労務は従業員の全体を管理するのがメインの仕事となり、従業員全員の働く環境を整えるのが目的となります。
私は人事と労務の責任者も勤めていますが、労務は法律など専門的な知識に基づいて作業することが多く一定の知識が要求されますよ。
特に就業規則の作成などの会社全体のルール作りは難易度が高いですが、一度経験すればキャリアアップに繋がります。
この記事では、労務の勉強をしたい方に向けて労務が学べるおすすめの本を消化します。実際に人事責任者として労務を学ぶために参考にした本なのでお役に立てると思います。
では、纏めていきますね。
【前提】人事と労務の違い
人事と労務とは何が違うか疑問に持つ方は多いのではないでしょうか。
実際に多くの会社では人事が労務を兼務しており、労務単独で部署や課があることは珍しいのですね。
一般的には人事と労務は下記のような違いがあります。
- 人事:対個人(例:人事異動、成績評価など)
- 労務:対従業員全体(例:就業規則の制定、給与計算など)
人事は従業員の個人の管理をメインとして、労務は従業員全体の管理をメインにするイメージで考えると分かりやすいですよ。
この記事では、労務や労務管理に焦点を当てて従業員全体の管理に役立つ本を紹介しますね。
人事評価に役立つ本→【人事評価制度が学べるおすすめ本5選】評価制度の作り方が分かる書籍を紹介
【結論】労務の勉強におすすめな本5選
では、労務におすすめな本を紹介します。
まずは、箇条書きで纏めていきますね。
- 図解と事例これ一冊! 労務管理の基本がぜんぶわかる本
- 意外とわかっていない人のための 人事・労務の超基本
- 「人事・労務」の実務がまるごとわかる本
- 「労務管理」の実務がまるごとわかる本
- ひとりでできる 必要なことがパッとわかる 人事・経理・労務の仕事が全部できる本
では、一つ一つ解説していきますね。
【初心者向け】図解と事例これ一冊! 労務管理の基本がぜんぶわかる本
<内容>
「労務管理の基本」を、事例を交えてイラスト図解でわかりやすく解説。労務管理の課題と基本が、これ一冊で理解できる設計となっています。
<実際に読んでみて>
DXやテレワークなどの近年の働き方に関する問題も取り上げており、労務の全体像を図解で解説しています。労務の基本を重点的に解説しているので、労務を始めて学ぶ方におすすめな本です。
【初心者向け】意外とわかっていない人のための 人事・労務の超基本
<内容>
労務トラブルに振り回される現場責任者に向けて労務問題を解説している本です。リアルな悩みから生まれた80の課題を、一つひとつ解決していきます。
<実際に読んでみて>
実務で実際に良く起こる問題に対してQ&A形式で回答しており辞書の代わりに使えます。現場で労務トラブルを解決する必要がある方にはおすすめの本です。
【実務者向け】「人事・労務」の実務がまるごとわかる本
<内容>
労働・社会保険手続きから、給与計算業務、就業規則、雇用契約書、採用、人事評価、労働組合対策、社内研修まで、人事・労務の担当者が最低限知っておきたい業務内容を、見開き(2ページ)単位の簡潔な構成、かつ、図表を取り入れながらわかりやすく解説した「人事・労務本の決定版」。
<実際に読んでみて>
労務だけでなく人事全般で知っておくべきことを解説しています。図表が豊富なので初心者でも読みやすいです。人事業務も担当している方は手元において損はない1冊です。
労働組合の対応が学べる本→【労働組合が学べるおすすめ本5選】組合交渉や結成の解説が分かりやすい書籍を紹介
【実務者向け】「労務管理」の実務がまるごとわかる本
<内容>
人気・実績ともに定評のあるベテラン社労士5名が、初めて管理監督者になる人にも理解できるように、最新の労務管理の手法を、見開き1項目でわかりやすく解説。
<実際に読んでみて>
労務管理に関連する法律を満遍なく解説している本です。本書を読めば労務管理全体を理解できる設計になっています。労務管理の実務を行っている方には手元においてほしい一冊です。
労働基準法が学べる本→【労働基準法が学べるおすすめ本5選】解説が分かりやすい書籍を紹介
【中小企業向け】ひとりでできる 必要なことがパッとわかる 人事・経理・労務の仕事が全部できる本
<内容>
1年目の新人が任される仕事から3年をすぎてもうワンランクアップしたい仕事までを重点的に解説している本です。業務で必要ば書類の書き方のポイントがサンプルで載っているから安心。実務に本気で役立つテクニック満載です。
<実際に読んでみて>
個々の仕事については細かく記載されていないが、人事・経理・労務の仕事の全体像を掴むには最適な本です。中小企業やベンチャー企業で管理部門全般を担当している方にはおすすめの本です。
経理初心者におすすめな本→【経理の初心者におすすめの本5選】現役経理が入門書から応用まで紹介
【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
労務を学ぶのにおすすめ本の纏め
労務は学ぶべき範囲は広いですが、重要なポイントは限られています。
労務は多様な働き方が増えたことにより重要性が増しているので、身に付ければ市場価値が高い人材になりますよ。
まずは、本を1冊読んでみて興味が湧けば、専門的な資格などを目指してみてはいかがでしょうか。
一番のおすすめは意外とわかっていない人のための 人事・労務の超基本 です。解説が丁寧なので始めて人事・労務を学ぶ人にもおすすめな本です。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。
本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。
【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較