総務は仕事の範囲が広いので何を学ぶべきか迷いますよね。
私も実際に総務の実務を行うまでは、何のスキルが必要かは分かりませんでした。
経理=簿記のように総務に代表的な資格はありませんが、勉強をすれば総務の実務で役立つ知識を得られ資格はありますよ。
この記事では、総務に必要なスキルが身につけたい人に向けて、総務のキャリアアップに役立つ資格を紹介します。実際に海外子会社で管理本部長として総務も担当しているのでお役に立てると思います。
では、纏めていきます。
【前提】総務に必要なスキルを知る
総務のキャリアアップに役立つ資格を紹介する前に総務で求められるスキルを解説しますね。
求められるスキルが明確になれば、必要な資格も明確になります。
- 基礎的な法律知識:契約書のレビュー・専門家への相談
- メンタルヘルスの知識:従業員のストレス緩和施策の立案
- 労務の基礎知識:給与の取り扱い、従業員対応
- 基礎的な会計知識:予算編成・IR対応
- 経営全般の知識:全社レベルの施策の立案
上記のスキルは総務で高年収を得るための、役立つスキルとなります。
近年では戦略総務の考え方が主流であり、総務が先頭に立って業務改善を実施する企業が増えています。
戦略総務においては総務の仕事は定型業務から非定型業務をこなせる上記のスキルが求められています。
戦略総務の考え方が分かる本→【戦略総務の勉強におすすめな本3選】解説が分かりやすい書籍を紹介【現役総務が解説】
【無料】総務のキャリアアップの方法をプロに聞いてみる
総務のキャリアアップの方法にイメージが付かなければ無料で総務に強い転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
エージェント種類 | オススメなポイント | 体験談 |
リクルートエージェント | リクルートエージェントは求人数No.1 非公開求人の紹介、転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介します。 | 【リクルートエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
MS-Japan | 「管理部門特化型エージェントNo.1」として多くの実績と評価あり。 総務の知見があるキャリアアドバイザーが付くため、経理の転職には強い。 | 【MS-Japanの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します |
マイナビジョブ20's | 人材サービスを幅広く扱うマイナビの中でも、20代を専門としているのは『マイナビジョブ20's』のみです。 マイナビの情報網を活かしつつも、20代という若年層に特化しているからこその強みがあります。 通常の転職サイトでは掲載されていないような"非公開求人"が80〜90%を占めています。 | 【マイナビエージェントの特徴】体験談と評判からメリットとデメリットを解説します ※マイナビエージェントの体験談を参照 |
【結論】総務のキャリアアップに役立つ資格5選

では、早速ですが総務のキャリアアップに役立つ資格を紹介します。
まずは、箇条書きで紹介しますね。
- ビジネス法務検定
- メンタルヘルスマネジメント検定
- ビジネスキャリア検定 労務管理
- 日商簿記検定
- 中小企業診断士(本でもOK)
では、一つ一つ解説していきますね。
【基礎的な法務知識】ビジネス法務検定
総務は基礎的な法務の知識があると、リーガルリスクを回避できるので重宝されます。
法務部を置いている大企業でなければ、総務が法務分野を担当することが多いです。専門的なことは弁護士とやり取りをしますが、基礎的な法律知識がないと専門家に相談すらできません。私はビジネス法務検定の2級まで取得しましたが基礎的な法務であれば対応できますよ。
ビジネス法務検定は多くの企業で生じた法務問題を題材としているので実務に役立ちます。
ビジネス法務検定のおすすめポイント3つ
- 実務に直結した法務の知識が得られる
- 契約書のチェックによりリーガルリスクを低減する観点が理解できる
- 選択式なので初心者でも取り組みやすい
※試験制度の詳細→ビジネス法務検定
ビジネス法務検定とは法律を学ぶ入門の試験としては最適です。
ビジネス法務検定の勉強は公式テキスト&問題集を使って勉強するのがおすすめです。試験も公式テキストから出題されます。
【メンタルヘルスの知識】メンタルヘルスマネジメント検定
総務は従業員と接する機会も多く、従業員の心の不調による休職や離職を防止する役割もになっております。
労働生産性の維持・向上を図るうえで、社員のメンタルヘルスケアについて組織的かつ計画的に取り組む必要があり、戦略総務においてはメンタルヘルスの知識が必要とされております。
メンタルヘルスマネジメント検定は従業員の生産性を上げるために役立つ知識が身につきますよ。
メンタルヘルスマネジメント検定のおすすめポイント3つ
- 戦略総務の実行に不可欠なメンタルヘルスの知識が身につく
- 人事・労務への転職、兼務に役立つ
- 将来資格の価値が上がる可能性が高い
※試験制度の詳細→メンタルヘルスマネジメント検定
