いており、アルバイトや派遣社員でも労働組合を利用できる例を示しています。小売り業界の社員や非正規雇用で働いている方におすすな本です。
【入門】労働組合とは何か
<内容>
社会を創る力を備えた労働組合とはどのようなものなのか。第一人者である筆者がその歴史と機能を解説する。
<実際に読んでみて>
歴史や世界と比較をして日本の労働組合の実情を解説しています。日本の労働組合の問題点を知りたい人にはおすすめ本です。
【組合幹部向け】【改訂増補版】労働組合現場執行委員のためのQ&A(アドバイス)50
<内容>
職場で多くの課題に直面する労働組合執行委員のため、1)ケース、2)スタディ3)アクションおよびアドバイス、4)関連法令・判例等から構成されています。課題解決に向けた職場で起こりがちな、50(改訂増補でのケース&アドバイス集です。
<実際に読んでみて>
組合幹部に就任すると学ぶべきことが多いが、教材が不足しているのが現状です。本書は組合幹部が知っておくべき基本的な法令やよく起こる問題の解決策が記載されており、組合運営には役に立ちます。組合幹部が手元におくのにおすすめ本です。
【実務担当者向け】改訂版 会社は合同労組・ユニオンとこう闘え!
<内容>
労働問題がSNS経由で簡単に炎上する今、一度でも問題が外部に流出すると「ブラック企業」との烙印を押されかねません。相手はもはや組合だけではないことを念頭に、対応する必要があります。本書では、こうした新しい紛争への対応とともに労組対応の基本もお伝えします。
<実際に読んでみて>
多様化する労働問題に対処する方法を具体的に解説しています。組合との交渉や問題社員への接し方の参考となる本です。
組合との交渉に役立つ本→【交渉力が身につくおすすめの本】折衝力を高めるのに役立つ書籍を紹介
【適職診断】何の仕事に向いているか科学的に調べてみる
何の仕事に向いているか気になったら、簡便的に科学的な適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
適職診断について→【自分の価値観の見つけ方】仕事の価値観診断で働きやすい会社も分かる
労働組合の勉強におすすめな本の纏め
労働組合は社会人として知らなければならない必須の知識となりつつあります。
労働組合に加入していないくても、労働組合の設立方法やメリットを知っておいて損することはありません。
労働組合に関する知識を身につけて自分の働く環境を守りましょう。
一番のおすすめは労働組合とは何かです。解説が丁寧なので労働組合を始めて学ぶ方におもおすすめな本です。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。
本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。
【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較