IRは業績開示や広報活動を通じて株主や投資家に企業の情報を提供することで、企業の資金調達を容易にする役割を担います。
IRは投資家や様々なステークホルダーとやり取りをするため、法律・財務を始めとして様々な専門知識が必要となりますよ。
実際に私は海外子会社のCFOとして株主と会食をするときは、専門的な質問を多々受けるので事前準備が欠かせません。
この記事では、IRの勉強をしたい人に向けて、IRの勉強におすすめな本を紹介します。実際にCFOとしてIRの実務で参考にした本なのでお役に立てるかと思います。
では、纏めていきます。
【前提】IR担当者は財務知識が必須
投資家が企業に求める情報で最も重要なものは財務関連の情報となります。
投資家は投資をして利益を得ることが目的なので、現在の企業の財務状況や将来の企業の業績、配当性向に強い関心がありますよ。
なので、IR担当者は自社の決算を理解できる会計知識は絶対に必須の知識となります。
会計知識に不安がある方は、まずは財務諸表を理解できるように勉強をしましょう。
財務諸表の理解に役立つ本→【決算書の読み方が勉強できるおすすめの本5選】財務諸表が読めるようになる
【宣伝】経理のキャリア相談を承ります
経理のキャリアは多種多様なプランがありどの道を目指すかで優先して経験・勉強すべきことは異なります。
例えば、
- 年齢
- 将来経理以外の職種につきたいか
- マネジメントをしたいか
- 制度会計、税務、管理会計、財務、原価計算のどれを武器とするか
- 未経験から経理になるには何をしたら良いか
貴方が置かれている状況をヒアリングして、貴方に最適なキャリアプランをアドバイスさせていただきます。
また、キャリアに関する質問にも回答させていただきますよ。
ココナラで体験談をもとにキャリア相談を承っていますので良かったらご利用ください。→経理のキャリアアップ 経理の転職相談を承ります
【結論】IRの勉強におすすめな本5選
では、早速ですがランチェスター戦略におすすめな本を紹介します。
まずは、箇条書きで纏めていきますね。
- [改訂版]これから上場する会社の広報、マーケティング、IR担当者が知っておきたいIR入門 IR業務に取り組むときに最初に手に取る本
- 「株主との対話」ガイドブック: ターゲティングからESG、海外投資家対応まで
- プロフェッショナル広報の仕事術 経営者の想いと覚悟を引き出す
- ヤフージャパン 市場との対話: 20年間で時価総額50億円を3兆円に成長させたヤフーの戦略
- 楽天IR戦記 「株を買ってもらえる会社」のつくり方
では、一つ一つ解説していきますね。
【初心者向け】 これから上場する会社の広報、マーケティング、IR担当者が知っておきたいIR入門 IR業務に取り組むときに最初に手に取る本
<内容>
IR部門に配属された新人の教育のため、これまでIR部門に所属している人の頭の整理のため、適時開示業務はまったく分からないけどよく話を聞くという監査法人勤務の公認会計士向けの本です。
<おすすめポイント>
入門書なのでIRに必要な必要な基礎的な知識が網羅されています。IRの役割やIRの目的など基本的な事項から学びたい方におすすめな本です。
【経営者・実務者向け】 「株主との対話」ガイドブック: ターゲティングからESG、海外投資家対応まで
<内容>
CGコードでも要請される「株主との対話」。本書では対話相手のターゲティングから情報開示の考え方、ESGの基本事項、面談の実践と海外投資家対応まで解説。社内IRの進め方にも言及。
<おすすめポイント>
近年のトレンドに対応しており、かつIRにおけるよくある誤解も解説しており直ぐに業務改善に繋げることができます。私自身も誤解していたことが沢山あり勉強になりました。IR実務者や経営者におすすめな本です。
ESGの勉強におすすめ本→【ESGの勉強におすすめ本5選】現役担当者がESG投資にも役に立つ書籍を紹介
【実務者向け】 プロフェッショナル広報の仕事術 経営者の想いと覚悟を引き出す
<内容>
本書は、広報一筋35年、様々な経営者に仕え修羅場も経験してきた著者が、そのなかで考え、学んできたこと、さらに企業を巡る環境の激変も踏まえ、広報のプロとしての仕事のあり方を「経営広報」という概念のもと整理し提示するもの。リアリティに溢れた実践的内容で、広報関係者はもとより、経営者・経営幹部にもぜひご一読いただきたい一冊。
<おすすめポイント>
広報は外向きの仕事と思われますが、1番重要なことは経営者の真意を正確に読み取ることです。経営者との対応の重要性を再認識させて貰える1冊ですよ。経営者とやり取りする機会が多いIR担当におすすめな本です。
