人事の高難易度の業務の1つとして人事評価制度の設計があげられます。
私は海外駐在で人事責任者も兼務しており、実際にコンサルタントと一緒に人事評価制度の変更に取り組みました。
人事評価制度の変更は従業員のモチベーションだけでなく、会社の収益に大きな影響を与えるので正しい知識が不可欠となります。
この記事では、人事評価制度を学びたい方に向けておすすめ本を紹介します。実際に人事評価制度を変更したときに参考にした本なので、皆様のお役に立てると思います。
では、纏めていきますね。
【前提】人事評価制度の本の選び方
人事評価制度の本を選ぶ場合には、自社の人事評価制度の参考となるかを考えてから購入することをおすすめします。
例えば、次の観点から本を選ぶと失敗は少なですよ。
- 会社の規模(大企業 or 中小企業 or ベンチャー企業)
- JOB型 or 年功序列 or 成果主義
- 評価方法(例 MOB or コンピテンシー or 360度評価)
上記3つのポイントを基礎として人事評価制度は組み立てていきます。なので、自社の方針と同じ内容の解説がある本を選ぶと実務に活かしやすいです。
私は様々な人事評価制度を比較したかったので多数の書籍を参考にしました。
バイブルとしたの自社の方針を詳しく解説している本でしたよ。
【結論】人事評価制度が学べるおすすめ本5選
では、早速人事評価におすすめな本を紹介します。
まずは、箇条書きで纏めていきますね。
- 図解 人材マネジメント 入門 人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ
- 図解でわかる! 戦略的人事制度のつくりかた
- 新標準の人事評価 人が育って定着する〈二軸〉評価制度の考え方・つくり方
- この1冊ですべてわかる 人事制度の基本
- 人事の組み立て~脱日本型雇用のトリセツ
では、一つ一つ解説していきますね。
【入門】図解 人材マネジメント 入門 人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ
<内容>
本書では「人材マネジメント」をはじめて学ぶ方、あらためて基礎から学びたい方に向け、基礎知識を「100のツボ」として図解しています。領域が広く、捉えようのない「人材マネジメント」をこの1冊で、わかりやすく体系的に理解することが可能です。
<実際に読んでみて>
人事評価制度を設計するためには人事について包括的な知識が必要となります。本書は人事評価制度を考えるにあたって基礎となる知識を網羅的に学べますよ。人事の経験が浅い人におすすめな本です。
【基本書】図解でわかる! 戦略的人事制度のつくりかた
<内容>
経営コンサルティングファームが作成した人事フレームをもとに解説しています。5+1STEPのフレームワークを通じて、具体的な人事制度の改訂案を紹介しています。
<実際に読んでみて>
図解を用いて具体的にどのように人事制度を作成していくか記載してあるので、そのまま会社の制度に落とし込みやすいです。大手・中小問わずに人事制度を変えようと考えている方には1度は読んで欲しい1冊となります。
【中小企業向け】新標準の人事評価 人が育って定着する〈二軸〉評価制度の考え方・つくり方
<内容>
本書は、従来型制度の弱点をカバーした人事評価制度として社労士業界で話題の「マトリクス人財育成制度」の導入法を説明する本。一般向けでは初の解説書になります。
<実際に読んでみて>
「マトリクス人財育成制度」は近年中小企業で採用されている評価手法です。実例を紹介しながら制度の仕組みと効果を解説しておりイメージつきやすいです。中小企業の人事担当者にはおすすめの本です。
【大企業】この1冊ですべてわかる 人事制度の基本
<内容>
著者は30年以上、一貫して人事の仕事を続けてきた人事コンサルタント、これまでに400社以上の人事制度に携わってきた「人事のプロ」です。業種・規模もさまざまな会社の人事制度を知る著者だからこそお伝えできる「普遍的」にして「汎用的」な、人事制度の決定版入門書です。
<実際に読んでみて>
人事制度の設計から運用までを網羅的に解説しており、本書を読めば人事制度の設計から導入までの一連の流れが理解できます。人事制度の基本を網羅的に学習したい方にはおすすめの本ですよ。
【大企業向け】人事の組み立て~脱日本型雇用のトリセツ
<内容>
本書では事例や統計などファクトをベースに、欧米各国や過去の日本の社会状況、人事実務を解説しています。
<実際に読んでみて>
ジョブ型を日系企業に導入するときの注意点を欧米と比較しながら解説しています。日系の伝統的な年功序列からJOB型の人事評価制度への移行を考えている企業の人事担当者におすすめな本です。
【参考】就業規則の作成におすすめな本
人事評価制度の作成と同時に就業規則の更新や作成することは多いのではないでしょうか。
就業規則は従業員と訴訟になったときに重要な証拠の1つとなるので、作成には十分な知識が必要となります。
私が就業規則を改訂したときは本で学んだ後に原案を作成したのちに、労務に詳しい弁護士にレビューして貰いました。
細かい内容は弁護士と初めとして専門家に任すとしても就業規則の基本を知らないと、相手が何を言っているか理解できません。
なので、就業規則の基本は本で学んでおくことをおすすめします。
私が就業規則を学ぶにあたって参考にした本を紹介しておきますので、良かったら読んでみてくださいね。
新標準の就業規則 多様化に対応した《戦略的》社内ルールのつくり方
戦略的な就業規則の改定によって1,000社超の経営問題を解決してきた「就業規則の神さま」として知られる社会保険労務士が、昨今の労働環境や多様な働き方を踏まえたうえで、自社のカルチャーや理念をしっかり落とし込んだ「新標準の社内ルール」のつくり方を解説する、就業規則本の決定版。
人事評価制度を学ぶのにおすすめな本の纏め
人事評価制度の変更は企業にとって大きな取り組みとなります。
大きな取り組みなので経営層も担当者が良い制度を作り上げることを期待をしていますよ。
人事評価制度を作るためには知識が欠かせないので、本で体系的に勉強をしてみてはいかがでしょうか。
一番のおすすめは図解でわかる! 戦略的人事制度のつくりかたです。解説が丁寧なので始めて人事評価制度を作る人にもおすすめな本です。 気になった方は Kindle Unlimited で無料で読んでみて下さいね。
本が無料で読めるAmazonのサービスは下記の記事で纏めていますので良かったら見て下さいね。
【30日間は本を無料で読める】Amazonの電子書籍サービス3つを比較