簿記3級を取得を考えている方は、簿記3級が実際に役立つのか気になりますよね。
簿記3級は意味がないと言わることがありますが、簿記を活かせる仕事は多くありコスパ抜群の資格です。
実際に求人では簿記3級を応募要件としている会社(リクナビNEXTで検索できますよ)もあるので、社会的に認められている資格です。
この記事では、簿記3級を活かして働いてみたい方に向けて、簿記3級が活かせる仕事を紹介します。私は上場企業の経理で働いており簿記3級も取得しているので、簿記3級が役立つポイントを体験談から解説できますよ。
では、纏めていきます。
目次
【前提】簿記3級の勉強で得られるスキル
まずは簿記3級の勉強によって得られた知識やスキルを明確にしておきましょう。
身についた知識やスキルを明確にすることで、簿記3級を活かせる仕事について理解しやすくなりますよ。
簿記3級の取得者は下記のスキルが身についています。
- 日常的な仕訳を起票できる
- 取引→仕訳→総勘定元帳の流れが理解できる
- 精算表の基本的な事項が理解できる
- 簡単な決算整理事項が理解できる
- 勉強を継続して結果を出す能力がある
上記を一言で纏めると、日商簿記3級の取得者は中小企業や会計事務所の経理業務は理解できます。
実際に私は前職では中小企業の経理を経験していましたが、簿記3級レベルの知識で処理できる業務がほとんどでした。
簿記と同程度に大事なのがExcelの技能なので、時間があったら本を1冊買って基本的な関数はマスターしましょう。
Excelが学べる本→【経理で使うExcelが学べる本5選】エクセルで業務効率化を狙える書籍を紹介
【疑問点】簿記3級は転職で有利になるのか
簿記3級が仕事に役立つことに併せて、転職で有利になるかも気になりますよね。
上場企業の経理ではアピールにならないが、中小企業や会計事務所ではアピールになる。有利にならない場合でも、履歴書に記載して不利に扱われることはありません。なので、日商簿記3級を取得している場合には堂々と記載しましょう。
上場企業の経理は経理レベルが高いので、アピールできるのは日商簿記2級が最低ラインとなります。
しかし、日商簿記3級でも英語(TOEIC800点以上)と組み合わせることによって有利になりますよ。
【結論】簿記3級は社会人の基礎スキルとして役立つ
簿記3級だけでは転職で他の候補者と差別化できるほど有利になることは稀でしょう。
しかし、簿記3級で得られる会計や簿記の知識は、社会人の教養として経理以外の全ての職種で役立つ知識なので学んでおいて損はありません。
会社がお金を扱う限りは簿記の知識が不要となることは将来もないので、簿記3級の知識を活かせる仕事も無くなりません。
なので、簿記3級は取得難易度と実用性の観点からコスパ抜群の資格と言えますよ。
簿記3級は独学でも参考書選びを間違えなければ、100~200H取得できるので勉強をしてみてはいかがでしょうか。
<簿記3級の勉強におすすめな参考書>
【転職先候補】簿記3級が活かせる仕事4つ

では、簿記3級が活かせる仕事を紹介していきますね。
まずは、箇条書きで纏めていきます。
- 経理(中小企業やベンチャー企業)
- 会計事務所、税理士事務所
- 中小企業やベンチャー企業向けのコンサルタント
- 経理事務、営業事務、一般事務
では、一つ一つ解説をしていきますね。
簿記3級を活かすために、経理に強い転職エージェントにキャリア無料相談してみてはいかがでしょうか。
経理に強い転職エージェント→【経理に強い転職エージェントのおすすめ】未経験者と経験者別に紹介
①経理(中小企業やベンチャー企業)
簿記3級が活かせる仕事の代表と言えば経理ではないでしょうか。
中小企業やベンチャー企業は経理業務を専門とする方が少なく、総務や人事と経理を兼務するケースが多いです。なので、会計も複雑な業務は少なく経理業務の基本的な事項を中心に担当することになります。
簿記3級の取得者は仕訳と総勘定元帳の仕組みを理解しているので、基本的な経理業務であれば直ぐに慣れることができますよ。
具体的には下記の業務で簿記の知識を活かせます。
- システムに仕訳を入力
- 簡単な決算処理
- BS・PLの作成
中小企業やベンチャー企業は、会社の規模が小さいので決算処理業務も少なく、経理未経験であっても簿記3級の知識があれば対応できますよ。
中小企業やベンチャー企業の経理経験を武器に上場企業の経理に転職することができるので、経理は実務経験を積むことを最優先で考えるのがおすすめです。実際に私は中小企業の経理を1年担当した後に、上場企業の経理に転職しています。
簿記の知識を活かすには経理全体の流れも併せて理解をするとスムーズに業務に馴染めますよ。
経理の実務が学べる本→【中小企業の経理実務の勉強におすすめな本5冊】分かりやすい書籍を紹介
②会計事務所・税理士事務所
会計事務所や税理士事務所は、顧問先の決算業務や税務申告を代理で行うのが主な業務となります。
未経験での入社の場合には、最初は税理士補助で社内での仕訳入力作業が中心となります。仕訳の入力作業では簿記3級の知識が非常に役立ちます。
入力作業を早期に取得すれば、経験業務や税務申告も担当できるので、スキルアップに繋がります。
会計事務所と一般企業の経理は、簿記の知識をフル活用する点では似ていますが、仕事内容は異なっていますのでご注意くださいね。
会計事務所や税理士事務所の仕事が分かる本→【会計事務所の仕事を勉強できるおすすめ本5選】税理士事務所の仕事も理解できる書籍を紹介
③中小企業やベンチャー企業向けのコンサルタント
簿記3級を活かせるコンサルタントの仕事は大きく分けて2つあります。
- 会計システムの導入支援
- 財務コンサルタント
会計システムを導入する場合には、顧客が経理であるため、会計を理解した方が担当する必要があります。
また、中小企業やベンチャー企業は経理機能が弱い企業も多いので、財務コンサルタントの支援を受けて業務を行っていることがありますよ。
上記業務は簿記の基本的な知識が必要不可欠なので、簿記3級を活かせます。
しかし、上場企業など大規模な顧客を相手とするコンサルを実施する企業は、簿記3級レベルでは対応できません。
未経験の場合には、中小企業やベンチャー企業を相手とするコンサル企業からキャリアアップすることをお勧めします。
④経理事務・営業事務・一般事務
事務系統の仕事には、請求書の発行や経費精算が含まれます。
請求書の発行や経費精算は経理業務と密接に関係があり、処理を誤ると正しく経理業務を行えません。
例えば、経費精算で処理する勘定科目を選択するときは、簿記3級の知識が必要となります。
なので、簿記3級レベルの簿記知識を持った方は、事務系統の仕事でも活かせますよ。
事務系統に派遣社員で入社して正社員の経理になる方も多く、事務系統の経験は経理へのステップアップとして有用です。
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日商簿記3級が活かせる仕事の纏め
簿記3級は100~200時間で取得できるにもかかわらず、転職で役立つ資格です。
また、日商簿記3級と併せて実務経験を積むことで、将来高年収を得ることもできます。
取得難易度と実用性を考えたら、簿記3級はコスパ抜群の資格と言っても過言ではありません。
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