日本の会社の9割超が中小企業のため、中小企業の求人を見る機会も多いのではないでしょうか。
私は大企業の営業から中小企業の経理(管理部門)に未経験で入社したので、中小企業の社風や特徴は理解していますよ。
中小企業への転職は何も調べないで転職したので(真似しないで下さいね)、正直に言うと沢山の驚きと戸惑いがありましたね(笑)
この記事は中小企業に転職を検討している方々へ向けて、中小企業に向いている人の特徴を解説しています。メリットとデメリットも実際の勤務経験を基に解説するので、中小企業の転職を検討している方のお役に立てると思います。
では、纏めていきますね。
目次
【前提】中小企業の大きな特徴は2つ
中小企業は大企業と異なり、規模が小さいので資金と人数に制約があります。
中小企業の特徴を大きく分けて2つの面から紹介しますね。
- 業績
- 人事
では一つ一つ解説をしていきますね。
<中小企業の成功のモデルケースを解説した本>
【業績】中小企業の経営状況
意識決定が早いので社会の急激な変化に素早く対応することができ、業績を急拡大させることができる。
安定して利益を上げ続ける仕組みが構築されていないため、年ごとに大きなブレが生じやすいです。また大企業と比較して資本が脆弱な企業が多いため、災害等の不足の事態が起きた時に、倒産の可能性が高いことが大きな特徴です。
【人事】中小企業の人事や社内雰囲気
人材にはゆとりがないので、1人で多くの業務をこなす環境にあるので、早くから業務の全体像を掴むことができるので経験値を多く得ることができます。また、出世速度も早い為、優秀であれば早期に管理職に成れます。
社内旅行や社内イベントが多いので、お互いに気が合えば、プライベートも含めて親密な付き合いができ楽しいです。
部内も含めて少人数で仕事をするので、村社会の傾向が強いです。 雰囲気が社内と合わないと、仕事がやりにくいです。
【結論】中小企業に向いている人の特徴5つ
では、早速ですが中小企業に向いている人の特徴を紹介します。
- 同期や後輩、先輩とプライベートで仲良くしたい人
- 社外のイベント(社員旅行)などを楽しめる人
- やりがいがあれば、忙しくても耐えられる人
- 一つ会社に長く務めるよりも、スキルアップしながら将来転職をしたい人
- ガチガチのルールがあるよりも、ある程度自分の裁量で業務を進めたい人
上記に3つ以上当てはまれば、中小企業で楽しく働ける可能性が高いですよ。
【参考】中小企業に向いているか科学的に調べてみる
自分が中小企業に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職や行動特性を診断してくれるコンピテンシー診断をミイダスが提供しています。
自分の得意分野や上司との相性が分かって面白いですよ。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。

例えば、適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
適職診断については下記の記事でも纏めていますので良かったら見てくださいね。
【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
【メリット】中小企業で働くと得られるメリット5つ

中小企業は待遇面では大企業に劣ります。ただ、メリットが全くないわけではありません。
ここでは全体のメリットを纏めていきますね。
- 転勤が少ない(子会社などがない場合が多いので地元から離れたくない方には大きなメリットです)
- 社員の距離が近い(仲間と仕事をするのが好きな方は、雰囲気に馴染めたら楽しいです)
- 出世が早い
- やりがいを感じ易い(自分の業務で会社に与える影響が大きいため)
- 多額の報酬を得る可能性がある(ストックオプションを付与されることもあり会社が大きく成長すれば、大金を得る可能性があります。)
中小企業は早期に責任ある仕事を任せて貰えますので、”自分の力で会社を良くしてやろう”と思う方には、やりがいを感じることができます。
中小企業は、その会社とその仕事が好きでないと正直メリットを感じ辛いと思います。
【参考】中小企業で管理部門(経理)として働くメリット
中小企業の魅力は圧倒的に成長スピードが早いことが挙げられます。
価値あるキャリアを早期に築き上げることができるのが特徴です。
経理として考えた場合、メリットは大きく分けて2つあります。
- キャリア面(市場価値が上がる業務)
- 環境面(ワークライフバランスが取れるか)