【企業事例】 ヤフージャパン 市場との対話: 20年間で時価総額50億円を3兆円に成長させたヤフーの戦略
<内容>
本書では、日本のインターネットの礎を築くためにヤフーが行ってきたさまざまな事業展開の傍ら、株式市場と当時どのように対話したのか、その取り組みが市場にどのように受け止められたかについて具体的な事例を挙げながら説明している。また、当時の経営陣がどのような想いを持って事業を進めてきたのか、何を目指していたのか、IR担当責任者の眼を通じてその姿が描かれている。
<おすすめポイント>
ヤフーのIR担当責任者がIRの難しさを正直に記載しており、IR実務の奥深さを学べる本です。綺麗事だけでないヤフーの歴史をIRから学べるので単純な読み物としても面白いです。IRの興味がある人に読んで欲しい1冊です。
【企業事例】 楽天IR戦記 「株を買ってもらえる会社」のつくり方
<内容>
見えない未来を信じ、変革を続ける企業には、株式を活用した資金調達が欠かせない。「株を買ってもらう」ことこそが株式市場との対話の目的と信じ、約12年にわたり、楽天のIR(インベスター・リレーションズ)の看板を背負った実務家の記録であり、物語。
<おすすめポイント>
楽天のIR部門を1から作り上げた著者がIRノウハウを実例をもとに紹介しているので楽天の裏側を知れて面白いです。実務でも投資家との対話術など参考になる箇所が随所に散りばめられており参考になります。ミドルベンチャー企業や上場企業のIR担当者におすすめな本です。
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Kindle Unlimitedの料金・サービスの纏め
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料金 | 月額980円(税込) |
無料体験期間 | 30日間 |
コンテンツ量 | 約200万冊 |
サービス内容 | 読み放題に特化 読み放題対象の本が多い |
対応機種 | Kindle端末、スマホ、タブレット、PC |
Kindle Unlimitedを使ってみて
私は本は毎月5冊程度は読むので、読み放題に惹かれて登録してみました。
最新のビジネス書や小説は読み放題の対象となっていませんでした。しかし、一昔前に流行った本などは読み放題の対象となっています。
例えば、ドラマ化されて人気となった【夢をかなえるゾウ1】なども対象となっています。
読み放題の対象の本の中にも、有名な本や隠れた良書は沢山あります。
なので、本好きならば月980円で十分にお得に感じます。読みたい本が沢山あって読み切れないほどです。
Kindle Unlimitedがおすすめな方
Kindle Unlimited がおすすめな方は以下の方です。
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Kindle Unlimitedのデメリット
主なデメリットは2つです。
- 最新の読みたい本は読み放題に含まれていないので、対象に含まれるまで待つしかない。
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【参考】自分の適職を科学的に調べてみる
自分の強みや適職が気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
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コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
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具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。
適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
IRの勉強におすすめな本の纏め
IRは様々な専門知識が必要とされ、社内・社外で様々なバックグラウンドを持つ人と関わるので非常に難しい職種の1つです。
しかし、会社の顔として認知され実績が認められやすいので、やりがいがある職種とも言えますよ。
IRの知識を身につけて市場価値を高めてみてはいかがでしょうか。