人材育成は人事でも必須の知識ですが、部下がいる人がチームで成果を出すために学ぶべき必須の知識でもあります。
私は初めて部下を持ったときに我流で育成をしようとしましたが反発を招いて上手く行きませんでした。
人材育成は我流で行うよりも人材育成の基本を知識として体系的に理解をしてから取り組むとスムーズに行えますよ。
この記事では、人材育成を学びたい人に向けて、人材育成が学べる本を紹介します。実際に海外子会社の管理本部長として人事も兼務しており、企業全体の人材育成を考えるときに参考にした本なのでお役に立てるかと思います。
では、纏めていきます。
【前提】人事だけでなく上司になったら人材育成の本は読むべき
人材育成は人事が仕組みを作るべき人事以外の部門は人材育成について本気で考える必要はない!と思っている人が多いです。
人事の立場で言えば人事が素晴らし研修制度や評価制度を整えても、運用する上司が人材育成について正しい知識を身につけていなければ無駄となります。勿論、人事は管理職に人材育成の狙いや手法を研修を通じて教育しますが、管理職が研修だけでなく人材育成を本気で学ぶ姿勢がないと効果は半減してしまいます。
人事はあくまでも人材育成を行う現場をツールや仕組みを用いてサポートするだけで、実際に部下を育成するのは直属の上司となります。
逆に言えば人材育成ができる上司には有能な人材が集まるのでチームで成果が出しやすくその上司も出世しやすいですよ。
【結論】人材育成のおすすめ本5選
では、早速ですが人材育成が学べる本を紹介します。
まずは、箇条書きで纏めていきますね。
- リーダーが6か月で人財育成の達人となる101のセオリー
- 「人財育成」の教科書 (小さな会社応援選書!)
- 人材育成の悩みをゼロにする 人材育成マネジメントの教科書
- ハーバード・ビジネス・レビュー HR論文ベスト11 人材育成・人事の教科書
- 研修設計マニュアル: 人材育成のためのインストラクショナルデザイン
では、一つ一つ解説していきますね。
① リーダーが6か月で人財育成の達人となる101のセオリー
<内容>
本書は、実際に「人的資本経営」を掲げ、多数の人を輝かせることに成功した著者が企業の例を挙げながら解説します。リーダーが行うべきセオリーは101ありますが、6章に分けて順序良く解説しますので誰でも読みやすく、実践しやすくなっています。
<おすすめポイント>
まずは人材育成をする上司を育成するコンセプトからリーダーが行うべきことを事例形式で解説しています。実際の事例をもとに解説しているので、イメージが付きやすく直ぐに実践できる事例が多くあります。上司になったらまずは手元に置いておきたい1冊です。
② 「人財育成」の教科書 (小さな会社応援選書!)
<内容>
ポストコロナ時代のスタッフ育成法、分かっていますか?「ウチのスタッフ、どう育てればいい」?の悩みを一挙に解決する7つのヒケツを本書では解説しています。
<おすすめポイント>
中小企業診断士の資格持ち100回以上の研修を開催して筆者が人材育成の基本を解説しています。具体的に何から着手すべきかを提案しているので、人事でなくても読みやすいです。中小企業の人事や人材育成の基本を知りたい方にはおすすめ本です。
③ 人材育成の悩みをゼロにする 人材育成マネジメントの教科書
<内容>
本書は、実際の企業での現場経験や日本キャリア開発協会などの学びの中から、経営者、管理職、社員の成長のための肝となる「人事評価制度の構築と運用」、運用面で特に大切となる「人材育成面談」のコツをわかりやすく伝え、企業の人材育成の悩みをゼロにすることを目指しています。
<おすすめポイント>
人材育成の肝である人事評価に焦点を当てて解説しています。上司との評価面談で社員のモチベーションを大きく左右するので、評価面談の手法を具体的に解説してくれる本書はありがたいです。実際に部下を持つ人におすすめ本です。
④ ハーバード・ビジネス・レビュー HR論文ベスト11 人材育成・人事の教科書
<内容>
本書は、時代の変化を見据えた、人材の育成や、逸材を的確に活かす人事施策を展開する方法について、第一線の研究者や経営者が書いた論文を集めています。経営者や人事部のスタッフはもちろん、事業部門のマネジャー、リーダーを目指すすべてのビジネスパーソンの必読書です。
<おすすめポイント>
欧米の人事制度を論文をもとに解説しており人事施策を考えるヒントとなる事例を見つけることができます。本社人事や経営者などにおすすめな本です。
⑤ 研修設計マニュアル: 人材育成のためのインストラクショナルデザイン
<内容>
目標達成のための「最終手段」と研修を位置づけ、学んだことがわからないままに終わってしまう事態からの脱皮を図る。何をどう教える(学ぶ)かだけでなく、なぜ教える(学ぶ)必要があるのかを徹底的に問い業務直結型で組織に貢献できる研修設計をめざすヒントとなる本です。
<おすすめポイント>
情報量が多いので読みにくいですが研修設計をする立場の人間であらば間違いなく役立ちます。私は1度で理解するのが難しかったです。根気強く何週読んででも、本気で研修制度を見直したい考えている方におすすめです。
【参考】人事に向いているかを科学的に調べてみる
人事に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
人材育成の勉強におすすめ本の纏め
人材育成は我流でやると必ずと言っていいほど失敗します。
根性や気合いではんく、先人の成功体験をもとに人材育成を実施した方が上手くいくのは明らかです。
人材育成の基礎知識を学ぶのは数冊本を読めば十分なので学んで損はありませんよ。