では、一つ一つ解説をしていきますね。
【キャリア面】中小企業の経理は早期に成長できる
中小企業の経理は少数若しくは一人で経理を行うので大企業と比較して成長が早いです。
具体的な利点を箇条書きで纏めていきますね。
- 早期にマネジメント経験が積める
- 経理の全体像を早期に把握できる(振込から決算まで1人で大量の業務に携わるので嫌でも経理の全体像が把握できます)
- 決算業務を経験できる(人手不足なので、容易に経験できます)
- 未経験者がキャリアを積み易い(大手企業と比較して任せて貰える業務が多いので成長が早いです)
- 経理必須のExcelの知識が身に付く(システムが完備してないため、Excelを多様します)
中小企業は経理未経験者が、最初に経理の経験を積むには優れています。
私も未経験で中小企業に入社しましたが、約1年程で決算業務を一人でやっていました。
通常大企業で決算の取り纏めを任せて貰えるのは、未経験者入社であれば入社3年後ぐらいです。
いきなり上場企業の経理への転職を狙うのではなく、中小企業の経理を経験した後に上場企業の経理へ転職するのも選択肢の一つです。
中小企業の経理の仕事が分かる本→【中小企業の経理実務の勉強におすすめな本5冊】分かりやすい書籍を紹介
【環境面】中小企業の経理はストレスは少なくやりがいがある
中小企業の良い所は、自分のペースで仕事を進められることです。
大企業と異なりガチガチのルールはないため、裁量をもって業務を行えますよ。
なので、自由に裁量を持って業務を行えるのでストレスは少なくやりがいがありますよ。
【デメリット】中小企業で働くデメリット4つ
中小企業で働くデメリットは、主に待遇面です。業績次第のところがありますが、安定とはほど遠いのが現状です。
では、全体でのデメリットを纏めていきますね。
- 年収が低い
- 倒産の危険性が高い
- 残業が多い(1人でこなす業務量が多いです)
- 社風が企業ごとにかなり特徴があるので、社風に合わないと精神的に辛い
私が入社した会社は、12カ月連続で営業赤字でした。当然賞与もでない、昇給もしないと年収の面ではかなり厳しい状態でした。
このような状況だったので入社前に提示された年収には届かず将来に大きな不安を覚えました。
勿論全ての中小企業がこのような状況ではないですが、リスクがあることは、事前に理解してから転職することをお勧めします。
中小企業で倒産の危険性が高い会社を避けるには転職エージェントを利用することをおすすめします。
人材業界の最大手であるリクルートエージェントとdoda を利用している企業であれば、採用活動に費用をかけることができる企業なので直ぐに倒産する確率は低いです。
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【参考】中小企業で管理部門(経理)として働くデメリット
中小企業は教育体制が整っていないことが多いので、実務を通じて自分で業務を理解する必要があります。
経理の業務内容はそこまで複雑なものはないため、時間がたてば慣れてきます。
また、業務の幅が広いので経理以外の業務(総務や人事)なども任せられる可能性があります。
では、中小企業で働くデメリット纏めていきますね。
- マニュアル等はない(基本的にはOJTなど実務を通じて理解していくしかない)
- システムやPCのスペックが低い(処理が遅いので無駄に時間がかかります)
- IFRS、開示、有価証券報告書など上場企業特有の処理が経験できない
- 経理以外の業務もやる必要がある
- 一人経理の場合には確認をして貰えないので不安になる
上場企業特有の経理経験はどうしても、中小企業では経験できません。
将来上場企業で働くことを目指す場合には、遅くとも30代前半までには転職することをお勧めします。
残業時間はExcelの技術があれば業務を効率化でき大幅に削減できるので、Excelは事前に勉強をすることをおすすめします。
Excelが学べる本→【経理で使うExcelが学べる本5選】エクセルで業務効率化を狙える書籍を紹介
中小企業経理の体験談の纏め
中小企業に転職する時は、中小企業で何のキャリアを積みたいのか?、中小企業の経営はどうなっているのか?(東京商工リサーチもしくは帝国データバンクを利用)を明確にしてから入社することを強くオススメします。
経理未経験者から中小企業の経理に転職される方は多いです。経理キャリアの第一歩として、後悔しない企業選びをしましょう。
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