メンタルヘルスマネジメント検定の勉強も公式テキスト&問題集を使って勉強するのがおすすめです。試験も公式テキストから出題されます。
【労務の基礎知識】ビジネスキャリア検定 労務管理
大企業であれば労務を担当する独立の課や係がありますが、中小企業などでは労務は総務が担当することが多いです
労務の業務は、毎月の給与計算と給与明細の作成、所得税・住民税の手続き、従業員の入退社の管理、年末調整など様々です。どの業務も法律をもとの行う必要があるので、労務の基礎知識は身につけておくことをおすすめします。
ビジネスキャリア検定 労務管理は労務担当者が必要な知識を体系的に身につけられのでおすすめです。
ビジネスキャリア検定 労務管理のおすすめポイント3つ
- 実務に直結した労務の知識が得られる
- 複雑な労務関連の法律を体系的に学習できる
- 労務の知識は全ての会社で必要となる保有知識をアピールできる
※試験制度の詳細→ビジネスキャリア検定 労務管理
ビジネスキャリア検定 労務管理の勉強も公式テキスト&問題集を使って勉強するのがおすすめです。試験も公式テキストから出題されます。
労務の勉強におすすな本→【労務の勉強におすすめな本5選】労務管理も学べる書籍を紹介
【基礎的な会計知識】日商簿記検定
大企業であれば総務が経理の仕事をすることはありません。
大企業以外の中小企業やベンチャー企業は総務が経理を兼務若しくはサポートする可能性が高く簿記の知識が必要となります。また、大企業であっても管理職や係長になると予算編成を担当するので会計の知識は必須となりますよ。
簿記は経理だけでなく社会人として役立つ知識なので勉強して損はありまんよ。
日商簿記検定のおすすめポイント3つ
- 管理職に必要の簿記知識が学べる
- 転職する場合は経理以外でもアピールになる
- 予算編成やIRなど経理以外の実務に役立つ
※試験制度の詳細→日商簿記
簿記3級のおすすめテキスト→【簿記3級の独学向けサイト】初学者向けテキストも紹介【現役経理が解説】
簿記2級のおすすめテキスト→【簿記2級の独学】におすすめなテキスト
【経営全般の知識】中小企業診断士(本でもOK)
戦略総務の醍醐味として全社の視点から総務が業務効率化があげられます。
中小企業診断士は経営コンサルタントとして経営改善を行うために必要な知識が学べるので戦略総務を目指す人にはおすすめ資格です。
中小企業診断士は国家資格です2年程度本気で勉強しないと取れないので生半可な気持ちでは取得が難しい資格です。
また、難易度の高さから予備校に通うのがMUSTなので高い予備校費用を払う前に試験制度を調べることをおすすめします。
※試験制度の詳細は予備校が詳しく解説してます→資格の大原では、一生モノや就職に役立つ資格取得をサポート【資格の大原】
中小企業診断士は会計も試験範囲に含まれるのでまずは、会計の本を読んでみるのもおすすめです。
財務諸表が読めるようになる本→【決算書の読み方が勉強できるおすすめの本5選】財務諸表が読めるようになる
【一押し】ビジネスキャリア検定 総務のテキストで勉強がおすすめ
どの資格を取ろうか迷ったらビジネスキャリア検定 総務のテキストで勉強をすることをおすすめします。
ビジネスキャリア検定 総務は多くの企業で必要な総務知識が広く浅く学べるので勉強をして損はありませんよ。
ビジネスキャリア検定 総務で学べることをは、例えば
- CSR
- ファシリティ管理
- 文章管理
- リスクマネジメント
- 会社行事
- 庶務の一般常識
他にも色々とありますが総務経験が浅い人にはためになる知識が沢山学べまる良い検定です。試験を受けなくても勉強するだけで知識が学べるのでおすすめ検定ですよ。
※試験制度の詳細→ビジネスキャリア検定 総務
まずは、3級を勉強して基礎知識に漏れがないか確認をしてみてはいかがでしょうか。
ビジネスキャリア検定 総務の勉強も公式テキスト&問題集を使って勉強するのがおすすめです。試験も公式テキストから出題されます。
【参考】総務に向いているかを科学的に調べてみる
自分が総務に向いているか気になったら、科学的に適職診断をしてみてはいかがでしょうか。
選択式の質問に答えるだけで、科学的な根拠に基づいて貴方の適職を診断してくれるプログラムがあります。
コンピテンシー診断は、ミイダスが提供する無料の自己分析プログラムです。
貴方の選択した回答に基づいて、適職診断を自動で行ってくれる仕組みです。所要時間は約30分程度なので気軽に行えます。結果を見て頂ければ分かりますが、詳細に性格や職務適性を分析してくれます。無料なので気軽に試せるのでおすすめです。
具体例を見て頂いた方が分かりやすいかと思いますので、私の結果を貼り付けます。

適職診断で使うのは、【職務適性】です。
実際に職務適性を見ると、経理が9と出ています。私自身も経理にとても向いていると考えていますので、分析の精度の高さが伺えます。
※無料登録によりコンピテンシー診断が可能となります。
仕事の価値観診断の纏め→【仕事の価値観の無料診断】転職の成功には適性を知るのが大事な理由
総務のキャリアアップに役立つ資格の纏め
総務は広く浅く知識が必要な部署です。
専門性を極めるのではなく、専門家に相談できる基礎知識があることを求められます。
まずは広く浅く総務の基本知識を身につけて、その後に自分の得意分野を専門にしてみてはいかがでしょうか。